Jabraの少し安めの高機能ワイヤレスイヤホンと「ちょっと聞こえにくい」をお助けするイヤホン!幅広いラインナップが魅力

  by 古川 智規  Tags :  

最近は多くのメーカーから多くのワイヤレスイヤホンが発売されている。コンビニでも高級オーディオ専門店でも取り扱いがあり、それこそ値段も性能もピンキリといった感じだ。
これまでJabra社のワイヤレスイヤホンをいくつか取り上げてきたが、いずれも専門メーカーとして質の高い高性能なものだった。しかし高校生あたりの年齢層が使うには少々高級感のある価格帯で、どちらかというと「大人」の商品という感があった。
そこで、高機能で高音質でアクティブな高校生でもがんばれば手に入る価格帯の「Jabra Elite 4 Active」を取り上げる。そして後半では同社が最も得意とする分野である補聴器に「寄せた」中高年向けの新製品も同時に取り上げる。

Jabra Elite 4 Active

「Jabra Elite 4 Active」は実売価格15000円を切るので、若い方でも一流ブランド品が手に入る。パッケージは同社のハイスペック機と同様な構成で高級感がある。バッテリー内蔵のケースをType-Cで充電すればイヤホン本体にはいつもスタンバイ状態だ。

同社の専用アプリをスマホに導入すればたいていの設定や操作はスマホでできる他、イヤホンの物理スイッチを押すことでも操作は可能だ。価格帯が安いかといって機能が削られているのかといえばそんなことはなく、サウンドモードはアクティブノイズキャンセリング、ヒアスルー、オフの3種類が搭載されている。歩きながらの通学途中はヒアスルーモードで周囲の音をマイクで拾わせて積極的に流すことにより安全を確保する。

また、ノイズキャンセリングモードではマイクで拾った周囲の音の逆位相の音を流すことにより打ち消す。よって電源さえ入っていれば(耳に装着してさえいれば電源は入る)、音楽を流さなくてもアクティブノイズキャンセリングは働くので、デジタル耳栓になる。ノイズキャンセリングの効き具合を個人の耳に合わせて最初の設定で調節できるので自分だけの最適なセッティングになるのも同社の得意とする技術ゆえだろう。このノイズキャンセリングモードは学生にとっては勉強に集中したい「自習モード」とも言える。1回の充電で最長7時間は使用できるので、勉強のし甲斐も、音楽の楽しみ甲斐もあるだろう。

「Jabra Enhance」

次に取り上げるのは「Jabra Enhance」だ。同社はもともと欧州の補聴器メーカーなので、耳に関するノウハウやデータの蓄積には定評がある。日本では法令により「補聴器」は補装具なので本品を「補聴器」と称することはできないが、補聴器を必要とするまではいかないが、聴力が落ちてて聞き取りにくい人向けのワイヤレスイヤホンだ。よって既存の音楽や通話のためのワイヤレスイヤホンと形状も機能も似てはいるが、根本的に補聴器の技術を利用しているので聴力の強化・音楽・通話の3機能を1台に搭載したスマートイヤホンと言える。搭載されたマイクも指向性のあるものを採用し、前方の音を積極的に選択したり、ノイズを低減させるノイズリダクション機能を搭載したりと、やはり既存のものとは違う。

それなのに、形状は薄く軽く常時装着していても疲れないように設計されており、音楽は聴けるし通話もできるが、聴力強化に特化したイヤホンだ。音は空気の振動(波)で伝わるので、入口も出口も昔のアナログレコードと同じだ。それに最新のデジタル技術を組み合わせて実現したちょっと聞こえにくい方にをお助けする1台だろう。
補聴器が本当に必要な場合は医師の診察を受けることが大切だ。しかし補聴器は片耳だけでも10万円以上するので、本品はワイヤレスイヤホンとしては高いと思われる98000円だが、聴力を補う機能のことを考えるとそこまで高いとは言えないのかもしれない。

今回は高機能で安めのワイヤレスイヤホンと、聴力強化に振った中高年向けのイヤホンを取り上げた。同社のイヤホンは価格も機能も幅広いラインナップから選択できるのが魅力なので、お店で手に取って(耳に装着して)試してみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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