旅ってなぜ楽しいんだろう?「知的好奇心」をキーワードに「旅行記」を…

  by 飯島麻夫  Tags :  

< 東大寺の大仏(盧舎那仏) 見る人を威圧する大きさは「高さ15m」と説明されるだけでは決してわからない 著者撮影/iPhoneX>

「なぜ旅をするの?」と問われて「楽しいから」で十分だとは思う。
さらに「何が楽しいの?」と問われたらなんと答えるだろうか?加工しまくった見栄えのいい写真をSNSにアップして「いいね!」をたくさんもらうこと…だろうか?

例えば、奈良東大寺の大仏について単に「高さ15m」と言われても、薄暗い大仏殿に狭そうに収まる大仏を下から見上げる時に感じる圧倒的な大きさを到底理解することはできない。なぜこれほど大きく見えるのか?に始まり、いつ誰がなんの目的でどのように作ったのか?この大仏を守るために先人たちがどれだけ苦労をし、どれだけの技術と労働力と金銭が注ぎ込まれたのか?等々の知的好奇心が生まれて来るのだと思う。

確かにそういうことは書物やインターネットにも書いてあるだろう。逆にその手の情報が欲しければ、インターネットを見れば十分に溢れているだろう。だけど日常生活や書物、インターネットだけではそもそも「何かを感じる」ことには限界がある。口をポカンと開けながら大仏を見上げることも、長崎でちゃんぽんを食べながら「なぜこんなに美味しいんだろう?」と思うことは旅をしないとできないことだ。

自分が潜在的に持っている「知的好奇心」を掘り起こすからこそ、旅って楽しいんじゃないか?「インスタ映え」→「いいね!」だけで知的好奇心を刺激するのにはたして十分なのか?もし「インスタ映え」だけでなく、「旅行記」を書くのであれば、その場で「何を感じたか」あるいは「何を思ったか」を示すことの方が重要だと思うし、少なくとも私はそうしたい。

「人の10倍考える」を信条に色々とやってます。 元銀行員で現在も金融系のIT開発等に携わるフリーランス。JICA国際協力ボランティア(パプアニューギニア)

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