トライアンドエラーが許されない? 「無駄なことはしたくない」若者たちに関する考察が話題に

「無駄なことはしたくない」、「間違った選択は悪だ」と思い自ら選択肢を狭めてしまう若い世代が増えているようだと警鐘を鳴らすツイートが話題になっている。

件のツイートを投稿したのは小説家の蝉川夏哉(@osaka_seventeen)さん。

https://twitter.com/osaka_seventeen/status/1204016429940371462?s=19

専門学校の講義をしていると、今の若い子は私のような80年代生まれよりも更に「無駄なことはしたくない」「間違った選択は悪だ」と思っている。そういう世代の人々にとって、自由意志による選択はとてつもないストレスだと思う。

専門学校の講師として教鞭をとる蝉川さんは、「無駄が幅になる」という思いから「間違ったことや無駄なことをしてもいいんだよ」と生徒たちに語りかけると、驚かれたというエピソードも明かしている。

蝉川さんのツイートに対し、Twitter上では幅広い世代のユーザーから数多のコメントが寄せられている。

「多分、ミスったら叱られる、金や時間の無駄に繋がる社会的余裕の無さがそう言った一本道を通りたがる要因になってる
特に少し間違えた程度でキレるより、諭すように説けば良いのでは?」

「今の若い子たちは、トライアンドエラーができるほど全般に余裕がないんじゃないかなあ。資産的にも、心理的にも。
もちろん、個人差はあるだろうし、安易に世代だけで断定はできないだろうけど。」

「時間リソースをソシャゲに使いたくて、無駄なことしたくないという生徒はまだしも
本当に新しいことをしたくない、という子は厳しいですよね。
新しいことは怒られること、認められないことの恐怖が高いみたい。
周りの大人が褒め下手だと陥りやすそうです。
二学期ももう一踏ん張り頑張りますw」

「失敗した後の、リカバリーが難しくなってます。」

「『反対はダサい』『野党になってはいけない』『言っても無駄だから言わない』『スマホで見れば良くね?』『別に長生きしたくないし』『負ける方に入れる?』」

「この気持ち、親や上司にはなかなか理解されないから、なんかこう言ってもらえると嬉しい。」

昔から世代間のギャップというものは必然的に出来てしまうもの。しかし社会の余裕の無さが若者から身を挺して物事を経験したり大きな目標にチャレンジする意欲を失わせているのだとしたら悲しい。日本社会の縮小はいつ底を見るのだろうか。

※画像はTwitter(@osaka_seventeen)から引用しました

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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