「自己責任」は無責任……西川貴教さん、新型コロナ流行下のイベント興行に対する政府対応に疑問

人気歌手の西川貴教さんが新型コロナウイルスの流行とライブイベント開催の兼ね合いについて発言し話題になっている。

2月25日、西川さんは自身のTwitter上で、この状況下においてライブイベントを開催するべきか、中止するべきかの判断を政府ではっきり判断してほしいという主旨をツイート。現在の主催者の“自己責任”とでも言うような政府の対応を批判した。

https://twitter.com/TMR15/status/1232270309866098689?s=19

「なぁなぁ、で結局のとこライブとかイベントはやっていいの?あかんの?どっち?やっても怒られて、やめても怒られる… そろそろ政府でちゃんと決めて欲しい… ( ⌯᷄௰⌯᷅ ;)<「自己責任」は無責任ッスよ…」

たしかに現在、厚生労働省は諸々のイベント開催について主催者に「検討」を求めながらも「一律の自粛要請を行うものではありません」とどっちつかずの姿勢を決め込んでいる。

2月25日の発表より抜粋
「イベント等の開催について、現時点で全国一律の自粛要請を行うものではないが、専門家会議からの見解も踏まえ、地域や企業に対して、イベント等を主催する際には、感染拡大防止の観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討するよう要請する。」

イベントの興行中止保険は基本的に悪天候、災害、出演者の急病などの場合にしか適用されないため、伝染病の予防を理由にイベントを中止することは主催者やその関連業者にとっては死活問題だ。この時期にあえて新型コロナウイルスの拡散を助長してしまうことは誰も望んでいないだろうが、今回のような国家規模のパニックに際しても個々のイベント主催者が自己責任を求められるのはいかがなものなのだろうか。

西川さんの問題提起に対しTwitter上ではさまざまな意見が寄せられている。

「コロナはもう広まってるのでPerfumeみたいに来たくない人には払い戻しでいいと思いますよ。ファンの中には西川さんのライブを楽しみに仕事をしている人も多いと思うのでファン的にはやってほしいところですが…。」

「どっちでも怒られるなら、いっそ、楽しい盛り上がる方へ。暗いニュースばかりじゃ、生きられない。」

「UVERworldも来たい人は来て来たくない人は払い戻しということでしたよ。来る人みんなにマスク厳守でして来なかった人は追い返すでいいと思います。過剰な自粛は不安を煽るだけなのであまり賛成では無いですが、そういうご時世なのも私たちは理解しなければいけませんね。」

「うわーーーん!!西川さん!待ってた。。何かしらの言葉が欲しかった!涙出てきた。。本音言わせてください!延期か中止希望!やって怒られる方が絶対嫌です!西川さんの名前が出て批判出るの耐えられない!やめて怒る人いない!少なくともウチらファンは!すみません熱くなっちゃった 号泣」

「名古屋のオーラス、奇跡的に取れたチケットで北海道から行きます、そのためにつらい仕事も残業も頑張ってきました…….中止だけは…….中止だけはどうか…….」

「お願いです。六本木は見合わせてください。決断はつらいことだと思いますし負担も大きいと思いますが、今はホント、ダメです。この国に住んでいるすべての人のことを考えてください。」

「どっちになっても、僕は西川さんの選択を尊重します」

西川さんは自ら所属する芸能プロダクション、音楽出版社の代表取締役を務める経営者でもある。自ら関わるライブイベントが中止になった場合の会社や取引先へのダメージにも考えが及ぶだろうし、今回の新型コロナウイルス流行の影響でさぞや頭の痛い日々を過ごしていることだろう。

※画像はTakanoriNishikawa公式サイト(リンク)、厚生労働省ホームページから引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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