秋と言えば「アオリイカ」の新子(今年生まれたイカの子供)の季節です。そこで今回は「アオリイカの沖漬け」の作り方を紹介しましょう。
まず「沖漬けのタレ」の作り方ですが、これは基本的に「醤油、みりん、酒」を好みの配合で混ぜればOKです。
しかし、筆者のオススメは市販の「麺つゆ」を薄めずに使い、好みで醤油などを加える方法です。これだと味がブレにくく失敗もありません。最初は「麺つゆ」だけで作ってみて、出来上がりの沖漬けが甘いと思ったら醤油を足してみて下さい。
それでは「アオリイカの沖漬け」の作り方です。
市販の「麺つゆ」を薄めずにペットボトルに入れてクーラーボックスにしまう
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漁港などの堤防や地磯などアオリイカが居る場所に行く
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ジップロックやタッパに「麺つゆ」を入れてスタンバイ
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頑張ってアオリイカを釣る(小さ過ぎる赤ちゃんイカは逃がしてやりましょう)
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アオリイカが釣れたらビニール袋の上に置いて、イカの中の海水を落とす&吐き出させる(イカ墨に気をつけましょう)
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活きたままのアオリイカをタレに投入
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家に持ち帰り冷蔵庫で一晩寝かす
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タレの中でじゃぶじゃぶとアオリイカを軽く洗う
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アオリイカの「軟骨」を取り除き、ラップして冷凍して完成
ちょっと「活きたアオリイカを手に入れる」と言う行程が少々手間ですが、やはり「沖漬け」は活きたイカを漬けてナンボの料理なので、そこは妥協せずに頑張りましょう。
ちなみに「アオリイカ様」は「キロ3千円の高級イカ」なので筆者は超気合い入れて釣りに行っています。
あとは食べる時に自然解凍し食べやすい形に切って盛りつけます。写真のように薄く凍った状態で丸ごと輪切りにするとワイルドにイカ墨や肝まで味わえます。
ですが、イカが食べたイワシの鱗などがジャリっとする事もあるので、普通に刺身のように切り分けるのが良いでしょう。肝も食べられるので捨てないで下さい。
「イカ=寄生虫=アニサキス」みたいな認識が広まっていますが、実はイカは北方系のイカと南方系のイカに大きく分かれていて、南方系の「アオリイカ」は寄生虫と言うか「アニサキス」は少な目です。
ぶっちゃけ筆者はアオリイカの体内に寄生虫を見た事がありません。ここら辺は釣る時期や生息場所にもよるので100%安全とは言えませんが、やはりスルメイカやヤリイカに比べると安心です。
しかも沖漬けの場合は「麺つゆ」の中に一晩漬けて、さらに冷凍までしているので寄生虫の心配はないでしょう。
ちなみに「アオリイカの沖漬け」の味ですが・・・コレはまさに絶品です。
「麺つゆ」の中に漬けておくと塩分濃度の関係からか、ちょっとイカが縮みますが逆に刺身で食べる時よりも身が締まった感じになっています。あと「麺つゆ」の中に吐かれた「イカ墨」が微妙に隠し味となり、その中で一晩寝かせる事でイイ感じに熟成されます。
そんな訳で是非とも「アオリイカの沖漬け」を作ってみて下さい。日本酒には勿論ですが、ビールなどとの相性も抜群ですよ。