「せっかく一人暮らしを始めるのだから自炊しよう!」と意気込んでいる人も多いと思います。そこで「一人暮らしに必要なモノ」と言う事で今回は自炊の基本である「鍋」と「フライパン」から行ってみようと思います。
「一人暮らしに必要な鍋」を考える上で、まず新しく住む住居の熱源を考慮すべきです。LPガスや都市ガス、電熱ヒーターやらIHヒーターまで多種多様です。そこで今回は一般的と思われる「ガスコンロ」を中心に説明してみましょう。
煮る為の鍋として「アルミ製の鍋」を使う
さして自炊しない人でも、とりあえず「即席ラーメン」を作れるか否かは重要なので、まずは「煮る為の鍋」としてアルミ製の鍋をオススメします。
メリットは安くて軽く、熱伝導も良いので使いやすい事。
デメリットは・・・特にないのですが「アルミは絶対に嫌だ!」と言う人やIHヒーターの人には使えません。
アルミ製の鍋と言ってもアルマイト加工されたりシュウ酸加工された「アルミ製両手鍋」から、いわゆる「行平鍋」と言われるアルミが肉厚の片手鍋まで幅広くありますが、とりあえず最初の1個目は好みで良いと思います。
しいて言うならば「蓋が付属しているか別売で用意出来る事」が地味に重要です。
大きさですが「一人暮らし」って事で、やはり「即席ラーメン」を作りやすい2リッター前後が良いでしょう。この容量ならば御飯も2食分は炊けるので一番活躍する大きさとも言えます。
焼くための「テフロンフライパン」を使う
とりあえずのフライパンならばテフロンなどの樹脂加工された奴で良いと思います。ここで問題なのは「安いのを一年で使い捨てるか?良いものを三年使うか?」ってのが選択肢となります。ちなみに国産の高級なフライパンでも使い方が悪ければ一年も持ちません。
「だったら安いので良くね?」と、なる訳ですが樹脂加工されたフライパンも正しく使えば数年持ちます。その秘訣は「強火で使わない&ガシガシこすらない」となる訳ですが、それもなかなか難しいものなのです・・・。
結論から言うと「鉄製のフライパンと併用して使い分ける」となるのですが、その方法は「鉄製フライパン」の方で説明します。
「だったら鉄製フライパンだけで良くね?」となりますが、実際にはトマトを使った料理など「鉄製フライパン」だけでは、どうにもならない状況もあるのです。
ちなみに「コーティングの種類」ですが、コレはほとんど「値段=耐久性」と思って間違いありません。有名な国産メーカーの高い物を買えば、その期待に応えるだけの性能(耐久性)はあります。
フライパンの大きさは自分の腕力と相談って感じですが、25~30センチの大きめな物が良いでしょう。あまり小さいと「野菜炒め」などで材料がこぼれて苦労します。
大量に作る為の鍋を選ぶ
とりあえず「2リッターのアルミ鍋」をすでに持っている事を前提に進めますが、やはり「おでん」や「カレー」はそこそこの容量が欲しいので、2個目の鍋は「4リッター前後」の、ちょっと大きめの鍋をオススメします。
ここで普通に「アルミ製の両手鍋」を選択するのも有りですが、出来れば2個目は「特別な機能」がある鍋だと幸せになります。この大きさの鍋になると収納場所も考えさせられるので、ただ「煮るだけ」ではもったいないです。
そこで選択肢として「圧力鍋」か「保温調理鍋」が挙げられますが、これは自分が作りたい料理と言うか好きなメニューで選べば良いでしょう。
筆者の場合はさして急いで料理する事もないので「保温調理鍋」を選び「カレー、ポトフ、おでん」に大活躍しています。
がっちり焼く為のフライパンを選ぶ
やはり「樹脂加工フライパン」だけでは強火が使えないので、出来れば2個目のフライパンとして「鉄製フライパン」をオススメします。やはりバリっと焼くには鉄製が一番ですからね。
若干、2個目と言う事で収納場所を考えると必要なさそうに思えますが、強火で調理したい時に「鉄製フライパン」を使う事で、結果として「樹脂製フライパン」の使用回数が減り、「樹脂加工フライパン」の寿命を延ばす事が出来るので長い目でみると経済的にもお得です。
「鉄製フライパン」の大きさですが、最初に買った「25~30センチ」の大きさに合わせると「蓋」が兼用出来るので幸せになれます。
と、こんな感じですね。
あとは好みで「中華鍋」なり「玉子焼き」なり徐々に揃えれば良いと思います。上記の鍋&フライパンで簡単に作れるメニューは
小鍋 ・・・即席ラーメン、炊飯、煮物、汁物、少量の揚げ物
樹脂加工フライパン・・・野菜炒め(餡かけ)、ハンバーグ、パスタを和える
大鍋 ・・・カレー、スープ類、おでん、炊き込み御飯
鉄製フライパン ・・・野菜炒め、チキンソテー、生姜焼き、目玉焼き、炒飯、オムレツ
となります。これだけ作れば食事のメニューで悩む事は無いでしょう。あとは自分が作りたい料理(食べたい料理)と収納場所に折り合いをつけて、道具を買い足していけば自炊生活をエンジョイ出来ます。
ちなみに日本人にとって「炊飯器」は必須なように思われていますが、筆者は未だに「炊飯器」は持っていません。あまり米を食べないってのもありますが、鍋で炊いても美味しく炊けるので特に必要と感じていません。
一応は「超美味しく炊ける高級炊飯器」が欲しいとは思っているのですが、買おう買おうと思っているうちに数年が過ぎ、なんか「買わなくても生きていける気がしてきた」ので購入するまでには至っていないのです。
なので、引っ越したばかりで資金に余裕が無ければ、とりあえずは「鍋で米を炊いてみる」ってのを強くオススメします。食べきれない分は冷凍すれば良いので、常に食事のタイミングを自分に合わせる「一人暮らし」には保温機能とか必要ないのです。
そんな訳で「一人暮らしに必要な鍋&フライパン」を紹介した訳ですが、まあ最終的には「自分が食べたいメニュー」に合わせて調理道具を選ぶのが正解です。
が、なにせ「始めての一人暮らし&自炊」となると、調理道具は何を買って良いのか見当もつかないって人も多いでしょう。そんな漠然と「良く分からないけど自炊したい」みたいな人は何も考えずに上記の4点を買っておけば間違いありません。
あと基本的に調理道具は有れば有る程に幸せになれるのですが、いかんせん「収納場所」との折り合いで片っ端から揃えると言う訳には行きません。なかでも「鍋類&フライパン」は収納場所に困る代表格みたいな物です。
しかし、逆に一度買えば早々に買い換える事も無い調理道具で、それこそ何十年と使う可能性もあるので、買う時には妥協せずに「欲しかった品物を買う」のがベストだと言っておきましょう。