【ペット用品特集】家族の一員である愛犬にも豊かで快適な生活を!

  by 古川 智規  Tags :  

ペットとともに生活する家庭も増えてきた。人間様と同様にお犬様にも豊かな生活を願う飼い主も多いことから、ペット用品市場も拡大の一途をたどる。
今回はペットの中でも、世が世なら「お犬様」となっていただろう犬用のペット用品を厳選してみた。
家族同様に過ごすペットに合うようなものがあれば、お手に取ってみていただきたい。

コンビ・ペットカート

ベビーカーのトップメーカーとしておなじみのコンビは、ペット用のカートも手掛けている。
記者が使用したのは「コムペット ミリミリEG ロング(デニムブルー)」である。人間用なら様々なタイプがあってしかるべきところ、ペット用にもかかわらずとにかく種類が多くあるので、選択に苦労するかもしれないが犬種や頭数により、あるいは機能により最適なものを選択することは可能であろう。
まずは本品の特徴を列記する。

・キャリーがロングに耐荷重は15㎏に胴長犬種や2匹でのご利用にぴったり
・エッグショック搭載だから、移動時の振動を和らげ長時間の使用も安心
・キャリーは単体での使用もOK!
・キャリー床置き使用時の出入口になる「ウェルカムウィンドー」付き
・三つ折りフレームで持ち運びや収納時はコンパクトに
・ベビーカー基準のスムーズな押し心地
・通気性を考慮した前後4カ所のエアスルーウインドー付き
・キャリーカバーは丸洗い可能でいつも清潔

カート本体部分は三つ折りにすると、自立するばかりか小型車のトランクに収まる大きさになる。三つ折り後は物理的なフック式のロックと内部機構によるハンドルロックをかければ勝手に広がることはない安全機構付きだ。
本来はこういうカートは足腰の弱い老犬のみに必要と思われがちだが、都市部で往来の多い道路を散歩させるのが危険な場合には、公園等に至るまでの経路で使用することが想定される。
もちろん、自家用車にも積載可能なので土地勘のない場所に旅行に行っても安心だ。

カートを広げるのに労力はいらず、三つ折りをほどいて、レバーをもって引き上げるだけ。
このあたりはベビーカーで培った技術が惜しみなく盛り込まれているようだ。
もちろん、後輪にはパーキングブレーキ機構が備わるが、ペット用と妥協せず1軸につき2輪で合計8輪が付いており安定走行に寄与するのは言うに及ばず、ぜい沢すぎる走行システムだ。こうした走行システムはペットの乗り心地を良くするのはもちろんだが、公園等の舗装路でない地面でカートを押す飼い主の安全にもつながる。また、不意にペットが動いた場合に重心が高いと簡単に転倒してしまうが、8輪で安定していればそうして事故も未然に防ぐことができる。

フードを広げれば、夏の暑い日にも安心で、直射日光を浴びずに済む。もちろんメッシュ機構も取り入れ通気性も確保している。
キュリー前部は開閉できるようになっており、床に置いた状態でペットが自力で出入りでき、これは抱きかかえて降ろさなくても良いシステムだ。

キャリーの下は、耐荷重3キログラムの荷物カゴが付いており、ペット用品を入れておいてもよいがちょっとした買い物にも重宝する。

キャリーは単体でも使用可能で、カートから降ろして地面に置くこともできる。飛び出し防止用のフックもついており、リードを外してもキャリーから飛び出す恐れはない。
ベビーベッドがそのままカートに乗せられているようなイメージで、小型犬であれば2頭乗せられるゆったりサイズの快適カート。安全性と快適性を優先する飼い主には必見のアイテムだ。

ドリーム・ペットキャリー

美容や健康アイテムの販売を行うドリームが開発したペットキャリー「リオニマル スリング型ペットキャリーTENT SLING」は、ショルダーバッグ型のペットキャリーだ。
最近の水害時でも問題になったように、避難所があってもペット同伴は断られることもあり、それがために避難そのものをあきらめざるを得ない状況が発生している。
本品はショルダーバッグ型で愛犬や愛猫を運ぶことができるほか、床に置けば自立してテント(犬小屋)になる、まさに災害時にも備えることができるマルチなペットキャリーである。
ショルダーバッグとして使用する際のベルトはかなり広いもので、パッドもあり飼い主の肩への負担を和らげている。

ペットの大きさによりファスナーを操作して高さを調整できたり、そのファスナーもテンションで開かないようなオートストップ機構も備え出入り口をオープン、半開き、全閉にすることができる。飛び出し防止フックも備え、さらに工夫が生きているのは「くんくんポケット」の存在だ。ペットが安心できるようにテント内に飼い主や普段使用しているもののにおいが付いたものを入れることができるポケットがあり、ペットが安心して入ることができるように設計されている。
すべてファスナー操作で大きさや高さを調整でき、テントにする際の壁部分すら折りたたんで本体ポケットに収納することができる完全自己完結型なので、普段使いはもちろんのこと、災害時に「避難所まで運ぶ」「避難所で小屋に仕立て上げる」「小屋につなぎとめておく」ことが1つのアイテムで完結することができる優れものだ。

ロハコ・ペット用ベッド

ネット通販でおなじみのアスクルのLOHACO(ロハコ)ブランドから2品を紹介する。
まずは「【ロハコ限定】犬用ベッド とても贅沢ふわふわベッド(ドーナツ型)」は、かなり分厚く深いふわふわの犬用ベッドだ。日本で紡績したオーガニックコットン100パーセントの糸を使用して作られた生地は皮膚の弱いペットでも安心。
染料は植物由来のものを使用しており、こちらも安心だ。
かなり多くの綿を使用しているようで、ふくらみと沈み込みはかなりのもの。この規格で人間用を作ればかなり快適なベッドになるだろうことは容易に想像することができる。

ベッドの裏には滑り止めが付いており、どこに置いても安定する。
あごをどこかに置いて眠る癖のある犬はベッドの淵が良い置き場になるようで、快適に眠っているようだった。昼寝の際にはベッドに沿って丸まって沈んでいた。
犬はその祖先であるオオカミの本能を引き継いでいるといわれ、穴を掘って巣穴にもぐる習性が残っているので、このような穴倉のような場所は安心するのかもしれない。

ロハコ・ペットシート

ロハコからのもう1品は、「ロハコオリジナル ペットシートレギュラー薄型(1回取り替えタイプ)200枚」だ。同ワイド100枚入りもある。
薄型のペットシートなので、外出が多い場合にもかさばらず持って行きやすい。
パッケージデザインも非常にシンプルで、仮に出しっぱなしにしておいてもさほど違和感のないデザインは飼い主の家族はもちろんのこと来訪者にも優しい。

シーと裏面は濃いブルーにしてあり、使用したかどうかが容易にわかるようになっている。
また写真のシールは使用後にシートそのものをたたんで、筒状に小さく巻いて止めるためのもので、汚さずに捨てることができる。
毎日使うものなので切れる寸前でも、ロハコが自宅まで届けてくれる。通販専門なので他の日用品とともにかさばるものでも気軽に注文することができるのが魅力だろう。

ダブリュ アイ システム・ベジタブルサポート

ダブリュ・アイ・システムのベジタブルサポートは、犬用の健康補助食品だ。
写真のものはタブレットタイプだが、顆粒タイプもある。
野菜を高温で加熱せずに栄養素を残した状態で微粉末にする技術を使用して製造した本品はもちろん無添加無着色。入っている野菜は、カボチャ、ニンジン、ブロッコリー、シイタケの4種類。

無添加なので犬が好きなにおいや味付けは特にされていないと見えて、最初はにおいを嗅いで警戒していたが通常のエサに混ぜると普通に完食し、運動後のおなかのすいた状態でタブレット単体で与えるとあっという間に完食した。
最初は慣れるまでに数日かかるかもしれないが、慣れてしまえば犬にとっても美味しいものらしく本品のパッケージを手に持つただけで寄ってくるようになった。
不足しがちな栄養素が詰まったタブレットで低カロリー低糖質なので、気兼ねなくおやつに与えてもよいだろう。

もはや人間と同様、家族の一員と認識されるペットにも豊かで快適な生活を送ってほしいと願うのは飼い主の一致した想いなのかもしれない。
そのためにペット専用品として開発された用品の数々は、飼い主にとってもペットにとっても快適に共生するアイテムとして欠かせないものになるだろう。
家族の一員であるペットが喜んでくれそうなアイテムがあれば、選択の参考にしていただきたい。

※写真はすべて記者撮影

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