ロマン優光さん、オリラジ中田さんの『良い夫やめる宣言』に噛みつく!?「自分の合理性を過信」

オリエンタルラジオ中田敦彦さんの“良い夫やめる宣言”が話題を呼んでいる。

中田さんが育児世帯向け情報サイト『日経DUAL』の担当コラム上で

「『仕事量を減らして、家族といる時間を増やして育児をする』。ワーク・ライフ・バランスを求める妻の声と世の中への解決策を追求してきました」

「そんな夫に対して妻は、『あなたは、これをしてくれなかった』『あなたは、あれをしてくれなかった』と、足りないことばかり注目するようになっていました。」

「仕事が終われば直帰していたこと。帰り時間などこまめに連絡していたこと。在宅時間を意識的に増やすこと。朝早く起きることなど、『いい夫』として課していたことを一切やめました。朝も起きないし、連絡もしない。その日のうちには帰るけれど、何時に帰るかは分からない。そんな感じです。」

「 『良い夫』を脱ぎ捨てたことで、妻は『これまでの自分の対応を反省している』といった趣旨の手紙をくれました。以前より、優しくなったような気もします。」

と夫人である福田萌さんとのやりとりをカミングアウトしたことに対し、ウェブ上で数多くの賛否が渦巻いているのだ。

中田さんのコラム自体は具体的なエピソードに基づいてストーリー展開し、オチもついていて非常にわかりやすいのだが、あまりに理路整然としていて逆にうさん臭く感じたりカンにさわったり人が出てくるのだろうと思う。

ニューウェーブユニット『ロマンポルシェ。』ロマン優光さんもその一人。

サブカルチャー情報サイト『ブッチニュース』で連載しているコラムで

「こんな立派な夫なのに、なぜ福田萌さんの彼に対する不満がたまってしまったのでしょうか?私はその原因は中田さんの『合理性を尊んでるつもりが、自分の合理性を過信するあまり自分の不合理に気づかずに、変に独善的になって酔ってるところ』にあると思います。」

「中田さんの合理性というのは、『全ての人が中田さんの視点から合理的な判断をするはずである』『すべきである』という勝手な前提に乗っかっているだけで、別に真に合理的というわけではないのです。」

「夫婦生活に限らず、人と生活や行動を共にしていくということは、単純な利便性を優先した合理的な判断だけではなりたたないものです。人間には気持ちがあるわけで、相手の気持ちに寄り添っていかないと、上手くいきません。」

「どんなに理にかなっていようとも、相手が本当に求めてるものでなければ、相手のストレスになるだけで、結果好きな人を苦しめているだけになる。」

と中田さんの感覚をバッサリ斬り捨て、TwitterなどSNS上で多くの賛同を集めている。

「感情的になりやすい夫婦関係がテーマなのに、ロマンさんの知性と優しさが逆に際立つとても良いコラムでした。」

「うーむ いろいろ考えさせられた。ボクは感情面を優先させるタイプだが、いろいろと気をつけよ。」

「合理性を追求するあまり、嫁と同棲し始めた時『トイレ流すの2人まとめてやったら経済的だね!』と嬉々として提案して、ざげんなゴルぁされたわたくしも少しは大人(いや、人間らしいもの)になりました。」

ロマン優光さんは酔ってファンの女性にからむなど、そのお人柄について立派なエピソードはまったく聞こえてこないのだが……

それはともあれ正しさというものは非常にうつろいやすい概念だし、それを夫婦間で振りかざすべきではないというご意見には一定の含蓄がある。

中田さんも、福田さんもそれぞれ自分の正しさを押し付け合ってきたに過ぎないのかもしれない。

※画像は『ブッチニュース』から引用しました
http://bucchinews.com/keywords/%E3%83%AD%E3%83%9E%E3%83%B3%E5%84%AA%E5%85%89

中将タカノリ

■シンガーソングライター、音楽・芸能評論家 ■奈良県奈良市出身 ■1984年3月8日生まれ ■関西学院大学文学部日本文学科中退 2005年、加賀テツヤ(ザ・リンド&リンダース)の薦めで芸能活動をスタート。 歌謡曲をフィーチャーした音楽性が注目され数々の楽曲提供、音楽プロデュースを手がける。代表曲に「雨にうたれて」、「女ごころ」(小林真に提供)など。 2012年からは音楽評論家としても活動。さまざまなメディアを通じて音楽、芸能について紹介、解説している。

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