高崎山自然動物園 野生のニホンザルに会いに行こう

  by 飯島麻夫  Tags :  

< ニホンザル 食うには困らないので一日中マッタリしてます (大分 著者撮影/NikonD750)>


旅程からみて今日しか行くチャンスはない…ということで大分空港で借りたレンタカーでそのまま別府市街を過ぎて高崎山自然動物公園へ直行。
「動物園」というがここには猿(ニホンザル)しかいない。しかもわざわざ「自然動物園」としているのは、ここにいる猿たちは餌付けされた野生の猿であることに注目。

ここは万寿寺というお寺の敷地である。高崎山近辺には昔から野生のニホンザルの群れが住んでいて、農作物を荒らすので対応に苦慮していた。駆除してしまうのも切ないので、いっそのこと餌付けしてしまったら?という当時の大分市長のアイディアが馴れ初めで、1953年以来「自然動物園」と称して観光資源として活用しているというわけだ。

しかし、なんてお行儀の良い猿たちだろう。よく「猿と合わせてはいけない」と言うが、そもそもここの猿は人と目を合わせようとしない。「人と目を合わせてはいけない」というのが彼らの行動規範かのようだ。さらに動物園の猿のようにキャーキャーとうるさく騒がない。もちろん猿同士しょっちゅう喧嘩はしているのだが、喧嘩をするときでさえ静かに喧嘩する。猿なりに見物客に気を遣っている。やはり適応能力が高い動物なんだなとつくづく感心する。

で、ここにいるのはどういうわけか子連れのメス猿がほとんど。オスはどうしているんだろう?いや待てよ。もしかしてオスを避けてここでメス達が子育てしてるんだろうか?それともオス猿同士でどこかで毛繕いでもしているのか?それは今度来たときにでも確かめよう。

帰り際、一頭だけカメラを公然と睨み返してくる奴(とはいえこれもメス)がいて、案の定「写真撮ってんじゃねえ!」とばかりに私の膝に手をかけてきた。やっぱりね。

「人の10倍考える」を信条に色々とやってます。 元銀行員で現在も金融系のIT開発等に携わるフリーランス。JICA国際協力ボランティア(パプアニューギニア)

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