◆熱中症とは
環境省が作成、公表している『熱中症環境保健マニュアル』によると、
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熱中症は・・・
・高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内 の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称です
・死に至る可能性のある病態です。
・予防法を知っていれば防ぐことができます。
・応急処置を知っていれば救命できます。
『熱中症環境保健マニュアル』(環境省)
http://www.env.go.jp/chemi/heat_stroke/manual/1-1.pdf
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と、解説されています。
人間は恒温動物であり、暑い時には、
・皮下に血液を集めて、外気に放熱する
・汗を蒸発させて、放熱する
などの調整を行って、36℃~37℃の体温を保っています。
しかし、血流の変化や水分・塩分などが失われる事に身体が適切に対処できないと、体内活動のバランスが崩れ障害が発生してしまうのです。
◆環境の暑さ+……?
暑い日が多ければ当然、熱中症に対する注意が必要ですが、冷夏であっても急に気温が上昇すると、気温の変化に身体の放熱機能が順応するのに日数を要するため、やはり危険性は高まります。
むしろ暑さに順応していないために、さほど高温でなくても熱中症が発生するとか。
また、まだ気温が上昇し始めていない時期でさえも、熱中症の発症する可能性はあるようです。
上記の『熱中症環境保健マニュアル』では4月の事例も紹介されています。
気温が低めでも
・運動などで自ら熱を生産する
・体外へ放熱できていない
など、“体内に蓄熱してしまう”条件が揃っていると発症してしまう可能性があるのです。
つまり熱中症とは、“体内に蓄熱してしまうことによって起きる障害”なのですね。