恒例の季節向けアイテム2020年春も、いつもと同様にこの春だけというわけではなく「この春から」選んでいただきたいアイテムをピックアップした。
新生活に加えるアイテムの参考にしていただきたい。
まず初めに各商品を簡単にレビューした動画をご覧いただこう。各アイテムの詳細については記事中で述べる。
■2020春アイテム特集
https://youtu.be/n5cFCIDJC70
マンダム・春の新商品
マンダムの春の新製品から男女用各2品を紹介する。ただし記者は男性なので女性用については男性にもぜひ使っていただきたいものをピックアップした。写真左2品が男性用、右2品が女性用である。
左側は「ルシード ワンプッシュケアカラー グレイッシュブラック」(写真は既存品)である。新たに加わったグレー系の白髪用のヘアカラーである。白髪染めと聞くと自分でするのも理美容院でするのも面倒な気がするが、女性と比較して男性はその割合が多いように感じる。そのためか気がついたら白髪が目立ってきて、染めるとすぐにそれと気づかれるのが嫌だという需要にこたえた新カラーだ。黒ではなくグレー系なので、いかにも「染めました」という感じがしない。また本品はワンプッシュで2つの薬剤が同時に出ておよそ5分で完了するので、お風呂場で簡単に染めることができる。また使いきりではないので薬剤が残っている限り次回にも使えるエコ仕様だ。メーカーによると人にもよるが概ね2-4週間は持つようなので、髪の長さにより異なるが1本で2か月程度は持つのではないだろうか。
その右は「ギャッツビー スマートクリアミスト」で、いわゆるミストイプのデオドラント製品である。デザインも男性的で小さく携帯にも便利。またスプレーではないので音も気にならずどこででもサッと出してサッとケアすることができる。写真はさらさらタイプだが、他にクールタイプもある。
写真中央右からは女性用で「ルシードエル #髪のベタつきリセットスプレー」である。前髪を気にする女性が多い中で簡単にリセットできる専用品がこれだ。朝は大丈夫でも日中頭皮から出てきた油脂成分が髪を伝わり夕方にはベタつき、ぺったんこになってしまう前髪を即座にリセットする。植物由来のパウダーが皮脂を吸着し、根元からふんわりとした立ち上がりにリセットしてくれる。男性が使用する場合は、前髪というよりも頭皮付近にスプレーして夕方の不快なオイリー感をリセットするのに使用していただきたい。記者も試してみたが、なるほどサラサラ感が戻り気分も良い。
写真右側も女性用で「バリアリペア ナノショットローション」である。主に30代の女性に向けた朝でもサッと使えるポンプタイプのいわゆる時短化粧水で、夕方でもみずみずしい肌が持続するうるおい持続タイプだ。男性でも使えると感じたのは、通常女性向けの化粧品は女性が感じる「しっとり感」が男性には「ベタつき感」ととらえるところが本品にはそれがなく、さっぱりした使い心地ながらもしっとりした感覚が持続した記者の使用感による。パートナーと共用しても良いのではないだろうか。
+dollop
AINNAが販売する「+dollop」は、3月発売予定のニュージーランド発オーガニックバームだ。バーム”balm”とは特に芳香性の軟膏のことで香油とも訳される。医薬品の軟膏は主に”ointment”が使われる。
本品は保湿効果の高いバームだが最大の特徴は体中どこにでも使えることころだ。
上から順に髪に使えばヘアスタイリング剤としてヘアワックスのように使うことができる。男性は髭剃り後のアウターシェーブケアに、顔に使えば保湿剤に、唇にはリップとして、手に使えばハンドクリームに、女性にはネイルケアにも使用することができる。もちろん全身に使用可能なので保湿剤としての活用もできる。
また、柑橘系の香りがあるので香水代わりにも利用もでき、まさにオールマイティーバームといえよう。日本初上陸なのでこの機会に新しい発見をしてみてはいかがだろうか。
男性でも女性でも、これ1缶で頭からつま先まで使える万能バームなので新生活で時間に追われる方には、おしゃれで時短可能な賢い選択ではないだろうか。
MS-TW3
エム・エス・シーが販売するステレオワイヤレスイヤホン「MS-TW3」は同社のフラッグシップモデルで、音にも通信にも最新の技術を惜しみなく投入したサウンドデバイスだ。色はブラックとホワイト×シルバーの2色。(写真左のパッケージはブラック)
専用ケースがバッテリーになっており、本体だけで約10時間、ケース併用で約60時間使用可能なロングライフ設計である。
スマホ等の再生デバイスからBluetooth5.0で本品までデジタル伝送されたデータはQualcommチップにより耳のそばで初めてアナログに変換され、φ5.9のドライバーにより再生される。音質については感じ方に個人差があるので好みによるが、記者が実際に使用した感じでは満足のいくものだった。
本体はIPX7相当の防水構造になっているので汚れれば水洗いすることができるほか、カナルデザインでも特にロングノーズを採用しているので耳から外れにくく密閉性は高い。通常のイヤーチップ3種類の他に、SpinFitのCP350が同梱されているのでこれに付け替えればよりフィットし密閉環境でより良い音環境を演出することができる。もちろんイヤーチップも水洗い可能だ。
本品にはマイクも搭載されているので通話も可能である。通話や音楽等の操作は左右のイヤホンをタップすることにより操作する。物理的なボタンがないので非常にスマートであるが左右を駆使したタップコマンドを覚えなければならないのは、リモコンが使用できないワイヤレスの宿命だろう。AndroidとiOSともに専用アプリが用意されており、アプリ内でボタン操作の一覧を見たり、ファームウェアのアップデートをしたりすることが可能なのでそれほど心配する必要はなさそうだ。
専用ケースに充電がされておれば、本体をケースに戻せば充電が開始されるので装着した時にバッテーリー切れという悲劇は免れる。なお、ケースから取り出せば電源が入りペアリングを済ませてあるデバイスに優先接続が完了する。耳に装着した状態でタップコマンドにより電源を切ることは可能。
小さな筐体であっても内部の反響も計算して設計されており、あくまでも記者の感覚だが澄んだような高音と、胸を振動させるような低音がきちんと聞こえるような気がした。
外で使うことが多いことを想定して本品は米国防総省が国防装備品を調達するための規格のひとつである「MIL-STD-810G」の中で落下試験をクリアしている。2019年に規格のリビジョンがGからHにアップデートされているが、米国防総省のG仕様書によると本品の場合はその質量や大きさから122センチメートルの高さから26方向で2インチ(約5センチメートル)の厚さの合板に落下させる試験で正常に動作することとなっている。この試験にクリアしたからといって故障しない保証が担保されるわけではないが、少なくとも普通に使っていて落下しただけでは壊れることは考えにくい堅強なつくりであることは想定できる。
最新の技術を駆使したワイヤレスイヤホンで、新生活に新しい「音環境」を与えてみてはいかがだろうか。
フュージョン・ジャーキーシリーズ
⽇仏貿易が販売する 「フュージョン・ジャーキー」は、一般的なジャーキーとは一味違うものだ。なぜジャーキーとしか書かなかったのかというとビーフに限らないからである。ビーフはもちろんだが、ポーク、チキン、ターキー(七面鳥)まであり、その多彩さが自慢だ。すべての製品で一般にイメージするジャーキーのようにカチカチの硬い干し肉ではなく、しっとりと柔らかい。無理に例えて言うとするならば、おつまみの「さきいか」をでかくしたような食感である。ゆえに肉のうまみのみならず、しっとりとしみ込んだタレの味が見事に調和する。お花見や新歓パーティー等におススメしたいジャーキーである。
ジャーキーは高タンパク低脂肪な健康食品でもあるので、意識の高い女性は注目しているのではないだろうか。本稿では特に新発売された2品について紹介する。
「オリジナルヒッコリー」の名は燻製に使用するスモークチップの樹木にちなむ。日本ではサクラがポピュラーだが、北米ではこのヒッコリーが伝統的に肉や魚のスモークに使われている。
少し甘くやわらかで、おつまみにも良いがそのままご飯のおかずにしたいくらいの濃い味付け。サンドウィッチにも合いそうだ。
肉厚で柔らかくしっとりとした肉は日本の食材で例えると佃煮のような感じで、オールマイティーに活躍しそうだ。
「クラックドペッパー」はあらびきの黒コショウがたっぷりと効いたお酒がすすむビーフジャーキーだ。
ただ辛いということではなく、コショウ本来の辛さを味わうことができ、あとからジワリとくるのでビール等の冷たい飲み物に最適だろう。柔らかいソフトなジャーキーだからこそ染み込んだソースと肉との一体感の不思議をぜひ体験していただきたい。
また細かく刻んでサラダにしても良さそうだ。この場合はドレッシングは最低限にとどめたい。
ラボネッツ 凛座コンフォート
ドリームが販売する「ラボネッツ 凛座コンフォート」は、床でも椅子でも使用できるいわゆる座椅子なのだが、文字通り「凛(りん)」と座ることができ、それゆえに健康的に楽座できるアイテムだ。
同社のアイテムとしては以前に低周波治療器を紹介したことがあるが、愛用品になるほどの健康アイテムが多い。
機能面では14段階のリクライニングをはじめ、ピンポイントで腰椎を支えるので楽に座れかつ姿勢がよくなる。背中を面で支えるとどうしてもお尻が前にズレていくので楽なように見えても実際には疲れる。当然ながらお尻が滑らないような座面構造にもなっており、その立体構造からも容易に想像ができるだろう。
本品は座椅子であるが大きくなく、椅子に乗せても床に置いても違和感なく使用できるので、ビジネスシーンでも家庭でも活用の場は広いだろう。体の大きな男性でも特に違和感なく収まる大きめの座面はありがたい。
記者は自宅で床に置いてあぐらをかくような使い方をしてみた。テレビやPC画面を見るときには最適な姿勢で長時間座っていても疲れることなく。くつろいだり作業ができたりと、本品も手放せないアイテムになりそうだ。
新生活で身も心も一新するきっかけにしていただきたい。
ペン型ボイスレコーダー
MEDIKが販売するペン型のボイスレコーダーはなかなか面白い実用アイテムだ。スパイ道具というわけではないが、身を守るためにそういう使い方をすることもできる。
本品は通常のボールペンとして使うことができるほか、ペンの軸内にスイッチ、バッテリー、メモリー、マイク、インジケーターLED、充電兼用入出力ジャックが内蔵されている。これだけでも使用可能だが、付属のリモコン、分離可能なイヤホンを使用すると再生やコマンド入力もでき、充電ケーブルをPCに接続するとメモリー内にあらかじめ記録されているプログラムにより本品の設定を変更することも可能だ。
本体以外の同梱品は、リモコン、ステレオイヤホン、替えペン軸、USB接続充電通信ケーブルである。
ボールペンのペンさしクリップがスイッチになっており、下げれば自動的に録音がスタートし、上げればストップだ。クリップ周辺に1灯のLEDが内蔵され3色で状態を表示する。録音中は無点灯なので外部からはわからない。マイクはさらに小さい穴の中に内蔵されているようで、製造上の空気穴にしか見えないばかりか記者も最初にマイクを探したが一発ではわからなかった。
さて、ボールペンの頭の部分はφ2.5のジャックになっており、これが唯一の外部インターフェースである。ここに付属のリモコンをさして、リモコンのφ3.5ジャックに付属のイヤホンや手持ちのイヤホンを接続すると、リモコン操作で再生することができるし、コマンドを本体に送信して設定を変えることもできる。
充電もこのインターフェースを使って行うので、付属の充電通信ケーブルをPCにさせば本体がUSBメモリーのようなストレージとして認識され、録音データや内臓されたプログラムを起動してGUIで設定を変更することもできる。
なお録音データはMP3で保存されるが、その品質は設定で3段階から選択することができる。当然ながら高音質の方が録音時間は短くなる。他にもマイクゲインも変更することができるので、ボイスレコーダーとして使用する際に環境に合わせて設定するとよいだろう。
メーカーのマニュアルには記載はないので記者の個人的な検証に過ぎないが、データの入出力が可能でMP3で記録・再生ができ、ステレオイヤホンが使えるということは、PCで本体に音楽データを書き込めばMP3プレーヤーとしても活用できるのではないかと考えた。そこでPCにスマホと本品をUSB接続してMP3データを転送してみた。するとボールペンからイヤホンを介してきちんと音楽音楽を視聴することができ、MP3プレーヤーとして使うことができた。ポケットにボールペンをさしているのは不思議ではないが、スマホを操作することなく本品に記録された音楽データをステレオイヤホンで聞くことができるので、ちょっとした移動時には良いのではないだろうか。またケーブルを持っていればUSBメモリーとして使用することもできるので、急にデータを受け渡しする必要がある場合に、一時的に本品に記録しておくことができる。ペンはいつも持っているものなので忘れようがなく、ケーブルをカバンの中に入れておくだけでよい。
インターフェースをマイクロUSBにすれば汎用性は高まるが、逆にペンにUSBポートが付いていることにより秘匿性が犠牲になるので、これはトレードオフの関係といえ仕方のないことだろう。
本体の色はブラック、ワインレッド、シルバーの3色なので女性でも違和感のない選択ができる。
写真は充電中のLED表示で、充電完了時には緑に変わる。
ボイスレコーダーとしての使用イメージは、会議やビジネスシーンでの音声記録というのが一般的だろう。記者のように取材でICレコーダー録音をするのが必修であり当たり前という職業の場合は別としても、通常のビジネスシーンではそれが間違いを回避するためだとわかっていても相手に録音されていることを気にさせる場合がある。その点で本品はわからないように記録し、なおかつボールペンとしてメモを取りながらでも録音するので違和感を与えることはないだろう。
写真は付属のリモコンとイヤホンを接続して再生している状態である。再生時は青色に点灯する。
最近は職場や学校でのさまざまなトラブルも多く、そういう事象への自衛アイテムとしても使用可能だ。新しい生活が始まるということは、新しい環境にもなるということなので、実用として、あるいは備えとして1本持っておくと便利なアイテムだ。
春に限ってということではなく、この春からずっと使用していただきたいアイテムを集めてみた。読者のライフスタイルや新生活の状況に合わせて、選択肢に加えてみてはいかがだろうか。
※写真および動画はすべて記者撮影・収録