栗とビールとの組み合わせはどうなん?意外なペアリングは家庭でもできる楽しさ満点の食べ飲み合わせ!

  by 古川 智規  Tags :  

気軽に飲めるクラフトビールとして缶で発売しているキリンビールのスプリングバレーだが、以前に代官山のSPRING VALLEY BREWERY TOKYOでフードペアリングの企画が一般向けにも行われた。(参考記事を参照)
同店では、継続的にクラフトビールとフードとのペアリングを提案しており、同店でもフードメニューとして提供されているが、家庭でも楽しめるように、手軽な食材や缶詰を用いたレシピも公開しているので、ぜひ試していただきたい。

※参考記事
【発売前レビュー】「SPRING VALLEY シルクエール<白>」は色はライトだが飲みごたえはしっかりの美味さあふれるビールだった!一般向けイベントも9月に開催
https://rensai.jp/398634 [リンク]

今回は一部が季節限定メニューになるが、「スプリングバレー 豊潤496」と「スプリングバレー シルクエール<白>」との組み合わせの提案だ。一部のメニューを紹介する。これらはレストランのフードメニューとして提供されているので、家庭で同じものを作るのは無理があるが、同じような体験をしてもらいたいと安価でどこででも手に入る食材で同様のメニューを完成させるべくレシピを紹介している。

写真は豊潤に合わせるメニューで、焼き鳥と栗が入っている。いくら秋だからといって栗はないだろうと思っていたのだが、これがなかなか不思議といける。ちなみに家庭では焼き鳥の缶詰で作ることが可能だ。確か、豊潤はワインでいうと赤ワインの感覚で飲むとよいと言っていたが、実際には赤ワイン以上の広い守備範囲があることに気が付く。
またどちらに(ビールかフードか)主眼を置くかにより味わいが変わるのも面白い。記者のように先入観で「栗」と思い込んでしまうと、栗の味を意識して後からビールの苦みがやってきておどろく等の発見があるのが面白い。

シルクエールには普通にグラタンが出たのだが、家庭では店舗で出るソースを作ることは無理なのでコーンポタージュスープを使う。こちらは白ワインに例えられるシルクエールに合うだろと先入観なく飲んで食べてみたのだが、比較的濃厚な甘みの後に残る海鮮独特の風味をさっぱりと流してくれて、味覚を苦みでリセットしてくれるのが不思議な感覚だった。

通常いつでも注文できるメニューでもフードペアリングは考慮されていて、店舗メニューにもすべてではないが、クラフトビールとの組み合わせの提案がされているので、店舗での注文時には参考にしていただきたい。

さて、これらのメニューを考案したスプリングバレーブルワリー株式会社・ブランドアンバサダーの中水和弘氏に足を運んでもらい話を聞いた。
「先ほどいただいたご感想で概ね私が思っていた狙い通りかと思います。ただフードペアリングというのは、これが絶対とか必ず合うというものではなく、みなさんそれぞれがお持ちの味覚や好みに対する一種の私どもからの提案とお考えいただければ幸いです。通常の食生活やビールをお飲みいただく際の感覚ではあり得ない組み合わせが意外と受け入れられると考えて創造しています。これらは新たに考え付いたものではなく、実は元々日本人が持っていた味覚や、表現を具現化しただけなのです。甘辛いという表現や日本人がよく用いる薬味などはこれに該当するのではないでしょうか。そんな日本人が持つ味覚を現代の食材や味付けとクラフトビールで思い起こしていただけると思っています。なので、聞くと意外でも合わせると案外いけるという感想おお持ちいただけるのだと思います。ビールを飲みにお越しになるのか、フードを楽しみに来られるのかにより感覚は変わるとおっしゃいましたが、その通りでその時々の気分や目的に合わせて店舗でもご家庭でもお楽しみにいただければいいなと思っています」

昼間からビールをしこたま飲んで、不思議な取り合わせのフードを楽しんで、さぞかし好奇な目で見られていると思いきや、店舗には平日の昼間にもかかわらず多くの方が屋内やテラスでビールやフードを楽しんでいた。

エスニックな風味だが独創的な無国籍料理もあり、いったいどこの国の料理なのだろうと思いをはせながら(実際には無国籍料理なので正解はない)ビールを楽しむのもいいだろう。

居酒屋の飲み放題で居酒屋メニューと一緒にワイワイガヤガヤと、まずは生ビール(最近はそういう風潮はなくなりつつあるが)も楽しいが、雰囲気を変えてビールそのものの味わいを楽しみに来るのもまた気分が変わって楽しいものだと感じた。そうやって昼間から若干フラフラになりながら渋谷駅へと帰路に就くのもなかなか愉快だった。許されるのであれば無理に平日にとは言わないが、休日でも構わないので店舗でも家庭でもビールを心から、芯から、または真から味わ真からただきたい、

※写真はすべて記者撮影

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