『2021年春向けアイテム特集』はアイテムだけではなく巣ごもり1年の知見に基づいた調査結果も紹介!

  by 古川 智規  Tags :  

恒例の季節アイテムシリーズ第1弾の春向けアイテムを紹介する。今回はアイテムだけではなく、何もかもが初めての経験と新しい生活様式を強いられる中で、各企業が様々な調査や分析をして消費者の快適な生活に資するように努力していて、そんな調査結果から見えてきた問題点や解決方法も紹介したい。例によって記事が長いので、お時間のある時や、あるいは関心のある所から拾い読みをしていただきたい。
本稿のメニューは以下の通りである。

・ピップエレキバレンタイン
・リカバリーウェア
・孫につくる、わたしにやさしいミシン
・センターラインピロー プレミアム
・アレナース マスクガードミスト
・コーヒーでコミュニケーション力と仕事効率をアップ!
・Yoitas アロマディフューザー A1
・ジェリーショルダー
・家飲みニューノーマル実態調査

ピップエレキバレンタイン

まずは、期日も迫っているバレンタインの話題から。
バレンタインデーの義理チョコ選びはいつの時代も悩みの種だ。しかも今の時期はなかなか人に会うこともかなわず、生もののチョコを郵送というわけにもいかず、かといって板チョコというわけにもいかず、なかなか苦労しそうだ。
ピップではバレンタイン仕様にアレンジしたピップエレキバンパッケージをシェアピップ特設サイトで公開し、義理チョコに代えて贈ることができる「ピップエレキバレンタイン」を提唱している。
しゃれっ気も十分で「甘いものが苦手」「味の好みがわからない」等々の悩みを一気に解決するアイテムになりそうだ。甘いものが苦手な年代は肩こりの悩みがあるという「決め打ち」でも、そうそう外しはしないだろう。
PCやスマホ時間が長くなる傾向にある今の生活様式の中で、運動不足やストレスの蓄積等加わるマイナス要因から起こる肩こりは、若年層でも感じるお悩みなのかもしれないことを考えると同僚にも贈って喜ばれる「義理チョコ」になりそうだ。

ドラッグストアなど身近な場所で手軽に購入できる本品にオリジナルパッケージをダウンロードして印刷すれば簡単に包装することができる。コリは言うに及ばず、会えない職場の人間関係も改善できるかもしれない。
さて、上記2枚の写真は自分でダウンロードして印刷する包装紙の両面である。「エレキバレンタイン」「130%義理です!」等のおやじギャグともシャレとも取れる文言入りでなかなか楽しい。
まずはピップエレキバンのホームページから特設ページ(シェアピップ)に移動し、包装に対応するパッケージを確認しておく。
そしてピップエレキバンを購入する。この時点では通常のパッケージである。

ここから手作りのひと手間をかける。
先ほど確認した特設ページで好みのデザインデータをダウンロードし、手持ちのプリンターで印刷する。設定は拡縮100%実出力でA4用紙に印刷。
印刷が終わったら、切り取り線にそってパッケージを切り取る。メッセージ欄があるのでメッセージを書き込む。
山折りの線に沿って折り目を入れてのり付け、封入したら完成だ。
手渡しでも郵送でも「義理チョコ」が渡せるので「肩にも上司にも効く」ピップエレキバレンタインで義理チョコ作戦を敢行してみてはいかがだろうか。

リカバリーウェア

べネクスが販売する「リカバリーウェア」という商品は、ゆったりなのにルーズに見えないシルエットで通気性の良いリカバリーウェアである。
身に着けるだけで質の高い“休養”をサポートするという。
実はウェアとしてのスタイリッシュさよりも繊維に秘密がある科学的なウェアである。

メッシュ素材で衣服内環境を快適に保ち、かつ通気性の良いことが特徴だ。リラックスウェアではあるが、ルーズに見えないようなシルエットかつ窮屈さを感じさせないスタイリッシュな細身のデザインである。実際に着てみると確かに体にぴったりと吸い付くような着心地で気持ちが負い。生地は結構伸縮性があるので、体が大きくても問題なく着ることができる。
その点では確かにジャージのような感覚で着ることができるリラックスウェアである一方で、ルーズには見えないスタイリッシュさは圧迫せずダラダラしないウェアといえよう。
冒頭に述べた繊維の秘密は、繊維1本1本にナノプラチナ等の鉱物を練り込んだ独自開発の特殊繊維「PHT(Platinum Harmonized Technology)」を使用していることにある。PHTとは同社独自の先端テクノロジーでナノプラチナ等の鉱物を繊維1本1本に練りこんで開発した特殊繊維のこと。目的は人間が本来持っている自己回復力を最大限に発揮させることであるとされている。

さて、本品の表面を120倍の顕微鏡で拡大したのがこの写真である。かなり細かく密に織られていることがわかるが、実は通気性は良い。これは着てみると冬の冷気が肌に伝わるのでそれがわかる。つまり暖かくするウェアではなく、どちらかというと重ね着をする前提で肌着の代わりに使用すると良い。ただし夏はかなり涼しいものと思われるので、本品のスタイリッシュさでこのまま過ごすことも可能だろう。
本品を着用して感じた個人的な「リラックスできて気持ちがいい」という感想では説得力がないために、本当にリラックスをしているかどうかを簡易的ではあるが数値で計測してみた。ECG(心電図)が取れるリストバンドでPPG(光電式容積脈波記録法)により測定した機械的なHRV(心拍変動)分析を行った。あくまでも記者私物のリストバンドによる簡易的な計測に過ぎないが、これにより交感神経と副交感神経のバランスを数値で見ることができる。真っ昼間にこの記事を書いているときに計測した。通常は交感神経系が活発になっているときである。そのバランス(LF/HF)の数値は連続で3度計測して順に0.2、0.2、0.7であった。基準値は0.8~2.0で、それより下は副交感神経優位と判定され、非常にリラックスしている状態であるとされる。あくまでも医療機器ではない簡易的な計測とはいえ、ストレスがたまりがちな今の時期には良い傾向ではないだろうか。

孫につくる、わたしにやさしいミシン

以前にアックスヤマザキの若いママ世代に絶賛された「子育てにちょうどいいミシン」と、おもちゃミシンカテゴリーではあるが本格的な毛糸ミシン「ふわもこHug」を取り上げた。ミシンメーカーの老舗が今年登場させるのが今度はシニア向けの「孫につくる、わたしにやさしいミシン」である。
基本的な性能・機構は「子育てにちょうどいいミシン」と大きな違いはない。しかし、シニア世代に限らず特に老眼が進行している方にはぜひとも使ってほしいマシンなので今回はその特徴について詳細する。商品名称はズバリ「孫につくる、わたしにやさしいミシン」だ。

※参考記事
ミシンで数学と技術家庭科を同時学習?「ルートや三平方の定理なんてどこで使うんだ?」「ここです!」毛糸ミシンと本縫いミシンを記者が勝手にコラボ!
https://rensai.jp/329925 [リンク]

シニア世代に取材したことろによると、同世代でミシンを使う人はすでに使いこなせるだけのスキルがある。若い世代がスマホを難なく使いこなすのと同じだ。しかも高性能なコンピューターミシンを所有しており簡単な繕いから、被服の製作までこなしてしまう。ただし、高性能ミシンは比較的大型で重いものが多く、決まった位置に据え付けている場合が多いという。そこでミシンを持ち歩くのではなく、自分がミシンのある場所まで移動して作業するということだった。そういう状況ではちょっと縫うだけのためにわざわざ部屋を移動して高性能ミシンの前まで行くのがおっくうだというのが実情のようだ。本品は片手で持てるほど軽量で、スキルのあるシニア世代にはお茶の間に持ち込んでフル活用できるミシンでもある。よってすでに高性能ミシンを持っている方にもおススメしたい、おそらくマニュアルがなくても簡単に使いこなせる「セカンドミシン」でもある。
記者は中学校の技術家庭科の授業以来ミシンを使ったことがないまま老眼になってしまったので、記者のために作ったのではないだろうかと誤解するほどありがたい機構満載だった。それらの特徴を順次紹介する。

前述の通り、「目が見えにくい」「出し入れが大変」というシニア世代の悩みを解決したミシンである。
まず最初に困るのがミシン針に糸を通す作業である。もちろん糸通しは付属しているが、その糸通しを通すのが一苦労なのである。そこでミシン台そのものがスイング(傾く)機構を備え、頭を動かさなくても目線の延長線上に針穴が来るようになっている。この機構のおかげで針穴の前に頭をもっていかなくても自然な姿勢で斜め下を見ればそこに針穴がある。
しかしいくら目線上に針穴があっても針穴が小さすぎて見えないという、もっともなお悩みは残る。そこで針板ふたの一部がルーペになっており、天秤の横、針の上にある溝に針板ふたセットするとあら不思議、手ぶらで針穴が拡大されて見える。
これらの2つの機構のおかげで針に糸を通す最初の作業が楽になった。

そして付属品を中心としたミシン部品は交換用のものが多く汎用のケースを買い求め、そこに突っ込んでいるケースがほとんどだろう。記者もそうだった。そこでスイングした台の下に収納ケースを設け、最低限の部品は本体に収納できるようになっている。
本体の質量は2.4kgなのでシニア世代にも持ち運びは楽々、乾電池でもACアダプターでも駆動できるので電源がない場所でもちょい縫いができる。またフットスイッチも付属品に含まれるので、今まで通りの使用感でも作業が可能だ。
「子育てにちょうどいいミシン」と見た目ですぐにわかる違い、もう一つの特徴はボタン等操作部の大型化である。それもかなり大きい。確実に必要とする操作ができるように大型化してあるので、手が滑ることも「押したつもりなのに…」ということもなくなる。

本品は脳トレで著名な川島博士監修で脳トレいきいきレシピが付属しているのでミシンから遠ざかっているシニア世代にも、脳トレしながらミシンに簡単に戻ってくることができるような親切付属品もそろっている。
本品はシニア向けということになっているが、大きな操作部で迷うことがなく部品もなくさず、スキルがまだないので高度な縫い方は不要なミシン超ビギナーこそ、最初から本品を選択するのが賢い選択なのかもしれない。長引く巣ごもりでも新しい趣味にも実用にも、ミシンで手作りいろいろ試してみてはいかがだろうか。

センターラインピロー プレミアム

株式会社トップランナーが販売する「センターラインピロー プレミアム」は枕である。最近の寝具は低反発のものが多く出回るようになり一定の地位を得たと言えるだろう。しかし本品は真逆の高反発だ。その寝心地は後回しにして、本品はまず睡眠の質の向上を目指している。
中央部が少しくぼんでいるために頭の自重で首が少しだけ伸びてストレッチ状態になる。左右は少し高くなっており頭部をサポートするとともに寝返りも打ちやすいように設計されている。
さらに上下反転させると高さが少し異なっているので、体格に合わせて高さをコントロールすることができる。

本品の構造は写真の通りだが、外側のカバーを外すと2つの黒い内袋がある。2つの内袋に中材が入っている。どちらも同じ繊維の中材だが、薄い板状のものは本品の上下反転でも高すぎる場合に板状の中材を抜いてさらに高さを低くするためのものである。
おどろいたのは、これらの構成素材はすべて丸洗いすることができることである。つまり枕本体まで洗えるので、これ以上衛生的なことはない。
問題の寝心地であるが、高反発というと硬いモノをイメージするかもしれないが、柔らかくはないがどちらかというと程よいサスペンションの上に頭と首があるという感覚だ。四方八方がエアサスにより懸架されている感覚という表現が適切だろうか。よって上下方向だけのサスペンションではなくあらゆる方向から支えられているので寝返りを打ってもずり落ちたりせずに元の位置に頭と首が戻るのである。

この中材の構造が気になったのでマイクロスコープで内部をのぞいてみた。
素材はポリエチレンのようだが、中は繊維があらゆる方向から絡み合っているだけで空気の層がかなり多いことに気が付く。しかし実際には直径約5mmのスコープ先端が容易に入り込めないほど繊維のからみは密であり、それだけ多くの不規則な方向に絡み合う繊維が頭と首の荷重を分散させていることがわかる。1本1本の繊維に反発力があり、まるで電車のパンタグラフのように働くことから全体としての耐久性も保持しているものと考えられる。
この点について同社に取材したところによると、本品に使用されている新次元高反発ファイバーはJIS規格に基づいた8万回もの圧縮ひずみ試験で96.9%の復元率を計測ししていて、これは約5年間使用しても3.1%しかへたらないことを意味していることから長く使うことができるとのことだった。
家にいる機会が多いがそれは同時に外で活動しているときよりも多くのストレスをためこみ、パソコンに向かう時間が長く眼精疲労や首や肩のコリも増すということを意味する。これらの問題は適切な睡眠をとることによりある程度は解消できるので、質の高い睡眠に特化した本品で快適なライフサイクルを取り戻してはいかがだろうか。

アレナース マスクガードミスト

リベルタが販売する「アレナース」は、長時間マスクを着用する看護師のために開発されたフェイスミストである。
とはいえ看護師に限らず、マスクを常時着用することによりその摩擦刺激や乾燥でお悩みの方すべてにお届けしたいアイテムである。もちろんマスク装着によるメイクの乱れというお悩みもあるはずだ。

使用方法は簡単で、マスク着用前に約40cm話して顔にシュッと吹きかけるだけの手軽さ。
女性が使う化粧水系の香りはするものの、べとつかずマスクをすぐに着用しても問題はない。これであれば男性でも違和感なく使用できるだろう。

本品は素肌はもちろんのこと、メイクの上からでも使用可能とのことだ。
作用原理はヒアルロン酸とリピジュアによる2層被膜を形成して保護するもの。メイク上に使用する際のキープには保湿・湿潤剤としては比較的ポピュラーなビスPEG-18メチルエーテルジメチルシランを配合している。
女性だけではなく男性でもマスクの長時間着用による肌荒れには困っている方も多いはずだ。飲食時以外は常時マスクを着けているのだからツラの皮が厚いことを自負している記者でもそろそろ時間の問題になってきた。プロ用に作られた本品で少しでも快適に新生活様式が続けられるように願うばかりだ。

コーヒーでコミュニケーション力と仕事効率をアップ!

生活様式を変えざるを得なかった昨年、ネスレ日本は全国の20~79 歳の男女(計3000 名)を対象に「コーヒーとGood Lifeに関する調査 2020」を実施した。今回はその中から2つのテーマについての興味ある結果を紹介したい。

まず、コーヒーには味わいや香り以外にも様々な力があるのは古来から経験的に、現在では科学的に知られている。中でも「からだにスイッチを入れる力」「リラックスタイムのココロにはたらく力」「人と人とのつながりを生み出す力」は仕事中に取り入れることで効率アップが期待できるという。そこで同社では「仕事中の飲み物としてのコーヒー」に焦点を当てて調査結果の解析を行った。他の飲料と比較してコーヒーを飲む主な目的は、水分補給ではなくスイッチオンやリラックス効果を期待してとの回答が目立ったようだ。そしてコーヒーブレイクに「他人に何らかの相談をする」が相談しない人よりもかなり多く、そのコーヒータイムコミュニケーションに満足しているという結果が得られたようである。
このことから同社では次のような分析結果を導き出した。

・仕事中に最も飲まれている飲料はコーヒー
有職者(n=1648)の約半数 (53%)がリモートワークを含む仕事中にコーヒーを飲んでおり、お茶・炭酸水・エナジードリンクといった他飲料もある中で、仕事中に最も多く飲まれている飲料でした。
・新しい生活様式になってから仕事中のコーヒー飲用杯数はやや増加傾向に
2020年2月までと2020年3月以降で1週間あたりのコーヒー飲用杯数を比較したところ平均が11.6杯から12.7杯とやや増加しました。(n=871)

次のテーマはパートナーとのコミュニケーションに関してだ。パートナーと同居している人(n=1,878)の中で「パートナーと一緒にコーヒーを飲む人」の割合は54%で、内「パートナーとのコミュニケーションに満足している」と回答した人の割合は86%と、「一緒にコーヒーを飲まない人」の場合(68%)と比較して高い結果になったようである。さらに掘り下げて「パートナーと一緒にコーヒーを飲む人」の中で「新しい生活様式になってからパートナーとのコミュニケーションが増えた」と回答した人の割合は30%で「一緒にコーヒーを飲まない人」の場合(22%)と比べて、こちらも高い割合であったようだ。
もう一つ興味深いのは「パートナーと一緒にコーヒーを飲む人」(n=1014)の中で「パートナーが淹れたコーヒーを飲んだことがある」人の割
合は43%しかなく、また「パートナーにコーヒーを淹れたことがある」と回答した女性は57%であったのに対して男性は29%だったようだ。当然ながら淹れてもらった人の満足度は高い結果となった。男女の差はあれども同居しているコーヒーを飲むパートナーからコーヒーを淹れてもらったことがない割合が低いのは意外だった。同社の分析結果は次の通りである。

・約6割の人が「当たり前の日常を大切にしたい」と思うようになった
「新しい生活様式において、あなたご自身の生活に対する意識やお気持ちにどのような変化がありましたか?(複数回答)」という問いに対し、「当たり前の日常を大切にしたい」と回答した人が61%と最も高く、次いで「自宅で過ごす時間の充実を意識」「リフレッシュの時間を大切にしている」と回答した人がそれぞれ36%でした。(n=3000)
・新しい生活様式になってから、家庭内でのコーヒー飲用杯数はやや増加傾向に
2020年2月までと2020年3月以降で1週間あたりのコーヒー飲用杯数を比較したところ、平均が6.5 杯から7.0杯とやや増加しました。(n=3000)

これらのことから、仕事にしても家庭にしてもコミュニケーションツールとしてのコーヒーにはチカラがあり、他人から淹れてもらうコーヒーは当たり前の話で今更感はあるが温かみがあるということであろう。その人の心のぬくもりが長引く巣ごもりでもストレスを解消する清涼剤として働くのではないかと記者は感じた。同社のレギュラーソリュブルコーヒーは焙煎豆を粉砕し抽出液で包み込む製法なので豆の粒がカップにたまる。飲み終わったカップの底にたまるこの粒は、淹れてくれた人の愛のカケラなのかもしれない。

なお、本調査の概要は以下の通りである。

【調査概要】
●調査名: [コーヒーと Good Lifeに関する調査 2020]
●調査方法: インターネット調査
●調査期間: 2020年8月20日~8月26日
●調査地域: 全国
●調査対象: 20~79歳の男女
●サンプル数: 3000名
(ネスレ日本調べ)

Yoitas アロマディフューザー A1

アクシストラスが販売する「Yoitas アロマディフューザー A1」は、ファンを内蔵した気化式アロマディフューザーである。
エアコンを多用する巣ごもりでは自分もこもっているが、部屋の空気も一緒にこもっている。もちろん窓を開放して換気はしているだろうが、そこに香りのエッセンスを加えて便利に実用的にしたのが本品である。

まず電源はバッテリー内蔵でUSB Type-Cで充電する。小型の電気機器でバッテリー内蔵のものはUSB充電というのは当たり前になってきているが、そのほとんどがマイクロUSBで、最近のスマホの主流であるType-Cのものは少ないのでスマホと共用できて便利だ。もちろんケーブルは付属しているのでiPhoneしかお持ちでない方でも安心だ。
また3段階の調光機能付きライトを内蔵しているので、常夜灯やスポット的に必要なライトとして使うことも可能だ。
内装の両面テープかマグネットでどこにでも貼り付けることができるので、設置場所を選ばないのもメリットだろう。もちろん卓上でも構わない。
なお動作音はほとんどせず、エアコンの音の方が大きいので夜間や仕事中に気になることはない。

ふたを開けるとパッドがあるので、そこに好みのアロマオイルを数滴たらして電源を入れファンを回せばOKだ。気分に合わせて香りを変えたい場合に備えて予備のパッドが複数付属しているのでグレープフルーツとペパーミント(記者の場合)等の使い分けが可能だ。
天然のレモングラスから精製されたアロマオイルを使用するとレモンの香りはもちろんだが、虫よけにもなるので一石二鳥となる。
部屋の空気も巣ごもり気味なので、リモートワークの環境改善をしてみてはいかがだろうか。

ジェリーショルダー

朝日ゴルフが販売する、ストレッチグッズ『ジェリーショルダー』は、猫背が多いと言われる日本人の姿勢改善を目的とした矯正器具である。
パッケージデザインの違いは特に男女用の区分があるわけではなく、サイズとカラーの違いだけである。

本品は従来からあるギブスやベルトタイプの商品とは違い「もっと簡単に着けられないか」「着けるだけで姿勢の変化を実感できないか」という声に応じて、同社が伸縮性があり身体にフィットしやすいTPR素材(熱可塑性エラストマー)を用いた商品を開発した。
家にいる時の姿勢はもちろん、巣ごもりでも散歩やウォーキングの際に正しい姿勢を維持することができる。

本品は特許を取得している(特許第5997331号)。特許公報を要約すると「長時間にわたって違和感なく使用でき、かつ、確実に正しい姿勢を保持する姿勢矯正具を提供する」という課題に対して本品は「全体が伸縮自在の弾性体から成り、自由状態で閉環状バンド部と連結部とが一体に形成され、装着状態で使用者の背中側から両肩に掛けられて伸長状態を維持しつつ、弾発力をもって、使用者の肩甲骨を背面中央に引き寄せるように構成されている」という発明なようだ。
また発明の効果として「本発明の姿勢矯正具によれば、弾性体の当たりが柔らかく、痛みを感じることなく装着でき、かつ、動きの自由度が高く疲れにくいので、長時間にわたって違和感なく使用できる。肩甲骨を引き寄せるように作用する弾発力によって使用者の背筋を伸ばして、正しい姿勢を維持することができる」となっており、実際に記者が試用してみたが座っていても立ってみても違和感のない装着感で心地よくしかも自分の任意の動きに合わせて締め付ける感覚は素材と形状のおかげだろうと感じた。
背中を丸めていても気が沈むばかりなので、正しい姿勢でリモート会議や商談に臨めば相手に与える印象もだいぶ違ってくるだろう。

家飲みニューノーマル実態調査

巣ごもりでなかなか飲みに行けないために「家飲み」せざるを得ない2020年だった。
キリンビールはコロナ禍における日常生活やお酒の飲み方、向き合い方の変化を調査すべく、 2020年12月19日(土)~20日(日)の2日間、インターネット上で 20代~60代の男女10000名を対象に「”家飲みニューノーマル”実態調査」を実施した。合わせて同社製品である「本麒麟」の飲用状況、選ぶ理由についても調査した。
家飲みにおける簡単レシピも紹介するので、参考にしていただきたい。

調査サマリーは次の通りである。

【1】家飲みの「実態」の変化
・家での飲酒機会は大幅増加。在宅勤務者は自炊する機会が約7割増。お酒を飲む機会も半数以上が増加。
・在宅勤務者の6割以上がオンオフの境目が曖昧に。気持ちの切り替えも若年層ほど難しく感じている。
・商品選択にも変化が。“こだわり”を持ち、自分が良いと感じたものを購入するようになった人が半数以上も。
【2】生活の変化とともに「お酒の役割」も変化
・4人に1人が自分にとっての「お酒の役割」が変わったと感じ、さらにそれをポジティブに受け止めている人が7割超。
・ポジティブな変化=自分や家族と「向き合う」時間を過ごすために充実感のある飲み方。
・お酒の役割、1位は「リラックス」。在宅勤務者や20代では約6割が回答。
・「一人で」「食事と一緒に」「ゆっくりしたいとき」に、「リラックス」や「味わい」を求めてお酒を飲む。
【3】その裏にある「価値観」の変化
・自分にとって「良いもの」の定義は、「人気」「有名」「ブランド力」だけではない、「おいしい」「自分が好き」が約6割でトップ。

この結果から、意図して家飲みが増えたわけではないにせよ、多くの方がそれを肯定的に受け止め、充実感のある飲み方、言い換えれば質の高い飲み方を目指していることがわかる。外で飲むメリットのひとつといえる「料理」については自炊でも何となかるが、それも毎日というわけにもいかず、かといってスナック菓子ばかりというわけにもいかないだろう。それなりに苦労しているのは察しが付く。そこで同社ではホームページ上に簡単にできるおつまみから、ちょっと手の込んだものまで多くのレシピ集を掲載してその手助けをしている。今回はその中でも最も簡単なレシピにアレンジともいえない手を加えて記者が作ってみたので参考にしていただきたい。

同社が提案するオリジナルのレシピは次の通りだ。

お手軽さナンバーワン!晩酌のお供に使えるアイデアレシピ
◆ツナ缶キムチ https://recipe.kirin.co.jp/a03435.html
ざく切りにしたキムチと缶詰のツナを和えるだけ!レタスに巻いて食べてもおいしい。
【材料(2人分)】
ツナ(缶詰):1缶 キムチ:50~60g
【作り方】
①キムチは水気を切ってざく切りにする。
②汁を切ったツナに①を混ぜる。
出典:「キリンレシピノート」 レシピ提供:料理レシピ検索しゅふしゅふ~ず

同社ホームページ掲載のオリジナルレシピの引用はここまで。
このままでも十分美味しかったが、アレンジを加えてみる。温かいものが食べたいという欲求と調理不要という本レシピの利点をいいとこどりしてみた。材料のツナ缶をトウモロコシ入りのツナコーン缶に変更。キムチは水気は切らず、ツナコーン缶の汁も捨てない。つまりキムチもツナコーン缶もすべて一つの容器に混ぜ合わせ、ここで、これから飲む予定の「本麒麟」を少し入れる。本品は法律のカテゴリー上はビールではないが、ビールは使い方次第で料理をアップグレードする優秀な調味料でもある。この隠し味が後で麦の香ばしさとコクの深さ、ホップの苦みが効いておつまみらしくなる。これらをラップをせずに若干の水分を蒸発させる感覚で電子レンジに数分かける。以上である。
ツナ缶の汁はダシに使え、キムチの汁も多くのうま味があるのでそれらをスープに本麒麟を少し加えて煮込む感じで電子レンジにかけるだけだ。お好みで味噌や醤油等の調味料を加えても良いし、後でマヨネーズをかける方法もある。
温かいうま味の詰まった煮込み料理のようなものができるので、お酒のお供に試してみてはいかがだろうか。

本年最初の春向けアイテムはまだまだ長引きそうな巣ごもり生活をより快適にするために厳選してみた。ライフスタイルに合わせて選択肢の一つに加えていただければ幸いである。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

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