「茶色いお肉の山手線」「麺見えない」 桂花ラーメン限定「太肉一本盛」がヤバイ

  by 鎮目博道  Tags :  

東京で熊本ラーメンといえば、“桂花ラーメン”を思い出す人も多いだろう。中学・高校・大学と新宿区内に通った私にとって、思い出のラーメン店と言えば、文句なしでここだ。そして、桂花ラーメンといえば「太肉麺(ターロー麺)」という人が多いだろう。東京で桂花ラーメンを訪れる人の半数以上が注文する鉄板の人気メニューだ。

さっそく新宿アルタ裏へ……

その桂花ラーメンで、ちょっとヤバイ限定ラーメンが出されているというので食べに行ってみた。

向かった先は、新宿東口駅前店。

狭くて、雰囲気たっぷりの外観。昭和47年にオープンしたお店だ。

店頭の自販機で、その「限定メニュー」を探す……。

あった! 「太肉一本盛り」
え? に、2020円!!

驚きの高価格だが頼んでみる

まさかの2000円超えに、少しひるむ。しかし、ここまでくれば後へは引けない。

桂花新宿東口駅前店名物「めちゃ急な階段」を登り2階席へ。

店員さんに食券を渡す。

「はい。太肉一本盛り。」と店員さんが1階に注文を通す声。

それを聞いた周りの男性客数名が、ちょっとザワっとした雰囲気でこっちに目線を向ける。

……よくみるとみんな太肉麺を食べている。さすが人気メニュー。ちょっとした優越感を感じながら、しばし待つ。

普通の「太肉麺」と比べてみると…

ちなみにこれが、桂花ラーメンの看板メニュー、太肉麺。載っかっている太肉(豚バラ肉の角煮)は、通常2個、70gだという。

さて、果たして「一本盛り」とはどんなものなのか・・・

来た! 麺が見えない!

店員さんが、こちらに近づいてくる……。

ジャジャジャジャーン! ご対面!

……てか、ラーメンが見えない。

これが噂に聞いていた「茶色いお肉の山手線」か!……肉が一周している。

こちらの太肉は一本およそ300gから350g。普通の太肉麺のおよそ4倍~5倍の量で、トッピングをのせることを考えると、480円お得! という計算になる。

さっそく食べ始めようとするのだが……完全に麺が覆われているので、どこから橋を入れるか。

肉を持ち上げたら、重みでスープを少しこぼしてしまった。慌てて拭く。

見よ! 通常のほぼ5倍の迫力!

ハッと気づいた。手前の部分が少し空いている。

太肉を山手線に例えるなら、手前の部分が麺への「ゲートウェイ駅」だ。「高輪ゲートウェイ駅」も来月開業だし、これはここから麺に攻め込むべきだろう。

肉がかなり分厚い……。

脂肪を分解するというプーアール茶を飲みつつ必死で格闘。

通常ラーメンなら3分もあれば食べてしまうほど早食いの私が、およそ10分かけてやっと完食できた。ふう。

かなりヘビーだが、この「太肉一本盛り」の評判はどうなのだろう? 桂花ラーメン株式会社常務取締役 小林史子さんに聞いた。

小林常務「当初は我々も、一部の大食い好きの方と、大食いな外国人観光客の方くらいしか食べてくれないのではと心配していたのですが、おかげさまで一般のお客様にも大好評です。女性の方もかなり完食していかれますので、嬉しい誤算です」

なるほど! 好評なんですね。

ていうか、なぜこのメニューをやろうと思ったのですか?

小林常務「3~4年前から、一部の店舗でたまにお出ししていたのですが、今年6月に熊本の本店が創業65年を迎えるので、それに向けてこの2月1日から、FC店である新宿西口店を除く都内全店舗で太肉一本盛りを3か月間やることにしました。全店舗で足並みをそろえて何かをやりたかったのですが、新宿東口駅前店などは非常に狭いので、これまで特別メニューを出すのが難しかったんです。太肉を一本丸ごと載せるのなら、狭いお店でも出来る! ということでこのメニューを出すことにしました」

なるほど。「都内の全店でそろって、本店の創業65年を盛り上げる」というわけですね。池袋・新宿・渋谷の7店舗でまさに「太肉の山手線」状態ですね。

小林常務「この太肉一本盛りは4月30日までですが、5月には熊本と東京の全店で、何かイベントを考えています。ご期待ください!」

なるほど! その時にはまたぜひ取材させてくださいね常務!

テレビプロデューサー、顔ハメパネル愛好家。上智大学文学部新聞学科非常勤講師。1992年テレビ朝日入社。社会部記者として阪神大震災やオウム真理教関連の取材を手がけた後、スーパーJチャンネル、スーパーモーニング、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。中国・朝鮮半島取材やアメリカ同時多発テロなどを始め海外取材を多く手がける。また、AbemaTVのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などの番組を企画・プロデュース。2019年8月に独立し、放送番組のみならず、多メディアで活動。公共コミュニケーション学会会員として地域メディアについて学び、顔ハメパネルのメディアとしての可能性をライフワークとして研究、記事を執筆している。

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