「横浜には二人の番長が存在する」と言う情報を掴んだ筆者は、その事実を確認する為にインターネットを駆使し、あらゆる情報を集めた。一人は「ハマの番長 DAISUKE MIURA」と言う野球選手らしい。ちょっと怖い風貌であるが、なかなかのナイスガイのようだ。
そして、もう一人の番長を確かめるべく筆者が向かったのは「横浜中央卸売市場」の青果棟にある「竹家食堂」と言う食堂である。ちなみに「横浜中央卸売市場」には「市場食堂」と言う伝説の食堂もあるが、今回はあえて「伝説」よりも「番長」の方を取材する事にした。なぜならネットで色々と調べてるウチに筆者のモチベーションは「ネギトロ丼以外に有り得ない」と言う方向で固まっていたからだ。
平日の市場と言う事で、当然「一般人」は市場には少ない訳ですが、筆者の風貌は限りなく「板前」もしくは「そのスジの人」なので限りなく市場に溶け込んでいる事でしょう。
ちなみに日頃から「フォークリフト慣れ」している筆者であるが、市場には「ターレー」と言う車両も激しく往来しているので邪魔をしないように細心の注意を払うのは言うまでありません。
と、言うよりもウロウロしてると高確率でフォークリフトやターレー、大型トラックに轢かれるので「日常の感覚で市場をウロウロするのは絶対にやめて下さい」とだけ言っておきます。これは冗談抜きで市場の中は「車両優先」なので、ボーっとしてると事故を起こします。
なので市場の一般開放日以外に訪れるのは、あまりオススメしません。と言うか訪れる際はなるべく一般開放日にし混み合う早朝は遠慮し、さらに「車両や業者の邪魔をしない」と言う絶対的なルールを守って下さい。
そんな面倒だけれども絶対に守るべきルールを踏まえた上での「竹家食堂」ですよ、お客さん。青果棟の方の外れにあるのでちょっと場所は分かりにくいのですが、青果棟の方は食堂が2軒しかないので、予めネットで場所を調べて行けば迷う事はないでしょう。
席に着き迷う事なく「ネギトロ番長」と注文し、待つこと数分・・・ついに例のアレがやってきた。
これは!!!・・・どうなの?
筆者が予想していた丼の大きさと若干のズレはあるが、逆に「高さ」と言う事では良い方向に期待を裏切られた。盛りと言う概念を縦方向へ特化させたスタイルは個人的に好きです。
例えば、普通に丼を横方向へと大きく広げていった場合、トレーの中の面積を多く占めてしまい、他の「おかず」が減ってしまう可能性がある。これは市場の食堂としての「定食」で考えた場合、総合的なボリュームが減ると言うのはマイナス要素以外の何者でもない。
つまり、この縦方向へと進化した事で「定食」としての品数を減らす事もなくボリュームをUPさせる事に成功した、まさに「市場としての定食の在り方を表した丼」であると言えるだろう。
ちなみに、サイドを固める「おかず」は日替わりっぽく変わるようで、今回は「トンカツ的な何か」がありました。
「どうせ冷めたトンカツだろ」
と思って食べたら意外と熱いってか猫舌の筆者が負傷する勢いで、これまた良い方向で裏切られた感じです。
若干、衣の堅さからして二度揚げと言うよりも「揚げ直し」な気がしないでもないのですが、この手の定食で揚げたての「とんかつ」が出るってのは有り難い事です。
とにかく「ネギトロ丼」がメインなのですが、なんだかんだで全体的にイイ感じにまとまった「ネギトロ番長」だと思いました。味噌汁、冷や奴、キュウリの浅漬け、玉子焼き、ポテトサラダと充実したラインナップとなっています。
無論、ネギトロの方も絶妙な味付けがしてあり、そのボリュームと相まって「番長を名乗るだけの事はあるな」と妙に納得させるだけのモノがあります。
「竹家食堂」には色々と工夫を凝らしたメニューがあって、どれも「そそられる」のですが初めて訪れた方には、やはり「ネギトロ番長」がオススメなんじゃないかと思います。他にも「アゲアゲ丼」とか筆者的には「ネーミング的にどうよ?」と思われる品も多々あるのですが、どれも美味しそうなので期待して良いと思います。
是非、みなさんも横浜へお越しの際には是非とも「竹家食堂」で「ネギトロ番長」を食べてみて下さい。
月~土 5:30~14:00頃 土(ナイター営業) 18:00~21:00
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