リモートで会えないお世話になっている人へお礼を込めた贈り物の形とは?「花を愛でて」もらおう!

  by 古川 智規  Tags :  

巣ごもりやリモートワークで人に会わなくなった方も多いだろう。今まで会っていた人にリモートだけというのもさみしい限りだが、時代の要請であればこれも仕方がないことだろう。
ところで、ビジネスで日ごろからお世話になっている方に何かお礼をしたい場合、今までであれば打ち合わせや商談でよく会うのでその際に渡せばよいのだが、会わないとなるとタイミングも贈るものも難しい。

そこで、直接会わなくても花を贈ることができる花キューピットを利用してみた。「花キューピット」は加盟店店頭もしくはウェブサイトからオンラインで花ギフトが注文できる。CMではよく目にするので知ってはいるが、普段から花屋とは縁のない人(特に男性?)からしてみれば、花を贈るという発想がそもそもない。

しかしオンラインで完結するのであれば、通販品を「ポチる」のと同じ感覚で利用できるのではないかという発想だ。よって今回はオンライン注文を選択した。そもそも花屋は意外に身近にあるもので、例えば駅の改札内やよく利用するスーパーの一角等だ。実際にのぞいてみると、花の名前はおろか値段すら記載されていないこともあり、これではまるで寿司屋の「時価」と同じで恐ろしくて近寄ることができない。実際にはそんなに高いものではないのだが、知識がなく普段から花を買う習慣がないと困ったことになる。

今回は、記者がビジネス上でお世話になっている女性が誕生月で、最近結婚したとのことなので、お祝いと同時に日ごろの感謝という意味を込めて贈ることにした。誕生月であれば誕生石と同様に誕生花から選べば間違いはない。花束でも花瓶ざしでも予算と好みで選ぶことが可能なので、普段の通販と同じだ。送り先はビジネス上のお付き合いであれば自宅の住所は知らないことがほとんどなので、名刺に基づいて会社に送ればよい。

このサービスは、送り先住所に近い花屋が指定日に注文品を「作って」直に配達してくれる。よって水が入った花瓶やフラワーアレンジメントでも新鮮なまま届けてくれる。簡単ではあるがメッセージも添えられるのでお祝いの文言を入れておいた。

記者が選択したのは、7月といえばやはり「ひまわり」で、ピンクのユリを添えて花瓶に生けたものを選んだ。女性であれば花を生けることもあろうと考えてあえて花瓶付きにしてみた。

今回は取材なので、届けられる前に先方に伝えて撮影をさせてもらうことは伝えておいたのだが、何が届くかは言っておらずかなり驚いたようだった。

自分のデスクに持っていき花を置いていたが、「やっぱり持って帰ります!」と家で鑑賞したいようだった。彼女は自分自身で花を買うことはあり、花瓶を集めているとのことだったので好都合だったが、結婚式以外で花を贈られた記憶はほとんどなく、その意味で花瓶入りの花が届いたときには相当な衝撃だったそうだ。

さて仮に男性に送った場合、使用後の花瓶はどうしましょう?ということになるが、同社によると「もし花の購入に慣れていない場合は、お近くの花屋に花瓶を持って行ってください。この花瓶に合う花を!と言えば予算をお伺いして適切な長さにカットして、その花瓶に最も合うようにアレンジしてくれますので、持っていくのが花屋としてもイメージがしやすくありがたいと思います」とのことで、誤って大量バラとカスミソウを買ってきて花瓶を前にして詰んでしまうことがないようにしたい。

「花を愛でる」という平安時代以前からある古語を由来とする日本語独特の表現には「愛する」という意味のほかに「感動する」という意味も含んでおり、英語には一語で「愛でる」を表現する単語はない。これは自然全体への感情で例えば童謡にある「秋の虫の声」は日本人とごく一部の地域の人にしか「声」と認識しないらしい。日本人には自然を愛でる仕組みが備わっているようなので、人に贈り自分で購入して花を愛でる機会にしてみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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