新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、おうち時間が長くなったことで2020年からペットの需要が高まっています。ペットを飼う人が増えたことで、保護動物の増加やペットロスなどの社会問題が絶えません。
今回は株式会社サンセルモが行なったペットの飼育経験がある20代〜60代以上の360人に聞いた「ペットの命に関する調査」についてご紹介いたします。
【保護動物の存在を知らないと回答した人は全体の3割以上!】
「保護動物の存在を知っていますか?」という問いに対して、「知らない」と回答した人が全体の35.3%に及びました。また、「保護動物を迎え入れたいと思うか」という問いには、全体の約7割が、保護動物を迎え入れることに対し消極的な考えを示しました。
「保護動物を迎え入れない理由」として最も多かったのは、30.7%で「保護動物と接する機会がないため」でした。
環境省 動物愛護 管理室はペット需要の拡大を受け、保護動物の譲り受けを拡大していく仕組み作りも目標としており、保護動物の社会的関心を集める対応が求められています。
また、ぺット需要の拡大に伴いペットロスも社会的な問題となっています。
【約半数以上の人がペットの死後、新たにペットを飼わないと回答】
もしも飼っているペットが亡くなった場合、新たにペットを飼いますか?という問いに、「飼わないと思う」と回答した人が約半数の50.6%と最も多い結果となりました。2番目に多かったのは「しばらく経ってから飼う」で、41.9%でした。ペットは家族にとって唯一無二の存在となっていることがわかります。
そのような家族にとって大切なペットを亡くした時に陥るペットロスを少しでも軽減するために、最後まで大切にペットを弔うことができるペット葬儀というサービスがあります。
株式会社サンセルモの調査によると、ペット葬儀に関する予算について3人に1人が10万円以上も厭わないという結果となりました。家族であるペットとの最後の時間を、後悔のない形で見送りたいという意識が高まっています。
【ペットの葬儀・告別式にあったら良いと思うサービス第1位は 「生前に愛用していた備品も収めてくれる】
また、ペットの葬儀・告別式で「あったら良いと思うサービス」に関して聞いたところ、第1位が18.9%で「生前に愛用していた備品も納めてくれる」でした。続いて第2位は16.7%で、「自宅から葬儀場までの送迎」でした。
長引く自粛期間によりペットと過ごす時間が増えたことで、ペットは家族としての立場を強めているということが分かりました。ペット需要の拡大と家庭内における立場の変化は、大切なペットを失ったショックから立ち直れない「ペットロス」の深刻化が懸念されます。
ペットの死後、新たにペットを飼わないと回答する方も過半数おり、ペットロス防止のためにも、ペットの最期は飼い主が望む方法で見送るということがこれまで以上に求められてくるのではないでしょうか。
出典:35%の人が保護動物の存在を知らないと回答!?コロナ禍でペットの需要は高まるも、保護動物への関心は…. ペットの飼育経験がある20代〜60代以上の360人に聞くペットの命に関する調査