『家政婦のミタ』ってドラマがあったじゃないですか?
そのタイトルをもじって、僕(圭祐)が観た映画を紹介して行こうかなっと思って作ってみたコーナーです。
第3回目 『 ザ・エージェント 』
あなたが生きていて、一番大切にしてるのは何ですか?
僕は『 クワン 』です。
僕はトム・クルーズが結構好きです。
「ハスラー2」 「トップガン」 「レインマン」 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」 「カクテル」 「バニラスカイ」 「マグノリア」 「コラテラル」 「マイノリティ・リポート」 「ミッション・インポッシブル」 そしてこの『 ザ・エージェント 』
「ラスト・サムライ」以外は全部好きな映画。
製作 監督 脚本 キャメロンクロウ
ジェリー (トム・クルーズ)
ロッド (キューバ・グッディングJr)
ドロシー (レニー・ゼルウィガー)
ジェリーは担当のスポーツ選手の代わりに年棒、CMの契約を企業に臨む人(エージェント)
試合でクライアントの選手が4度目の脳震盪になります。
でもジェリーは病院のベッドの上の選手に「頑張って」と言う。
年棒が上がるから、「頑張って」と。
帰り際、選手の子供に「お前なんか、死んじまえ!」と言われる。
選手の身体より、お金を取るジェリーが許せなかった。
その夜ジェリーは、提案書を書きます。
「お金より、クライアントの数を減らしてでも、選手の事をもっと考えよう」
要するに綺麗事。
会社の全員に配ったものの、ジェリーは、あっさりクビになる。
ドロシーだけが「提案書」に共感してジェリーと一緒に会社を立ち上げます。
立ち上げたのはいいけど、クライアントはたったの一人、落ちこぼれのアメフト選手、ロッド。
僕は、この映画を観て本気で笑って、本気で泣きました。
何年前かに観た映画なんだけど、その時はパッとしなかった。
先月観たら、グッときました。
僕は思うのだけれど、人と人が関わる以上、仕事というのは「対等」じゃなきゃいい結果なんかでないよなっと思う。
例えば、お客さん、取引先の人達に
「 対等でいたいとか 」
「 対等になりたいとか 」
そんな事、1ミリも僕は思った事がない。
「 そもそも、対等なんだよね 」って思う。
どちらかが上、どちらかが下。
そうなってくると、いい結果なんか出る訳ない。
もっと酷いのは、忘れてしまう事。
それを忘れてしまわなければ、例え失敗したとしても、戻ってこれる。
エージェントのジェリーと、選手のロッドは、互いを信頼して、とてもいい結果を作ります。
ラストシーンも感動。
ロッドを演じたキューバ・グッディングJrは、この映画でアカデミー賞助演男優賞受賞をとります。
受賞のスピーチが映画のラストシーンと一緒だったらしい、観たかったなぁ。
あなたは、この映画を観た後、誰かに冗談交じりでこう尋ねるかも知れない。
「 ねぇ、生きていて、一番大切にしてるのは何?私はね、『クワン』だよ 」って。
『クワン』の意味は映画を観たら分かります。
観たら誰かに薦めたくなる、綺麗事を綺麗事のままで成立させる力を持った映画です。