松本人志さんが吉本興業に警告 膿を出しきらなければ「僕が全員芸人連れて出ますわ」

7月28日放送の情報バラエティー番組『ワイドナショー』(フジテレビ)で、22日に開かれた一連の闇営業問題に対する吉本興業・岡本昭彦社長の記者会見について取り上げた。

記者会見は5時間半の長きに渡ったが、岡本社長の答弁は終始しどろもどろで要領を得ず、世間からさらなる批判と疑念を生む大失敗に終わっていた。

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吉本興業所属の代表的タレントで同番組のメインコメンテーターを務める松本人志さんは開口一番

「自分たちで言うのも何なんですけど、僕も東野も頑張って社長の会見までお膳立て……という言葉が適切かどうかはわからないですけど、それなりにいい形のトスをあげれたとは思うんですが、それを岡本社長がこうやった(ボールを後ろ向きにはたき落とすポーズ)という……0点でしたね。」

「うちの娘も“見るんやー”言うて、会見を。20分くらい見てiPadでディズニー観だし始めましたよ。」

と岡本社長の会見内容を酷評。

「一個言いたいのは、俺が記者会見を強引にさせたみたいな空気になってるのが一部あって、それは全然違うよね。我々が吉本に話に行った時はもう決まってたもんね。月曜日の会場も、もう押さえてる状態だったんで。別にの我々が無理に記者会見させたわけではないですよ。」

と記者会見が吉本興業経営陣の意志で開かれたことを説明した上で、混迷を深める状況について「何でも聞いてほしい」と共演者に呼びかけた。

後輩にあたる加藤浩次さんが「経営陣が辞めなければ俺が辞める」と発言したことについて松本さんは、

「加藤には山本(圭壱)がいて僕には浜田(雅功)がいて、相方は特別な存在やから、その二人を無視した発言をしてしまったことはあまりよろしくなかったなと思ってます。」

「マスコミの人ってすぐ僕と加藤のVS関係を作ろうとするんですけど、加藤は僕が言わないと多分、彼は先輩を立てる人なので言わないと思うから、僕はあの日『スッキリ』(日本テレビ)は観てないんですけど、(人から)聞いたりして、すぐ加藤に電話したんですよ。加藤に“ぜんぜん好きに言っていいよ。”って。“俺はそんなん全然怒ってないから本当にお前の思いを言った方がいいよ。”って。“多分、嫌な思いもいっぱいしてきたんやろうから、それ言っていいからな”。そっからもう僕は、加藤のほうからも全然電話してくれるし、最近めちゃくちゃ加藤と電話で話してますから、なんにもVS構造にはなってない。2人の言ってることはまったく同じ気持ちで、ただゴールが少し2人の中の違いがあるので、その折衷案を今探ってる状態なんです。」

と話し、オファーがあれば加藤さんが司会を務める情報番組『スッキリ』に出演する意向もあることを明かした。

また、高須クリニッの高須克弥院長が公開討論番組のスポンサーに名乗り出たことについて、

「僕がTwitterで“岡本社長の大反省会と吉本の討論会をやりたい”みたいに言ったんですよ。そしたら高須クリニックの高須先生がすぐに“スポンサーなりますよ”って言っていただいて……本当に高須先生ありがとうございます。ただ、今ね少しまとまりかけてるんですよ。なので今そのタイミングではないなぁという。」

と、芸人を集めた大討論会については実現性が低いことを説明した。

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さらに、闇営業問題に関わり未だ謹慎中のくまだまさしさん、ムーディ勝山さんらの処遇については、

「ほんと早く復帰させてあげて。1時間でも早く復帰させてあげて。意味ないから。彼らは別に嘘ついてないから。」

と訴え、この話題の締めとして、

「芸人が一体となって会社に改善(を要求)して、膿は全部出しきる。悪いことやってるんやったら正直に言ってくれと。そこをちゃんと明確にしないんやったら、もう僕が全員芸人連れて(吉本興業を)出ますわ。」

と吉本興業に対して警告。今後の対応次第で、自ら会社を割って出る可能性があることを示唆している。

週刊誌『FRIDAY』の報道で宮迫さんらの闇営業問題が明らかになってもうすぐ2か月が経つ。問題がこれ以上長期化したり、うやむやにしようとすることは一切良い結果を生まないだろう。果たして吉本興業は所属タレントや世間を納得させられるような改革の具体案を速やかに提示することができるのだろうか。

※画像は『ワイドナショー』公式サイトから引用しました
https://www.fujitv.co.jp/widna-show/

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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