藤井聡太竜王は19歳にして、王位・叡王・棋聖の四冠を持つ天才棋士。それでいて愛らしく、少年の面影を残し、対局の際のおやつタイムには、何を食べたかがニュースになるほど、アイドルのような注目振りです。
今月22日、23日と大阪府高槻市での 第71期ALSOK杯王将戦七番勝負 の第2局で2勝を挙げた藤井聡太竜王は、『勝者の記念撮影』と呼ばれる対局終了後に、勝った棋士が地元の名所や特産品、ゆるキャラなどの観光宣伝の一役を買う写真撮影で、『くいだおれ太郎』の姿で写真撮影にのぞみ、それが実に可愛らしかったですし、勝負とは別のサービス精神も垣間見れました。
藤井聡太竜王は若いのに、難しい言葉を良く知っており、それをサラリと使ってのけるところが素敵! しかも、決して背伸びしているのではなく、もともと頭の良い方なので難しい言葉も自然にサラリってのが魅力的です。
そこで、圧倒的に賢い藤井聡太竜王や、他の棋士の方々も将棋以外に、言葉の才能を持ち合わせているのではないかと考えました。読書量も相当数な棋士の方々が多いことでしょう。
普段、我々が普段使っている言葉にも、調べていけば将棋から生まれた言葉や慣用句が数多くあることにたどり着きました。
成金… 急に金持ちになること
詰んでいる… どんなに抵抗したって、負けるに決まっている状態
高飛車… 相手を、頭から威圧するような態度をするさま
待ったなし… 先延ばしにすることができず、時間的に差し迫っているさま
王手をかける… あと少しで勝利が決まる状態になる
先手を取る… 先に攻撃をしかける
後手に回る… 他に先を越されたり先に攻められたりして、受け身の立場になる
捨て駒… ある目的を達成する為に払われる人的な犠牲のこと
持ち駒… いつでも必要なときに使えるように用意してある人や物
将棋がブームであるのは喜ばしいことです。礼儀正しく、大一番には紋付き袴姿で対戦に向かうのも、古式ゆかしいいでたちが素敵!
日本人が着物を着る機会は年々少なくなっており、それはとても残念なことだと思っていました。若い棋士の対戦が羽織袴とは着物業界にとっても心強いことでしょう。実際、日本の民族衣装である着物を日本人が着ると、すんなり似合ってキリっとします。
将棋のルールは知らなくても、藤井聡太竜王のファンは多いのではないでしょうか。将棋は大人の脳トレにも、また子どもの教育にも良いそうですね。
兎に角、将棋から生まれた慣用句や言葉を知るにつけ、もっともっと将棋に興味を持つ人が増えることを望みますね。日本で将棋人口が増えれば、それだけ国が伸びていくような気がしているのですけど、どうでしょうかね?