香港大手紙・蘋果日報(アップルデイリー)9月18日版に奇妙な意見広告が掲載されたという。その内容は沖縄は中国の一部であり、更に大和民族は中華民族の一部分であり、日本はもともと中華の血脈であると紹介されたのである。
これらを掲載した中国人は人間の遺伝子(DNA)での分析結果までは理解出来なかったであろうか、残念ながらそのことについては触れられていない。
アフリカで人類が誕生したのは25万年~40万年前だと言われている。
その後、人類はアフリカから世界へと伝播していくこととなる。
やがて14万年ほど前に、現在のヨーロッパ人が分岐し、日本人とヨーロッパ人の共通祖先の分岐は約7万年前だと言われている。
DNAのY遺伝子は父親の系統をそのまま引き継ぐために、人種的なある種のルーツをたどることが出来るという。日本人はその中でもD系統の遺伝子を持つと言われている。
D系統遺伝子はYAP型とも言われ、アジアよりも中近東や地中海沿岸会に広く分布するE系統の仲間であり、非常に古い系統だと言われている。
アジアで日本人と同じ系統を持つのはチベット人のみであり、後に他の染色体を持つアジア人が大挙して押し寄せた際にも、日本は島国であり、チベットは山脈が弊害となって現在まで残ってきたのだと言う。この日本人は遺伝子的に古モンゴロイドと言われている。
中国人の遺伝子はアジア人でも最も多いO系統であり、これらは新モンゴロイドと言われている。彼らは約1万年ほど前に現れた非常に新しい系統の遺伝子を持っており、中国4千年の歴史と言っても、DNA的に比較すると日本人の方が遥かに古いことが分かる。
彼等中国人の遺伝子は、我々日本人よりも遥かに新しい遺伝子であるということを、彼等は理解していないのは何故だろうか。
(藤原真)