2022年5月13日に開催されたメジャーリーグベースボール(MLB)のニューヨーク・メッツ対シアトル・マリナーズ戦で、在ニューヨーク日本国総領事館の森美樹夫総領事・大使の始球式が予定されていたところ、セレモニーが行なわれないまま試合が始まり、SNS上でも批判の声が上がっています。
This fan was supposed to throw out the first pitch tonight at the Mets game.
Max Scherzer started warming up until he left @GottaBelievePod @Starting9 pic.twitter.com/GZj6HTurV4
— Barstool Sports (@barstoolsports) May 14, 2022
この時のメッツ本拠地シティ・フィールドの動画が222万回以上再生されているスポーツメディア『Barstool Sports』のツイートでは、「このファンは今夜のメッツの試合で始球式を投げるはずだった。(先発投手)マックス・シャーザーは彼が去るまでウォーミングアップを続けた」と説明しています。
この日は、1892年に来日した外国人教師ホーレス・ウィルソンが、生徒に野球を教えたことが日本の野球の始まりとされ、メッツは150年目の節目を記念する『ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト』の一貫として森総領事・大使の始球式が予定されていましたが、メッツによると「タイミングとプロセスに混乱を生じさせる事情が起きた」ために、そのまま試合が開始されたといいます。
「誰?」「かわいそう…」といった声が上がっていた『Barstool Sports』の動画ですが、オレゴン州立大学人文科学センター所長のクリストファー・ニコルズ氏(@CMcKNichols)がTwitterで「このファン」が森総領事・大使だと説明し、「全く必要のない国際問題だ。何が起きたんだ?」とメッツとシャーザー投手を批判しています。
This is an entirely needless international incident. Come on #Mets and Max Scherzer! It was Japanese Heritage Night at the #Mets game & this was when Japanese Ambassador Mikio Mori, Japanese consul-general, was supposed to throw out the first pitch… what happened? https://t.co/z0HdjAKFpQ
— Christopher Nichols (@CMcKNichols) May 14, 2022
「始球式を台無しにした」「恥ずべきだ」といった声も上がっていた一方で、「シャーザーは悪くない」といった擁護の意見も寄せられている超直前での始球式中止。メッツによると後日に始球式の舞台を用意できるよう調整するといいますが、試合もマリナーズに1-2で破れており、日本人にとっても後味の悪い試合となってしまいました。
※画像はTwitterより
https://twitter.com/barstoolsports/status/1525284948239962112 [リンク]