“裏紙”の再利用は百害あって一利なし? 企業・組織におけるプリンターの正しい活用法とは

熊本市東区の市立小学校で、記入済みのいじめに関するアンケート用紙を裏紙として再利用、配布してしまうというハプニングが発生し物議を醸している。

Twitter上でもこの問題についてさまざまな意見が上がっているが、中でもプリンターの正しい利用法について意見するいくつかのツイートが注目されているようだ。

「このような事故があるからうちの会社では裏紙の使用は禁止です。
これを「贅沢」と言う人もいますが、1枚0.5円、年100万枚使っても50万円の節約にしかなりません。
ところが、たった一枚、0.5円で信用は失墜し、50万円程度では到底取り返せません。」

「訂正するための仮発行台帳の裏紙を次の週の仮発行台帳にするサイクルなのですがたまに営業が適当にそういう紙に印刷して持っていくんです
営業の人はそういうところに気を止めない人が多いのか、見積書を他社の人やライバル社の人の目があるところに放置したり…
尚裏紙専用プリンタ有」

「実は再生紙も裏紙ほどではありませんが、プリンタを痛めるのは、あまり知られていないようです。
そのくせ、調達経費はパルプ紙よりも高いと言う、官公庁の無駄遣い…」

「元プリンタ設計者として

裏紙の使用はそもそも節約にもなりません。使用済みの紙は詰まりやすく搬送系にダメージ大です。その結果ジャムを多発し余計なトナー消費、故障を招きメンテナンス代が掛かってしまいます

ちなみにプリンタ設計会社なのに裏紙の使用を義務付けるバカな上司はたくさんいました」

諸々の意見をまとめると裏紙利用は情報セキュリティ面でもコストパフォーマンス面でも百害あって一利なし……。

中には元プリンタ設計者という人の意見もあり信憑性は高いと思われる。

この不景気なご時世、裏紙利用などわかりやすい経費節減は安易に美徳となされがちだ。

しかし企業や組織、ひいては社会全体にとって真の利益を追求するためにはもっと慎重かつトータルバランスに配慮できる考察力が求められる時代になっているのかもしれない。

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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