JR東日本の駅自販機ブランド「acure made」から2商品が新登場!実際に飲んでみた

  by 古川 智規  Tags :  

JR東日本の駅自動販売機でおなじみのJR東日本ウォータービジネスは、自販機のオリジナル飲料ブランド「acure made(アキュアメイド)」に2商品を新たに加え、2商品をリニューアルしたので実際に飲んでみた。合わせて4商品を順次紹介する。

福島あかつき もも

「福島あかつき もも」は6月18日から発売されている福島県産のもも「あかつき」を100%使用したストレートジュースの新商品。
桃のジュースというとネクターが有名だが、ネクターは果肉ごとすりつぶしたジュースの名称で、こちらは絞ったものなので果肉は含まれない。したがって濃厚な味はそのままで、のどを潤すことができるサラサラ感を実現している。
「あかつき」は戦後に白桃と白鳳を交配させてできた品種で長く日本で愛されている。栽培面積は福島県がその約半分を占め、福島県を代表する品種といっても過言ではないだろう。袋を被せずに栽培するため、太陽の恵みをいっぱいに浴びた紅色に染まった鮮やかな桃であることが特徴。また味の特徴は程よい酸味と強い糖度で、バランスがとれている。

本品はその果物の味を余すところなくジュースにしたもので、果肉こそないものの桃を丸ごとかじった時のジューシーさと桃独特の香りが飲み切るまで続く。まるで果樹園にいるような錯覚さえ覚える心地よさである。
前述のようにネクターほどのとろみはないので、これからの暑い夏にゴクゴクとのどを潤すことができるだろう。

ぷるんとなめらか 果汁 30%の夏みかんゼリー

「ぷるんとなめらか 果汁 30%の夏みかんゼリー」は愛媛県産の夏みかん果汁を30%使用した果汁ゼリー飲料だ。
愛媛県はかんきつ類では日本有数の産地ではあるが、夏みかんの生産量は3位。
夏みかんは、もともとは夏代々または夏橙といわれ、日本での発祥は山口県。山口県の道路ガードレールがだいだい色をしているのはこのため。江戸時代に山口県の日本海側に流れ着いた種子を栽培してできたものだといわれている。
夏みかんは夏にできるから夏みかんなのではなく、果実そのものは前年の秋ごろには黄色くなる。しかし通常のミカンと違いその時点で収穫しても酸味が強すぎて食用には適さず、そのまま次の年の初夏まで待つことにより酸味が抜けていく。よって収穫時期が初夏になってしまうので夏みかんという。初夏は旧暦4月をいうので、新暦では概ね4月から6月ということになり、現在では4月終わりから5月初めごろが旬といえる。

ご存知の通り、夏みかんは何といってもその酸味と心地よい苦みが特徴。その果肉も通常のミカンよりもぷりぷり感が強くしっかりしている。その特徴を生かして、夏のさわやかな飲み物として果汁を30%にして甘さを加え、かつゼリー飲料にすることにより果肉のプルプル感を再現している。よってほのかな酸味と苦みがゼリーに広がり、暑い夏を乗り切るのに適した飲み物といえるだろう。キリっと冷えたゼリーがのどを通る時のひんやり感も味わいたい。ただし開封前によく振ることをお忘れなく。

朝の茶事 すっきり抹茶入り

「朝の茶事 すっきり抹茶入り」は6月4日からリニューアル販売された商品。
抹茶は今や「MATCHA」で外国人に通じるほど英単語として広く浸透している。
抹茶は茶葉を収穫する前に覆いを被せて日光を遮ったのちに蒸して乾燥させる。これを碾茶(てんちゃ)という。煎茶と違い揉む工程を経ないのが特徴で、碾茶を粉末状にしたのが抹茶である。抹茶の味は広く知られた通り。
適度な苦みとコクが特徴の本品は、ちょっとおいしいお茶でゴクゴクとのどを潤したいときや、おにぎりや駅弁といった食事の際の飲み物としても最適で味わい深い。

朝の茶事 味わい玉露入り

「朝の茶事 味わい玉露入り」も同じく6月4日からリニューアル販売された商品。
玉露は特別な茶葉を使用しているわけではなく、通常の煎茶と変わらない。ただし、収穫前に茶葉を覆ってしまい日光を遮ることにより渋みの成分を減少させたものである。もちろん品種は厳選されたものを使うが、手間がかかるので煎茶の中では最高級品といって差し支えない。
玉露の淹れ方は特徴的で、基本的に低温抽出である。通常の煎茶のように高温で長時間抽出するとお茶が苦くなる。よって玉露は甘い。
本品は玉露入りなので玉露そのままではないが、お茶の中に玉露独特の甘みを感じることができる。どちらかというとゴクゴクというよりも、少しずつ味わいかみしめながら飲みたいお茶だ。

毎日の通勤や通学のうるおいに、夏の行楽やレジャーのお供に、エキナカで選んでみてはいかがだろうか。

※写真はすべて記者撮影

乗り物大好き。好奇心旺盛。いいことも悪いこともあるさ。どうせなら知らないことを知って、違う価値観を覗いて、上も下も右も左もそれぞれの立ち位置で一緒に見聞を広げましょう。

Twitter: jj6tje

Facebook: jj6tje