コロナショックで激変!「ヤクザのシノギ」はこうなった!2020

  by 丸野裕行  Tags :  

どうも特殊犯罪アナリスト&裏社会ライターの丸野裕行です。

GO TOキャンペーンがはじまり、国民の消費行動もだんだんと伸びはじめてきました。コロナ禍の影響ですべての産業がそのワークスタイルを変え、慣れない仕事の日々に右往左往している人もよく見かけます。

すべての産業、ということはアウトローな世界の住人たちもまた、そのワーキングスタイルを変えざるを得なかったわけです。

その中でも、ヤクザや半グレたちは大きく180度主舵を切らなければなかったといいます。

彼らの生業といえば、女を売ること、金を貸すこと、人を騙すことですが、コロナ禍ではそう簡単に今までの当たり前のシノギをいつも通りにこなすことができません。

今回は、コロナショックで様変わりしてしまったヤクザ業界のシノギについて、解説していきたいと思います。

オレオレ詐欺も売春も3密

マスメディアは大々的には取り上げない、急増中の風俗店内クラスター感染や反社会的経済活動中でのコロナ感染など、ヤクザも仕事で直接やりとりするシノギというのが厳しくなりました。

ヤクザを取り巻く環境というのは、いわゆる“3密”状態で、事務所に詰めていても、地回りをしても、どこもかしこも“密状態”になってしまうやわけです。

実質、密がつきまとう個室マッサージの嬢や振り込め詐欺の掛け子などは、部屋に密集できなくなったという現象が起こってしまいました。

過去に振り込め詐欺の掛け子をしていたというN氏(28歳)はこのように言います。

秘密保持のため電話の声が漏れないようにしたり、誰かが警察に駆け込まないようにお互いに監視をするためにも、振り込め詐欺の電話をかけるときにはひとつの部屋に籠りきりになります。実際、風俗店のようにコロナ感染のクラスターが起こったという話は、まだ聞いていませんが、リスクは高いでしょう。扉は締め切ったままだし、ね。最近では“自宅のトイレやユニットバスの中で電話をかけろ”というお達しも出たそうですよ。電話リストを持って、自宅待機。できるだけ、声が漏れ出ないように密閉空間で電話しろと。決められた騙す金額のノルマが課せられているので、みんな工夫して在宅で電話しているんじゃないですかね」

彼が言うには、すべての業務が在宅個別のオンラインに切り替えられ、現在では原点回帰のフィッシング詐欺やオンラインカジノなどにヤクザも力を入れているそうです。

在宅で個別対応できる「フィッシング詐欺サイト」が横行

“原点回帰のフィッシング詐欺”とは、筆者は懐かしく思いました。十数年前に一世を風靡したフィッシング詐欺。また復活したということのなのでしょうか?

その点に詳しいヤクザ事情通のJ氏(41歳)はこのように分析します。

「フィッシング詐欺の土壌は時間をかけて作ってあったので、あとはデザインや形態を転用するだけでOKです。例えば、新型コロナウイルスに関する給付金請求代行のページや偽アンケート、大手のショッピングサイトやメルカリなどに似せたニセサイトを使って、個人情報やクレカ情報をなどを引き出したりと、いろいろとやってますよ。最近では、プロのコーダーやデザイナーでも平気でヤクザが仕切っている詐欺に参入していますから……。今の時代、背に腹は代えられないというやつでしょう」

最近ではWebサイトは無料テンプレートなども揃っていて、猫も杓子も簡単にホームページを作れてしまいます。プロの手にかかれば、それこそ少しばかりいじっただけで、素人目には見分けのつかないホームページもできてしまいます。

持続化給付金の「請求手配師」が暗躍

新型コロナウイルスの影響で、前年比の50%以上が減少してしまった法人には最大200万円や個人事業主には最大100万円という給付する《持続化給付金》。この経済支援策にも乗じて、ヤクザが取り仕切る「請求手配師」が蠢いているとのこと。ここで話を聞けたのは、請求者を募り役所の窓口に並ばせている手配師のU氏(51歳)です。

ペーパーカンパニーなんていくらでもあるし、本部の金融屋が金を貸している中小企業を利用するよ。前年の確定申告書さえ揃っていて、請求書類に不備がなければ、必ず通る。まぁ、売り上げが振り込まれる通帳の移動や入金日や支払日の調整を少しばかりやらないといけないのが面倒だけどね。最大6千万円まで下りる《新型コロナウイルス感染症特別貸付金》まで手をつけられればいいけど、莫大な架空の売り上げがあるような企業まで、ウチは持ち合わせてないから難しいね

U氏いわく、全国の「請求手配師」が政府のバラ撒く108兆円という金をいくら奪えるか、それに命を懸けているとのことです。

若手は、自粛店舗への窃盗で糊口をしのぐ

コロナ禍の中で、末端の若手ヤクザはなにをシノギにしているのでしょうか? 前出のヤクザ事情通のJ氏はこう答えました。

「みんな、今季節のワタリガニの密漁と自粛店舗への窃盗でしのいでいる。連日のようにニュース番組に出ているでしょ? マスクしたままで、ほとんど人手のない街を窃盗しながら流せるんだから、そりゃやられ損ですよ。新品のタイヤや中古の発電機なんかも高額で取引されているので、なんでも金になります。今の時代は」

表の世界も裏の世界も、ワーキングスタイルを様変わりさせてしまった新型コロナウイルス感染症。
このコロナショックの渦は、いつ終結するのでしょうか?

(C)写真AC
※写真はすべてイメージです

丸野裕行

丸野裕行(まるのひろゆき) 1976年京都生まれ。 小説家、脚本家、フリーライター、映画プロデューサー、株式会社オトコノアジト代表取締役。 作家として様々な書籍や雑誌に寄稿。発禁処分の著書『木屋町DARUMA』を遠藤憲一主演で映画化。 『丸野裕行の裏ネタJournal』や『初めての不動産投資マガジン』『神戸製薬株式会社present's NEOYAG』などのポータルサイト編集長、文化人タレントとして、BSスカパー『ダラケseason14』、TBS『サンジャポ』、テレビ朝日『EXD44』『ワイドスクランブル』、テレビ東京『じっくり聞いタロウ』、AbemaTV『スピードワゴンのThe Night』、東京MX『5時に夢中!』などのテレビなどで活動。地元京都のコラム掲載誌『京都夜本』配布中! 執筆・テレビ出演・お仕事のご依頼は、丸野裕行公式サイト『裏ネタJournal』から↓ ↓ ↓

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