「買占めに走る人は恥を知れ」 度重なる医療用品の買占めに警鐘を鳴らすTwitter漫画が話題に

  by 中将タカノリ  Tags :  

大阪府の吉村洋文知事の会見をきっかけに、「イソジン」をはじめとするポビドンヨード含有のうがい薬が全国各地の薬局で品薄状態になっている。

今年3月にマスクの買い占めが起こって以来、さまざまな医療用品や生活用品の品薄が頻発しているが、それにより困るのが以前からそういった製品を“本当に”必要としてきた方たち。

今、Twitter上ではそんな当事者の目線から描かれたあるTwitter漫画が大きな反響を集めている。

https://twitter.com/isinnkodesu/status/1291229682084454402?s=19

「取り急ぎ 怒りを込めて 描きました
どうか 思いが伝わりますように」

件の漫画を投稿したのは、広島県在住で自身のがん闘病生活を漫画で紹介しているKAKO(@isinnkodesu)さん。

KAKOさんは抗がん剤治療や腸ろうの経験からガーゼ、うがい薬などこれまでに買い占められてきた医療用品がいかにとって患者たちに欠かせないものであるかを知っており、無神経な買い占めがどれほど迷惑をなりうるのか世間に気付いてほしいという一心でこの漫画を描いたのだという。

KAKOさんの投稿に対しTwitter上では大きな反響が起こっている。

「うちも祖母が骨粗鬆症の薬を自宅で注射してるので、アルコール綿がすべての薬局からなくなっており、めちゃくちゃ困ってます ので多少お気持ちわかります。
本来、使わない人が何人も買っていけば無くなってしまい毎度の購入者が手に入らないことくらい理解していて欲しいですね…。」

「全く、困ったことです。実は医療用のガーゼですが、娘は定期的にアトピーが悪化し、その手当てに10m単位で買ってます。ここ数ヶ月はあまり悪化しなかったので、冬場に買っておいた残りでなんとかなってましたが、いざ買おうとすると、まだ品薄のようです。今回のうがい薬も溜息しか出ません。」

「書いてくださってありがとうございます!自分はドライマウスが続いており、酷くなると舌が割れたり歯間に吸い込まれた皮膚が傷ついたり。。。そんなときに甲状腺機能低下症の私はヨードの入っていない薬局ブランドの『パープルショット』を使うのです。恐る恐る薬局へ行ったら1つ買えました」

「KAKOさんのツイート、初めて拝見しました
正直な感想を申し上げますと、恥ずかしい気持ちになりました
医療的ケアの為に日々頑張っていらっしゃる方がいて、KAKOさんのように、ガーゼがないことにより、とても困っていらっしゃる方がいる事を全く知らない自分を、です」

「みんな口揃えて言うだろう、
『自分は〇個買っただけ。買い占めするつもりではない』と。確かに買い占めるつもりで買っているのは転売ヤーだけかもしれないが、本当に自分が必要なものかも理解せずに店員に問い合わせをし、複数の店に足を運んでいる事実に変わりはない。
それが愚かだということ。」

「私はドラックストアーに勤めてます!!
本当に同感!!
みんなおかしいでしょって思うよ
せっかく少しずつ入ってきてたうがい薬も空っぽです!
なんだかな〜…」

相互監視したり極端な自制を強いるような窮屈な社会であってほしくはないが、少なくとも他者に積極的に迷惑をかけるような行為だけは慎みたいものだ。

※画像提供:KAKO(@isinnkodesu)さん

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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