< 蔵造りの街 いかにも川越!(埼玉、川越 著者撮影/iPhone)>
< 時の鐘 ただの火の見櫓だと思うが今時残っているのは奇跡(埼玉、川越 著者撮影/iPhone)>
「東京近辺で古い日本らしい街はありますか?」と聞かれたら、迷わず「川越」と答えるんじゃないだろうか。
蔵づくりは商家の建物で基本は倉庫。土壁に分厚く漆喰を塗り固めて造られた建物で、特に川越のものは古いまま大事に使っているため独特の景観。「黒っぽくて汚い!」とも言えそうだがそれがまた重厚で素晴らしい。古くからの商人の街は日本全国津々浦々に残されてはいるが、これほど重厚な光景は唯一無二、川越ならではのもの。数々の山車が繰り出す関東三代祭の一つ川越まつり(10月)も有名。
私が高校時代三年間通った川越もすっかり観光地が進んだ。「小江戸川越一番街」のあたりは特に休日などには混雑するにもかかわらず、車やバスが普通に通っている。バスの方も慣れたもので観光に夢中の観光客が立っているすぐそばを通り抜けようとするので身の危険を感じる。
終戦前の空襲を免れたおかげで蔵づくりの街も、そして江戸時代の狭い道路もそのまま残された。埼玉県随一の観光地としての自覚を持って、行政の力で何とかならないものだろうか?例えば小さいバスにしてはいかが?通勤通学時に困るのかな?
了