コンビニのお菓子を炙ったらナンバーワンに美味しくなったのは……なんとグミ!

  by 鎮目博道  Tags :  

なんか今、炙りスイーツがブームらしいので、今大人気の「元祖炙りチーズケーキ」で有名なお店、神田小川町“ゼクト(ZeCT byLm)”の藤枝勇シェフに、「コンビニで買えるものをなんでもバーナーで炙って美味しくして欲しい」と無茶振りするこのシリーズ。

第1弾「コンビニスイーツ編」はこちら
https://getnews.jp/archives/2371035

少しマゾなのか、無茶振りにノリノリになった藤枝シェフがコンビニ5軒くらいをめぐって大量に買い込んできてしまったため、急遽シリーズ化。第2弾の今回は、「コンビニの甘いお菓子編」。

記者:なんとなく、前回のスイーツ編は、意地悪に言えば「まあそりゃおいしくなるよね」って感じもありましたよね。今回はインパクト重視で、意外なところを買ってきちゃいましたけど……大丈夫かな?
藤枝シェフ:ま、意外とイケるんじゃないかな。面白くないとねとりあえず。

ということで、さっそく“炙り一本勝負”スタートです! バーナーはネット通販とかで千円前後で買えますから、みなさんも気軽に自宅で実践可能! ちなみに、炙る時には必ず耐熱皿などの上に乗せて、火事にならないようにくれぐれも気をつけて。

炙り勝負①不二家「カントリーマアム 香ばしバニラ」→やや「勝ち」

まず1品目は、なんとなく「香ばしバニラ」の文字に惹かれて、定番お菓子の「カントリーマアム」から。

あまり近くからバーナーで炙るとコゲそうなので、少し遠めからあぶります。

ほんの数秒で、表面に焼き色がキッチリ着きました。さあお味は?

藤枝シェフ:うん。まあまあ美味しくなってますよね。
記者:そうですね……まあ、わざわざやるほどでもないかもですけどね。

手間をかけてまで……という感じで、ビミョーだったため、次なる定番お菓子で挽回をはかることに。

炙り勝負②ブルボン「アソートパック」→「勝ち」

記者:僕これ好きなんですよ。特にルマンド大好き。
藤枝シェフ:期待が持てますよねえ。

ということで、なんとなく3種類をチョイスしてさっそく炙ります。右からルマンド、バームロール、ホワイトロリータ。

記者:海岸に寝ている、こんがり日焼けした3人の美女……的な感じっすね。

藤枝シェフ:ん? これ、どれもイケてますね。さすがブルボンさん。あ、そういえば他にもブルボンのお菓子があったような……。

炙り勝負③ブルボン「チーズおかき」→「快勝」

藤枝シェフ:ね、チーズおかきもブルボンっしょ。これも美味しいと思うんだよなー。
記者:いやいや、コレ甘くないでしょ。今回は甘いお菓子編なんだけど……

ま、堅いことは言わず。炙ってみましょ。

おりゃー。

藤枝シェフ:ヤ、ヤバい。気合が入りすぎてコゲコゲにしてしまった。
記者:燃えてる……おかきが燃えてる。

さあ気を取り直して、遠めから再チャレンジ……。

今度はいい感じなんじゃない?

藤枝シェフ:ウマイっ。バッチリ。やっぱブルボンさんはバーナーで炙られるのを前提に製品を作ってますね。
記者:んなわけないでしょ。

さあ、この快勝の勢いに乗って、どんどん行きますよ。

炙り勝負④大塚製薬「SOYJOY」→「惨敗」

藤枝シェフ:SOYJOYかあ……だんだん未知の領域に進入してきましたね。
記者:インリン・オブ・ソイジョイ。
藤枝シェフ:……

藤枝シェフ:さ、炙りますよ。

側面もしっかり炙ります。

で、こんな感じに。色的にはそんなに変わりません。

藤枝シェフ:う。

藤枝シェフ:大豆……手ごわいっすね。調子に乗りましたごめんなさい。マズいです。

炙り勝負⑤有楽製菓「ブラックサンダー」→やや「負け」

記者:でた、ブラックサンダー。

藤枝シェフ:チョコだもん、マズいわけないでしょ。

藤枝シェフ:ほら、いいにおいしてきたでしょ。

熱いのでフォークでいただきます。

藤枝シェフ:うーんと…変な言い方をすると、アリではない。微妙になんかコゲの感じが嫌、っていうか。
記者:チョコってあんまりなんですかね?
藤枝シェフ:いや、そんなはずは……。

炙り勝負⑥「チロルチョコ」→特にルビーチョコが「圧勝」

さあ、なんとかチョコで逆転勝利を狙いますよ。チロルチョコ4種類で勝負です。

藤枝シェフ:さあ、気合い入れて炙っていきますね。

さて、炙りチロルの味は?

藤枝シェフ:溶けちゃって、かなり食べ辛いですけど……。

藤枝シェフ:いや、これでも、すごく美味しい!

藤枝シェフ:特にこのルビーチョコが、なんか酸味が良いほうに効いてて、かなりの完成度ですね。これは家でやったほうがいい。
記者:確かに。炙れるなら、炙っとけ! って感じですね。

さあ、ついにラストの挑戦です!

炙り勝負⑦明治「果汁グミ 温州みかん」→「歴史的大勝利」

さあ、最後の一品は“グミ”。

藤枝:グミねえ……これも未知の領域ですよね……。

記者:グミをあんまり皿に並べないと思うんですけど、並べてみるとキレイなもんですね。

藤枝シェフ:きっとすぐ溶けちゃうと思うんで、軽く焼き色をつけますね。

さっと、遠めから炙ります。

うおおおお。なんかいい色になりました。

藤枝シェフ:なんか周りの部分は、カラメルみたいになってますね。いただきます。

藤枝シェフ:うーん。これ、鎮目さん(記者)どう思います?
記者:いや、これひょっとすると、これまでの中で一番美味しいかもしれません。
藤枝シェフ:ですよね? コンビニスイーツまで含めても、これが一番美味しいですね。ひょっとしてこれは新しい発見かもですね。
記者:ぜひこれはみなさんにも試してもらいたい!
藤枝シェフ:そうですね。コスパも最高ですし、めちゃくちゃオススメです。お店のメニューに…いやそれは無理か(笑)

ということで、「コンビニ炙り祭り」の第2弾は、グミの大勝利という歴史的新発見で終了です! さて、次回はさらに訳のわからない未知の領域に踏み出していきますよ~。ご期待ください。

テレビプロデューサー、顔ハメパネル愛好家。江戸川大学非常勤講師。MXテレビ映像学院講師。1992年テレビ朝日入社。社会部記者として阪神大震災やオウム真理教関連の取材を手がけた後、スーパーJチャンネル、スーパーモーニング、報道ステーションなどのディレクターを経てプロデューサーに。中国・朝鮮半島取材やアメリカ同時多発テロなどを始め海外取材を多く手がける。また、AbemaTVのサービス立ち上げに参画。「AbemaPrime」、「Wの悲喜劇」などの番組を企画・プロデュース。2019年8月に独立し、放送番組のみならず、多メディアで活動。公共コミュニケーション学会会員として地域メディアについて学び、顔ハメパネルのメディアとしての可能性をライフワークとして研究、記事を執筆している。近著に『アクセス、登録が劇的に増える!「動画制作」プロの仕掛け52』(日本実業出版社)

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