アスリート用の食品『アスミール』を巣ごもり間食に流用してみた!

  by 古川 智規  Tags :  

そろそろ首都圏の緊急事態宣言も解除になりそうな状況ではあるが引き続きテレワーク等の巣ごもり生活を強いられそうだ。そういう状況が長く続くと心配なのが健康面の問題。疾患そのものではなく、日常的な栄養の偏りや運動不足に伴う問題だ。
テレワークで気軽に口に物を入れられるようにはなったが、間食も宅飲みでも食の偏りは避けられない。
そこで、アスリート向けに開発されたものを手軽に食べて体作りという大げさなことではなく、少しでも体をいたわる間食になればと考え探してみた。

リベルタが販売する「アスミール」シリーズは、手軽に簡単に、良質なタンパク質とバランスの取れた栄養を摂取できるボディメイク食品ブランドである。この際、重要なのは手軽にという部分である。体作りが第一目的ではないので、調理や盛り付けは一切不要で、テーブルやポケットに常備していつでもどこでも口に入れることができる手軽さを重視した。
とはいえ本来はアスリート向けに考えられたものなので、組み合わせやトレーニング、フィットネスに応じて摂取すれば効果的であることは言うまでもない。

ATHMEAL アスリートのタマゴ 燻製味/醤油味/塩味

「ATHMEAL アスリートのタマゴ 燻製味/醤油味/塩味」はウズラの煮卵だ。
良質なたんぱく質が含まれ、筋肉を作る働きがある余計なものを一切含まない煮卵だ。

まずは塩味。テレワーク中の間食にはこれがいいと思う。純粋な塩味で、かといって塩辛くなく程よい味付けは飲み物不要だ。
続いて醤油味。これはご飯のおかずに最適だ。食べたときは甘みが感じられ、続いて醤油の香ばしさが広がり、最後に和風だしのうま味が残り続ける。味も比較的濃いので食事の一品としても問題ないわけだ。
最後に燻製味だ。これはもう、おつまみとしてお酒の共にしたい。非常に煙たい味と風味が卵の黄身までしみ込んでいて、アスリート用を食品をおつまみとは不謹慎なと思われるかもしれないが、それほどお酒に合うおいしさなのだから仕方がない。

ATHMEAL アスリートのチキン ブラックペッパー&ガーリック

「ATHMEAL アスリートのチキン ブラックペッパー&ガーリック」は常温保存可能なサラダチキンなので本来は割いて野菜と一緒にサラダにするのがよい。約30グラムのタンパク質を摂取することができる国産鶏のむね肉だ。

胡椒とニンニクが効いた味付けなので、そのまま食べてもなかなかパンチがある食べごたえだ。スプーンで簡単に割けるので、サラダ用に崩す際には一緒に出てくる煮汁というよりもスープに十分浸してからサラダに添えたい。スープにもガーリックとペッパーが溶け込んでおり、チキンの味を一層豊かにしてくれる。小腹がすいた時にパッケージから直接ハンバーガーを食べるようにかじってもおいしい。

ATHMEAL アスリートのジャーキー 鶏ささみ肉・ATHMEAL アスリートのジャーキー カンガルー

ジャーキーはかじっても、しゃぶっても顎の力が必要な説明の必要のない高タンパク食品である。ビールのおつまみとしてはもはや定番だ。
しかし、本シリーズにはビールジャーキーはない。チキンと、なんと「カンガルー」である。チキンは国産の鶏が使われ、カンガルーはもちろんオーストラリア産である。カンガルーの肉は他の獣肉と比較して高タンパク低脂肪であることが知られていることから、アスリートには注目の肉である。

カンガルーは現状は厳格な規制の下で野生のものだけが狩猟の対象となり、食肉として利用されている。日本へも輸出されているがごく少量で、食べる機会はそう多くはないだろう。
色はビーフジャーキーとほぼ同じで、言われなければわからない。干し肉なのでにおいはほとんどない。口に入れた風味は当たり前だが獣肉で、牛肉とは明らかに違うワイルドな風味がある。鯨肉や猪肉とも違うし馬肉とも違う。記者が食べたことがある獣肉の中では鹿肉が近いか。
いずれにせよ、健康的な肉食ということはできそうなので、間食にもおつまみにもいける珍しいジャーキーだ。話のネタにも最適かもしれない。

ATHMEAL アスリートのブドウ糖・ATHMEAL アスリートのウメ 乾燥梅肉シート

最後に直球勝負的なものを2品紹介する。
「ATHMEAL アスリートのブドウ糖」はタブレットになったブドウ糖である。それしか配合されていない、まさにブドウ糖の塊だ。ブドウ糖は単糖類でいわゆる砂糖(二糖類のショ糖)とは少し違う。ブドウ糖はヒトの脳が唯一エネルギーにできるものなので、朝ごはんが大事というのはそこからきている。寝ている間にも脳は活動して燃料切れ寸前になっていることから、朝ごはんでお米やパンから摂取した炭水化物を代謝して脳に供給することにより頭がフル回転することができる。この単糖類を直接口から摂取すればダイレクトに吸収されて速やかに体内をめぐるので、脳に限らず即効性のあるパワーチャージといえるだろう。
朝一発目のオンラインミーティングや、疲れ気味の夕方等にチャージしたい。

もう一つの「ATHMEAL アスリートのウメ 乾燥梅肉シート」は、国産紀州南高梅を1円玉より少し小さい程度に伸ばして、天日乾燥させた梅肉シートだ。塩分補給やクエン酸補給に最適だ。
適度な塩見と酸味が唾液分泌を促して逆にのどの渇きを抑えるのは、梅干しが日本では室町時代から陣中食として兵糧に加えられていた歴史が証明する。口さみしい時に1枚、ジョギング中に1枚と時と場所を選ばない歴史的背景のある昔は戦の、今はアスリートの「戦闘糧食」である。

本来的には、アスリートの体作りのための食品シリーズだが、巣ごもり生活の間食として偏ったものを食べる代わりに置き換えると全体として比較的バランスの取れた、高タンパク低脂肪でおいしい間食が実現できるのではないだろうか。

※写真はすべて記者撮影

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