全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。ラーメンライターという職業柄、新店の食べ歩きはもちろんやっているが、このところ“町中華”の食べ歩きを改めてやっている。町中華とは町中に佇む個人経営の中華屋さんのこと。
長くその町に佇む町中華は、町の人たちと共に生きている。町中華で楽しく飲んで食べたら、もうその町が好きになっている自分がいる。今回は錦糸町の町中華を一軒ご紹介したい。
そのお店の名は“百花亭”。
長らく錦糸町の街で愛される中華料理店だったが、2015年の年末に爆発事故が起こり、店が大破。店主はご高齢にもかかわらず再起し、半年の休業を経て再オープンを果たした。店主の長年の汗と涙、そして錦糸町への愛が詰まりに詰まった名店だ。
入店し生ビールを注文すると、サーバーの調子が悪く、瓶ビールに変更になっちゃうなんていうのはご愛嬌。むしろ生より瓶ビールの方が似合うのが町中華である。
▲餃子
餡の滑らかな餃子をひとつ頬張れば、食欲に一気にブーストがかかる。
▲ワンタン
こちらはワンタン。じんわり沁みる醤油スープにちゅるっとした食感のワンタン。しっかりと厚みのあるチャーシューが入っているのも嬉しい。
▲チャーハンはベチャッとしている
そして何と言っても名物はチャーハン。中華といえばパラっとしたチャーハンがお決まりだが、ここは何とベチャッとしているのだ。
スープの汁気を多く含むチャーハンで、大きめに切られたチャーシューがアクセントになり、レンゲ一口でご飯と具が一体となって楽しめる。
錦糸町とともに歩む名店。ぜひ足を運んでみていただきたい。
百花亭
東京都墨田区錦糸2-6-11-101
03-3624-8686