大量の売れ残り? 店の前にタピオカが捨てられていた…
まずはこの写真をよーく見てほしい。これ、実は袋に詰められた大量のタピオカだ。撮影した場所は、韓国・ソウルの梨花女子大そばのタピオカミルクティーを売る店の真ん前。
ちょっとズームアウトしたこちらの写真だと、街路樹の下であることがわかるだろう。
月曜日の昼すぎに、この状態ということは、日曜日に予想以上にタピオカミルクティーが売れ残ってしまったのではないかと推測できる。
日本では大行列の店もガラガラ
私は今回、3日間ソウルに滞在したが、その間に見たタピオカミルクティー屋さんには、ほぼ全てお客さんは入っていなかった。ソウル駅にはとある「日本では必ず行列ができる超有名タピオカミルクティー屋さん」が入っているのだが、そちらも日曜日の昼少し前にもかかわらず、入っていたお客はわずか2人だったので、思わず目を疑った。
韓流グループの追っかけをしている30歳の日本人女性はこう話す。
「最近あの店はいつもガラガラです。この間、夜にお店に行ってタピオカミルクティーを注文したら、“ない”と言われました。“これから作るので30分くらい待ってほしい”というんです。ありえませんよね? タピオカミルクティー屋さんにタピオカミルクティーがないんですよ?」
「タピオカはハイカロリー」説に韓国女子ドン引き
なぜ韓国でこのような事態になってしまったのか? メディア関係の韓国人女性に聞いてみると…
「実は今年の夏くらいまでは、ソウルでもタピオカは大流行していました、しかし、タピオカミルクティーはハイカロリーだということが言われ始めて、今では急速にブームが去ってしまったのです」
美容にとても気を遣う韓国人の若い女性たちが、カロリーを気にして一斉にタピオカミルクティーに愛想を尽かし、日本より一足先にブームが終わってしまったということらしいのだ。
しかしその一方で、我々はこんな光景も目にしている。
駅のゴミ箱には大量の飲み残しが!
こちらは「弘大入口(ホンデイック)駅」という、学生や若者で賑わう町にある地下鉄の駅のゴミ箱の写真だ。コーヒーの容器もあるようだが、飲み残しが入ったまま捨てられたタピオカミルクティーのプラスチック容器がたくさんゴミ箱のフチに並べられている。
それを片付ける清掃員の女性は、ゴミ箱の中からも容器を取り出し、手でタピオカだけ分別して処分しているようだ。先程の、韓流好き日本人女性によると、「この駅のゴミ箱はいつもこんな感じ」なのだという。
そして、メディア関係の韓国人女性はこう話す。
「韓国では日本と違ってタピオカミルクティーのゴミについてはまだ問題になっていません。だから気にせずに捨てているのではないでしょうか」
皮肉にいえば、これだけのゴミが出るくらい、韓国にもまだタピオカミルクティーを飲む人もいる、ということか。いずれにしろお隣韓国では、タピオカミルクティーをめぐる状況は、日本とはずいぶん違うことになっていた。