視覚障がいに関わる「壁」を溶かす事業アイデアの受賞企業2社が決定!

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以前、筆者が紹介していた「VISI-ONE(ビジワン)アクセラレータープログラム」

参天製薬と日本ブラインドサッカー協会、
またインターナショナル・ブラインドフットボール・ファウンデーションの3者による、
視覚障がいに関わる「壁」を溶かす、新規事業創出支援を目的とした企画です。

最新テックを取り入れた画期的な製品やサービスを展開する、
いま注目の6社の代表者がプレゼンするデモデイが2022年10月14日(金)に行われました。
当日、審査員計6名による審査により、受賞企業を決定しています。

受賞したのは以下の2社。

◇Business Innovation Award受賞企業
(株)Ashirase(栃木県宇都宮市) (代表取締役CEO 千野歩)
プレゼンした事業案は、靴に挿入するデバイスで行き先を知らせる歩行ナビゲーションシステム。
音声ではなく振動で情報を伝えるナビゲーション「あしらせ」を使用して充実した旅・移動ができる仕組みを発表しました。

【受賞コメント】
今回の受賞は、「社会実装」の可能性を高く評価していただいた結果だと捉えています。
「社会福祉」をテーマとした事業は、事業化が困難というイメージがありますが、Ashiraseがその認識を打破するきっかけになれば嬉しいです。

◇Social Innovation Award受賞企業
(株)GATARI(東京都千代田区) (代表取締役CEO  竹下俊一)
デモデイ当日は、MR(複合現実)技術を活用し、位置情報を自動で取得し音声が流れることで、音声と現実が融合しているかのような体験システムを発表。

【受賞コメント】 
このプログラムを通じ、視覚障がい者の方々との密なコミュニケーションの機会を得て、
社会課題解決に向けて、新たな取り組みに挑むことができました。
今回の挑戦がより社会をインクルーシブな形に進歩、加速させることにつながればと思います。

AIやMR等、最新テックで視覚障がいに関わる「壁」を溶かす!
参天製薬、日本ブラインドサッカー協会ら3者は、
視覚障がいの有無にかかわらず誰もが当たり前に混ざり合う共生社会の実現を目指し、
「“見える”と“見えない”の壁を溶かし、社会を誰もが活躍できる舞台にする」というビジョンを掲げ、2020年にパートナーシップ契約を締結しました。

この3者パートナーシップでは、
【1】「共体験でそれぞれの個性や強みを理解する」
【2】「“見える”に関するイノベーションを創出する」
【3】「視覚障がい者のQOL(Quality of Life)を向上する」

この3つのゴールを設定し、2021年4月から様々な活動を「VISI-ONE(ビジワン)プロジェクト」として展開しています。

そのプロジェクトの一環として、“見える”に関するイノベーションを追求し、
視覚障がいに関わる“壁”を溶かす新規事業創出支援を目的としているのが、
今回の「VISI-ONE(ビジワン)アクセラレータープログラム」です。

2022年10月に開催したデモデイでは、オンラインとオフラインで計163名の方々が参加したそう。

6社は、IoTやAIなどのテクノロジーを取り入れた視覚障がい者が抱える課題の解決につなげる製品・サービス、
また、MR(複合現実)や器具の振動によって道を案内する技術を活用し、視覚障がいがあっても楽しめる体験提供などの
事業アイデアについて、コンセプト実証の成果を発表しています。

受賞した(株)Ashiraseと(株)GATARIの2社には、賞金として各々300万円が贈呈されています。

登壇した全6社のこれからの“進化”に、ますますの期待です!!
(写真はデモデイに登壇した6社の代表者)

shamrocks

日常の中で見つけたおすすめ情報を紹介しています。のりトーストのある喫茶店が好き。