ドイツ生まれのバッグブランド『SALZEN』の最大級「TRIPLETE」はLCCで大丈夫なのか?実際に搭乗してみた!

  by 古川 智規  Tags :  

以前にドイツ生まれの「クリエイティブバッグ」ブランド『SALZEN』の一番小さいデイパックを普段使いのバッグとして使用した記事を書いた。
まだ大々的に旅行をするには早いが、仕事で航空機を利用して出張ということはあるだろうし、来たる旅行解禁を前に旅行アイテムで気持ちを高めている方もいるだろう。
そこで本稿では本格的な旅行に最適なTRIPLETE(トリプリート)という最大級37リットルの容量があるラゲッジバッグを使ってみたのでレビューする。

※参考記事
ドイツ生まれの「クリエイティブバッグ」ブランド『SALZEN』が日本初上陸!一番小さいデイパックを使ってみた
https://rensai.jp/351590 [リンク]

今回は実際に成田空港からLCCに搭乗して、こんな大容量なバッグを機内持ち込みできるのかを試してみた。その前に成田で前泊をしたので、ホテルで飲食するものを山ほど買い込んでホテルに向かった。容量はそれこそくさるほどあるので、少々買い込んでも大丈夫だ。

10kgオーバーでも体への負担は少ない

LCCの国内線で許されている無料の機内持ち込み手荷物はバッグ1つと身の回り品を入れたハンドバッグ程度のもの1つの合計2つまで。そして重要なのが重量で7㎏までというのがほとんどだろう。トリプリートには小さなショルダーバッグも入れてしまっている。これは機内では外に出して手元に置いておくが、移動中は一緒に収納して背中に背負っておくと重量のバランスが良く両手も空いて楽だ。そしてコンビニで買い込んだ飲料水やお弁当やその他色々を全部トリプリートに詰め込んでホテルにチェックインした。

お茶や飲用水を2リットル分買い込んでいるので、この時点での重量は10.87kgだが、コンビニ調達品はすべてホテルで消費するので差し引き7kg以内になる予定だ。

かなりの高さがあることはお分かりいただけるだろうが、重量を気にしなければいくらでも入るような気がする。37リットルの容量で全部水を詰め込めば37㎏なので納得だ。

収納スペースと多彩な機構

メインのスペースを開放した状態がこの写真だ。背の部分にメッシュポケットと両サイドにも深めのメッシュポケットがある。

メインスペースの下(底)にはメインスペースと容量はシェアだが独立した防水シューズケースがある。シューズに限らず濡れたものや汚れものを入れておいてもメインスペースには影響を及ぼさないので、ここは使い手のアイデア次第だ。記者の場合はノートPCやスマホ、一眼レフカメラに使用するが頻度は高くない予備ケーブルや予備機器類を突っ込んでいる。

本品を横に置くとハンドストラップが付いているので、空港等でさっと置いたり持ち運んだりするときに便利だ。

上部にはマグネット内蔵の普段は折りたたんでいるファスナーついている。これはメインスペースに上部からアクセスするための開口部で、一時的に大きな荷物を収納する際にはこの部分を立てればもう少し詰め込むことは可能だ。

上部の開口部からメインスペースを眺めたのがこの写真だ。右側にキーストラップが付いているので、家を出てしまえば帰宅するまで不要なカギ類はここに付けておくと紛失の心配がない。

横置きのハンドストラップの反対側には開放ポケットがあり、ここには折り畳み傘やペットボトル等の長物が収納できる。

背面はデイパックとは違いそれなりの重量物になることを意識して比較的分厚いパッドが付いており、背中に負担がかかりにくくなってる。またショルダーストラップはクッションがない代わりに、広くしなやかでソフトな素材なので肩から脇腹までピッタリと密着し、重量がストラップ全体で分散され体の負担を軽くする工夫がされている。

その背面を開けるとマガジンスペースが出てくる。ここにはノートPCや書類、ペンホールがあるのでビジネス用品を収納すると便利だ。記者はA4サイズのPCをよく利用するが余裕で収納できる。また空港の保安検査場ではPCは別に出さないといけないので、本品ならばメインのラゲッジスペースを開披することなくサッと取り出せるのも便利だ。

PCケースの上部メッシュポケットには予備バッテリーを入れておけるので、長時間の原稿書きや写真の編集作業も余裕でこなすことができる。

その背面とメインスペースの間にも両側にポケットが付いており、スマホそのものを収納したりモバイルバッテリー、ケーブル類等々、アイデア次第で便利に使いこなせそうだ。モバイルバッテリーを入れておいて、長めのケーブルを出せば専用のホールは開いていないが、手元のスマホを使いながら充電することも可能だ。

最後に紹介するポケットは完全な底部にあるシークレットポケットだ。本品を背負ってしまえば外からは見えないので、海外旅行では旅券を収納したり、予備の現金やクレジットカードを入れておいても良いだろう。ちなみに本体も撥水加工されているが、すべてのファスナーも防水仕様なので、突然の雨に降られても自分さえ濡れなければ、荷物は心配ない。

LCCは大丈夫なのか?

成田空港でまずは大きのチェックだ。そばにあったANAのスケールを利用したが基本的にどのキャリアでも同じだ。写真は撮影のために前方に倒してあるので少しはみ出しているように見えるが、実際にはピタリだ。

LCCではキャリアにより方法やタイミングは異なるが、どこかで「計量」されるケースがほとんどなので国内線の場合は規定重量の7kgだけはクリアしておかなければならない。搭乗するピーチアビエーションの「計量」でも問題なく(上から荷物を入れて枠の中に入れば大きさはOK)、機内持ち込みができた。

機内のハットラックにはどの方向で置いても収まるので取り出しやすい方法で入れると良いだろう。
ちなみに10kgで背負って歩いてもさほど疲労は感じなかったので、今後海外に出かける機会がやってくれば大いに期待ができる頼もしい相棒がになってくれそうだ。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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