< 兼六園 霞が池 (石川、兼六園 著者撮影/iPhone)>
約半年前、千葉県からはるばる石川県まで車を取りに行ったついでに寄ったのが兼六園。日本三大名園の一つとされる。三大名園はいずれも幕藩体制が一通り整った江戸時代初期に造られた庭園。この手の大規模な文化事業は平和な時代でないと花咲かないということだろうか?
大きな霞が池があったり、サツキの低木がまんまるに刈り込まれてあったり、松の木が是見よがしに植えてあったり…というところは京都のもっと古い庭園とは異なるところで、いかにも江戸時代以降のいわゆる「大名庭園」らしいところ。
驚いたのは、この庭園が市民に開放されたのがようやく明治七年とのこと。それまではこのだだっ広い庭園を殿様はじめ一部だけの人がニヤけながら楽しんでいたということだろうか?お公家さんじゃあるまいし、普通こういうものは市民に公開するものだと思う。一体何のための庭園だったの?ということになるが…。
了