皆さん、突然ですがイノシシを食べたことありますか?
いや、そもそもイノシシ食べられるの?と思った方も多いかと思います。
○イノシシってどんな肉?
イノシシと言えば山から下りてきて、農家の作物を荒らしたり、稀に町中へ迷いこんで警察やテレビカメラを巻き込んだ追いかけっこをしたり、そんなイメージがあるかと思います。実際そうなんですけどね…
そんなイノシシですが、昔から山里では食用として用いられてきました。ぼたん鍋が有名ですよね。
しかし雑食ですから、あの熊やタヌキみたいに獣臭に満ちたワイルドな肉を想像してしまうかもしれません。(因みに熊肉を食べる際は、部屋の換気はお忘れ無く)
ですが、イノシシの肉はさほど臭み(殆ど気にならない)もなく、野山を駆け回ってるためか、脂分も少な目であっさりしているのが特徴です。
現在私たちの食卓に並んでいる豚肉は、イノシシを家畜として飼育したのが始まりで、野生のイノシシの肉も豚に近い味わいとなっています。それに加熱しても豚肉ほど固くならないのが特徴です。
でもイノシシなんてスーパーじゃ売ってないよ!そんな消費者の切なる声(?)に答えてくれるのがイノブタです。
○イノブタ食べましょう
イノブタは、その名の通りイノシシと豚を掛け合わせた品種で、イノシシのあっさりとした味わいと肉質、豚肉の程良い脂が乗った、イノシシフリークの夢を叶えてくれるお肉です。豚肉のような臭みも無いので、豚肉が苦手という方にもおすすめです。
私の住んでいる地域ではスーパーの精肉コーナーにひっそりと置かれていることがありますが、地域によっては置いてない所もあると思いますので、スーパーに置いてないけど食べてみたいという方は通販サイト等で探してみて下さいね。
次に紹介する私おすすめのレシピでは肩肉を使用しています。どれもお酒が進みますよ!
○私おすすめのイノブタレシピ3品
簡単楽々イノブタの梅肉炒め(2人分)
材料
・イノブタの肩肉:150g
・ネギ(白い部分):2分の1本
・梅干し:3個
・ちりめんじゃこ:お好みで
調味料
・塩:適量
・黒コショウ:適量
・料理酒:大さじ1
・サラダ油:大さじ1
1)肩肉は一口サイズ、ネギは白髪ネギにする。梅干しは種を取り除き包丁で細かく叩く
2)フライパンにサラダ油を入れ、中火で熱し、肩肉をさっと炒める
3)肉に火が通ったら弱火にし、白髪ネギを半分と梅肉を入れ、料理酒大さじ1をさっと回し掛けて炒める
4)ネギがしんなりしたらちりめんじゃこを入れ、塩コショウであじを整える。
5)器に盛り、残った白髪ネギを飾りに盛りつけて完成
梅とちりめんじゃこは勿論、イノブタと梅肉も相性抜群。粗挽きコショウにすればピリッと辛さが利いてワインに、塩コショウの代わりに醤油を使えば和風になって日本酒にぴったりのおかずになります。
イノブタもっチーズ揚げ(2人分)
材料
・イノブタの肩肉:4枚
・切り餅:1個
・とろけるチーズ:2枚
調味料(衣)
・塩:適量
・コショウ:適量
・パン粉:適量
・卵:1個
・小麦粉:適量
・揚げ油:適量
1)肩肉は薄く広げ、片面に軽く塩コショウをまぶす
2)切り餅1個は水を張った容器に入れ、電子レンジで30秒程度加熱し、4等分にする。とろけるチーズは半分に切り、細長い長方形にする
3)広げた肩肉の上に半分にしたとろけるチーズ、切り餅を乗せ、ぐるぐるっと巻いていく。
4)肩肉を小麦粉、溶き卵、パン粉の順につけ、180度に熱した油で揚げていく
5)パン粉が薄いきつね色になったら完成。小さめの器に盛る
熱々を頂くのがミソ。イノブタの柔らかな触感とトロっと口に広がる餅、味にアクセントを利かせるチーズ。
塩コショウを強めに振ってそのままでも、ソースで食べてもお好みで。ビールが欲しくなるおかずです。
イノブタとゴボウのニンニク味噌鍋(二人分)
材料
・イノブタの肩肉:200g
・豆腐:一丁
・ゴボウ:1本
・しめじ:100g
・ニンニク:一片
・唐辛子:1本
調味料(だし汁)
・水:600cc
・煮干し:7~8本
・味噌:60g(お好み)
1)土鍋に水600ccと頭と腸を取り除いた煮干しを入れ、30分程置いた後、15分ほど火にかける(弱火で沸騰させないようにしましょう)
2)肩肉はお好みのサイズに切り、ゴボウはささがきにして、酢水に30分ほど浸けておく。
豆腐一丁は薄く等分にする。しめじは石づきを取り、手で小分けにする
4)ニンニク一片は薄切り、唐辛子は種を取り除き輪切りにする
5)だしを取り終えた煮干しを取り除き、ニンニク、唐辛子を入れて軽く沸騰させる
6)シメジ、ゴボウを入れ3~4分ほど煮込んだ後、食べる直前に豆腐と肩肉を入れて軽く煮込み、アクを取る。
7)火を止め、味噌を溶かし入れて完成
こちらは寒~い冬にピッタリ。
ダシはお好みで昆布でも大丈夫です。煮干しの香ばしい風味が出るので、個人的には煮干しがおすすめ。
イノブタ肉の程良い脂分が溶け出るため、少々コクがあり、味噌とゴボウの相性も抜群。ニンニクと唐辛子を入れたおかげで体がポカポカになるお鍋です。
因みにイノブタの肉は煮込みすぎないように、最後に入れる事で固くなるのを防げます。
イノブタ食べたくなってきましたね。スーパーいかなくちゃ!
皆さんも是非イノブタ、挑戦してみてください。