もし、あなたにお子様がいらっしゃった場合、学習塾に入塾させようとする方は多いでしょう。
そして、おそらくこのように考えるかもしれません。
「うちの子は塾に入って成績が伸びるのか?」
むろん、多くの保護者の方は「伸びる」と期待して入塾をさせると思います。しかし現実問題として、多くのお子様は成績が伸びません。その結果、大量の参考書を買ってきて勉強をさせたり、あるいは長時間の授業を行う別の塾に再度入学をさせようとしたり…
当たり前ですが、目的は「学力向上」であり、塾はあくまで、その手段に過ぎません。にもかかわらず、
「この塾の方がよいのではないか?」
「知り合いで「この塾がいい」という評判を聞いた」
いつしか塾選びが目的化してしまう。それも子供そっちのけで親が「塾マニア」になってしまう…
実は、入塾前に「成績が伸びる子かどうか?」を判定する方法があります。一体どのようなチェックをすればよいのかといいますと…
塾で成績は伸びますか
例えばプロ野球の入団テストの場合、
・身長175cm以上
・50m走6秒5以内
・遠投90m以上
一般的にこれが「最低条件」とされています。基礎的な身体能力に加え、身長制限があるのは「プロの体作り」のため、ある程度の体格が必要とされるためでしょう。
もしこの要件に満たない場合。例えば特別なコネを使ったり、あるいは入団そのものが「無試験」だった場合、どうなるでしょうか?当たり前ですが多くの選手は練習についていけません。学習塾も同様で、学力が極端に低く、授業について行けない生徒はそもそも学習塾に入塾すべきではないのです。
入塾テストの成績はアテにならない
むろん、学習塾にも入塾テストは存在します。そして入塾テストの成績がよく、上位クラスに入れた場合、お子様の学力は伸びると思われる保護者の方は多いでしょう。しかし入塾テストというのは、必ずしも学力を示すものとは限りません。
例えば漢字や英単語のテストが中心の場合、それで高得点をとりますと上位クラスに入塾することが可能です。では、そのクラスで授業についていけるかといいますと、必ずしもそうではありません。
理由は簡単で、授業についていくためには「読解力」が必要だからです。
もしあなたのお子様が、読解力がないためにテストの点数が悪い。そして、その点数が悪い為に「基礎力の強化」と称し、漢字や英単語を「ひたすら書いて覚えている」としたらどうでしょうか…当然ですが授業にはついていけません。それどころか、
「努力しても成績が上がらない自分は、才能がないんだ」
このような挫折感や絶望感すら味わってしまう。その結果「とにかく勉強しろ」「努力すれば何とかなる」という親に反発し、非行に走る。あるいは授業について行けない他の生徒とつるむようになり、塾をサボって遊びまわるようになる…こういったケースが決して珍しくないのです。
せっかく高いお金を払ったのに…
絶望感を味わってしまうのは、必ずしも本人。即ちお子様だけではありません。
「せっかく高い入塾金を払ったのに…」
「せっかく塾に送り迎えをしたのに…」
親からすれば「どれだけ金を労力を注ぎ込んだと思ってんだ!」と文句の一つも言いたくなるでしょう。
しかし、授業について行けないお子様はどうしようもありません。全く意味の分からない授業を1時間も2時間も机の上にじっと座って聴いていられるほど忍耐力があるわけでもないでしょうし、何より講師から質問をされ、
「こんなのも分からないのか!」
「何で予習してないんだ!」
「やる気がないなら帰れ!」
こんなことを繰り返し言われ続ければ、心が折れてしまう。その結果、家にも塾にも、そして学校にも、
居場所を失ってしまう
のです。
やる気がないのではなく、やり方が分からない
居場所を失ったお子様が非行に走るようになり、夜遅くまで家に帰ってこない…
この場合、保護者であるあなたはどう思われるでしょうか?
「全く、勉強する気あるのか!」
「このままじゃ、将来どうなるか分かってるのか!」
あなたはお子様に対し「やる気がない」「将来の事を考えていない」と叱るかもしれません。しかし本人にとってはそうではないのです。
「やる気はあってもやり方が分からない」
もし少しでもやる気を見せると、
「成果を出して当たり前」
「親の期待に応えられないのはお前が悪い」
勉強のやり方。もっといってしまえば親の期待に応える方法が分からない子供にとって、これは非常に大きなプレッシャーです。結果、
「やる気がないフリをしている」
親の期待というプレッシャーから自分自身を守るため、防衛本能が働いているのです。
入塾前に「勉強の仕方」を教える
私自身、指導した生徒さんの中で、英語で学年一番になったことがありました。どちらかというと集中力がない、あまり勉強熱心でない子だったために、こちらとしても驚いたことがあります。
しかし本人にどういった勉強をしたか伺ってみると、こちらが考えている以上に「勉強方法が分かっていた」のです。即ち、
勉強は質より量
というのを改めて痛感したケースでもありました。
ちなみに、これはマンツーマン形式。いわゆる家庭教師や個別指導の教え方だったのですが、授業について行けない子の場合、まずは「授業について行くための基礎固め」を行う必要があります。もっといってしまうと、
最終的な目標は、集団授業でしっかり授業について行く事
なのです。
最初から集団授業について行こうとする場合、おそらく大半の子は挫折してしまうでしょう。しかし、入塾前にこのような基礎学力をしっかりと身に付け、親子で学習能力をしっかりと把握した状態であればどうでしょうか?
おそらく問題なく授業についてけます。そしてそうでない場合は…
再びやり直せばよい
のです。
お子様の学力をどう診断する?
まずは、この動画の内容を見て頂けると幸いです。
専門的な知識は全く必要ありません。そして、これによってお子様の学力を把握する事で、
無駄な入塾金や授業料を払う負担を軽減できる
のです。