醤油派の記者がブルドックソース新商品『Jソース』発表会を取材した!

  by 古川 智規  Tags :  

ブルドックソースが新商品の「Jソース」というのを発売しているというので報道関係者向けの記者発表会を取材した。
日本では食品にかける調味料としては、塩や酢の他に醤油もあり、ソースとは被る範囲が大きい。
記者の個人的な好みは醤油だ。天ぷらでもとんかつでも、カレーや目玉焼きに至るまで醤油で構わない。よって醤油派ということになる。しかし日本には多くの種類のソースがあり、記者がソースすべてが嫌いというわけではない。例えばとんかつソースやお好み焼きソースは好きな方だ。単純にウスターソースが好みに合わないだけの話なのだが、まったく逆の立場の方もいれば、両刀遣いの方もいるだろう。好みの問題なのでどちらでもお好きな方を使えばいいのだろう。

ところが、メーカーとしては悠長に構えているわけにはいかない。同社発出のプレスリリースによると、『普段使用しているソースに対して「甘い」「濃すぎる」という不満があり、ソース離れが起きていたことから開発された「ブルドック Jソース」。お好み焼・とんかつを中心に粉もの、揚げものどちらも美味しく食べられます。』となっていることからも、ソースを美味しく使ってほしいという思いは伝わってくる。
とはいえ、記者は醤油派でウスターソースの酸味が苦手なだけだとしても、そう簡単に寝返るわけにもいかず、そんな複雑たる思いを胸に発表会に挑んだ。

最初に登壇した同社の石垣幸俊社長が開口一番力強く「ソースを好きになってもらいます!」と宣言したのにはおどろいた。実は同発表会の後には報道関係者に試食の機会が設けられているので、結果はすぐに出るのはわかること。いくら好みの問題とは言え、醤油派の記者のような報道関係者もいるはずだ。その前でソースを好きになってもらうと言い切ってしまったのだから、こちらとしても「望むところだ!」といわんばかりの形相で壇上の社長の顔を見つめる。

また同社マーケティング部 部長の佐伯舞氏によると、本品はかける料理を選ばす幅広くどんなものにも合うとした。
本品がどんな料理にも合うその秘訣は「肉に合う新スパイス“ジュニパーベリー”をブレンド」+「かつおや昆布の”和の旨み”」+「レモンとお酢で爽やかな酸味」でスッキリ旨い!こと。なのだそうだ。

また本品に込めた想いとして同社は4つのJという要素を挙げた。
それはJapan…日本の新しいソース、Joint…お好み焼ととんかつを繋ぐ、Joyful…楽しい食卓、Juniper berry…新たなスパイスということだ。
日本にはソースの種類も多いが、味の好みに地域差も顕著に出る調味料である。これは味噌ほどではないにしても、例えば関東では中濃ソースが好まれ、関西にはどろソースのような独特のもの、広島ではお好み焼きソースだけで派閥ができるくらいに多い。その中で全国区の同社がどこまで日本人をソース好きにできるのか、その出来栄えが楽しみである。

ゲストを迎えたトークセッションでは高橋真麻さんと霜降り明星の2名が登壇し、ソースについてのトークや、同品を試食したり、相性ゲームをしたりと盛りだくさんだった。ちなみに写真はゲームで高橋真麻さんらが同品1年分をゲットして目録を授与された場面である。よくある1年分の贈呈だが、後の代表質問で同社から1年分は360本であることが明かされ、1日1本という理解しかできず、報道関係者から驚きと笑みが漏れた。

さて、試食のお時間である。
何にでも合うとの宣言通り、フライ、じゃがバター、ステーキ、お好み焼きに餃子と記者なら全部醤油でOKのメニューが提供された。
色はお好み焼きソースに似る。粘度はとんかつソースと同じくらいだろうか。味はとんかつソースとお好み焼きソースの中間で、甘めのお好み焼きソースに若干近い。どのメニューにも確かに合う。最初こそソースの味が前面に出てくるが、これは醤油でも味噌でも同じこと。酸味がほとんど感じられないので、ソースの味はいつまでも残らずに食材の味が後でちゃんとする。なかなかいい感じだ。なんにでも合うということは、いろんな種類のソースを用意しなくてもいいということなので、ソース派の方には1本で済む利便さがあるのではないだろうか。
また、醤油派にもちょっと濃い味や甘みのある味が欲しい時には十分使えるし、1本だけ用意すればよいので無駄がない。

醤油派の記者もこれならば、持っていていいなと思えるソースだった。本来はそれぞれの持ち味を生かして使い分けるのがいいのだろうが、数多くの食材と調味料が存在する日本で醤油とバッティングしてしまったのが不幸だったように感じていたのだが、実は自由に好みに応じて使い分けができることは幸せなことなのではないかと思えてきた。
添加物不使用で和洋の味を融合させた醤油派も納得の新しい「Jソース」を食卓の新しい1本に加えてみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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