< アイヌの民家 本物はこんなにきれいじゃないが(ウポポイ、白老、北海道 著者撮影/RICOH GRII)>
< ポロト湖とスッタフ手彫りのカヌー 確かパプアニューギニアで同じものを見た(ウポポイ、白老、北海道 著者撮影/RICOH GRII)>
ウポポイというなんだか面白そうなところができたというのでレンタルバイク(レンタカーはすでに売り切れだった)に乗って苫小牧に宿泊した後白老へ。アイヌ文化の博物館のようなところという以外の予備知識はなし。
オープンしたてなので人は多い。アイヌ文化に興味がなくても十分楽しめると思う。
来てみて「これはロスキレで観た『ヴァイキング船博物館』なんだ」と思った。アイヌ文化を発信するだけではなく、守り育てるための拠点…ってことだ。
聞けばスタッフはアイヌの血を引く若い人が多く(全員か?)、スタッフの間ではアイヌ語が使われている(勉強しながら)とのこと。アイヌ語を守るためにはとりあえずアイヌ語が通じる空間を作ってあげる必要がある…というわけだろう。
アイヌは差別問題抜きでは語れない。北海道中のアイヌ関連の博物館はいくつか観ているが、小屋のようなところが多く(被差別部落だったところなので仕方ない)一向に垢抜けないが、ウポポイに関しては施設も新しい上にスタッフも若く明るくいい感じで張り切っている。
学校で習ったと思うが、差別にかかわる問題は無関心はいけないが、そもそも知らないことがもっといけないだろう。過去アイヌをさんざん差別してきた北海道民もそうでない人も、一度日本列島の原住民、そして縄文人の末裔であるアイヌの文化を知る義務がある…と思う。
了