世界初のカップ麺として知られ、日本だけでなく世界中で高い人気を誇る日清食品の『カップヌードル』。日本だけでもいろいろな種類のカップヌードルがありますが、国外ではそれぞれの文化に合わせてカスタマイズされた製品が販売されていて、日本では食べることのできない味もたくさんあるのです。
シンガポールのカップヌードルがハイクオリティらしい……
期間限定、地域限定と聞くとつい手を出したくなってしまうのが日本人の性というやつですが、国外のカップヌードルの中でも特にシンガポールで販売されている物はハイクオリティであるという情報を入手。そのタイミングでちょうどシンガポールに出かける機会があったため、日本では見かけない味のカップヌードルを買ってきました。
というわけで、今回調達できたのはこの4品。
マッシュルームチキン味
1品目は「マッシュルームチキン味」。その名の通りチキンときのこの味なのでしょうが、一体どんな味になっているのかは想像がつきません。そしてパッケージに記された「シイタケアタック!」という破壊力満点のパワーワードが気になります。
スパイシーシーフード味
2品目は「スパイシーシーフード味」。シーフード味のカップヌードルは日本でもおなじみですが、スパイシーの度合いが気になるところ。パッケージの写真を見るとかなりスープが紅に染まっているのが気になります。
ブラックペッパークラブ味
3品目は「ブラックペッパークラブ味」。つまり黒コショウ+カニ味ということなのですが、これもなかなかスパイシーな予感です。パッケージには「Angry crab」と記されているのですが、怒ったカニ……? 気になります。
チリクラブ味
そして4品目は「チリクラブ味」。こちらもかなりスープが赤そうです。まるで蒙古タンメン中本を彷彿とさせるレベル。4品中3品が辛そうな味になってしまいました。シンガポール人は辛いラーメンが好きなのでしょうか。
ガジェット通信編集部で品評会を開催!
それでは早速4品の食べ比べを始めましょう!
本来なら一人で食べてしまいたいところなのですが、4品も食べてしまってはお腹いっぱいになって公平に品評できなさそう。そこで今回はガジェット通信編集部からよしだたつき副編集長と、不定期で投げ銭イベント『鬼丸食堂』を主宰する料理人・鬼丸美穂さんを召喚。それぞれに感想をいただくことにしました。
1品目 マッシュルームチキン味
最も味の予想がつかなかった「マッシュルームチキン味」に熱湯を注いでみると、スープはまるでパイタンスープのように白く仕上がりました。味はあっさりとしているのですが旨味が強く、具材のチキンの食感がかなりしっかりしているのが印象的。これには3人とも大絶賛!
「骨付きの鶏肉を煮たときの味に似てるかな。キノコは良いダシになってる感じ。スープがちゃんとしてるから、体調が悪いときにも食べやすいかも」(鬼丸)
「チキンが美味しい! ちゃんと鶏肉感があるから、謎肉より日本で受けそうな気がする」(よしだ)
「チキンが主役! シイタケアタックって言ってる割にシイタケ感がない。ウマいけどね!」(ノジーマ)
2品目 スパイシーシーフード味
「スパイシーシーフード味」に入っている具は日本のシーフードヌードルとそっくり。量は日本のそれよりも若干多いかもしれません。気になるスープの味はやっぱり見た目の通り結構な辛さに仕立てられていました。
「いつものシーフード味が完全に裏方に回ってる感じがする。辛いのが好きな人にはたまらない味だと思う!」(ノジーマ)
「辛いけど、トムヤンクンとかアジア系の辛い料理と違ってクセが少なくて食べやすいかも」(よしだ)
3品目 ブラックペッパークラブ味
続いて調理したのは「ブラックペッパークラブ味」だったのですが、フタを開けてみるとびっくり。
なんとカップヌードルシリーズでは珍しい「液体スープ」も入っていたのです。
熱湯を注いで3分待ち、仕上げに液体スープを入れてかき混ぜると、全体にとろみがついてきました。おいおい、なんだかこれ、カップヌードルっぽくないぞ……!
「なんだろう、食べたことない味がする。醤油とペッパーが効いてるのに甘味も感じる不思議な味」(鬼丸)
「これはウマい……!! とろっとしたスープがまろやかで美味しいし、そこにガッツリとコショウが入っててクセになる……かなり作り込まれてる味だ……!」(ノジーマ)
4品目 チリクラブ味
いよいよ最後は「チリクラブ味」。こちらもフタを開けてみると……
入ってました。液体スープ。クラブ味は2種類とも液体スープがつくという手の込みようです。
熱湯を注いで3分後に液体スープを入れてみると……なんじゃこりゃ! 液体というかドス黒い固体が出てきました。どうやら「食べるラー油」的な物のようで、かなり辛そうな雰囲気です。
実際、これを入れるまでは透明色をしていたスープですが……
全体をかき混ぜたらスープが真っ赤に染まってしまいました。これは辛そう~!!
「贅沢な味もするし、若干複雑な味もする。これが4品の中で一番異国感があるかも。海外っぽいカップヌードルを食べたい人にはおすすめ!」(鬼丸)
「すごい辛いけど、香辛料的な嫌味がないから割と食べやすいかも」(よしだ)
「ちゃんと辛さに深みがある! 美味しい! ちょっと油断して勢いよくすすったらむせるやつだ」(ノジーマ)
総評:やっぱりどれもクオリティが高かった!
こうして4品のシンガポール限定カップヌードルを食べ比べてみましたが、やはり前評判通りどれも味のクオリティが高く、日本で発売しても人気が出そうな物ばかりでした。特に液体スープを入れるクラブ味2種はカップヌードルの域を超えている感さえあります。もし皆さんがシンガポールに行くことがあったら、カップヌードルなら何を買ってもお土産として喜ばれること間違いないでしょう。
ちなみに個人的な好みだと僕は「ブラックペッパークラブ味」がベストでしたが、よしだ副編集長と鬼丸さんは揃って「マッシュルームチキン味」が一番良かったと評価。「他の3品は期間限定の特別メニュー感があるけど、マッシュルームチキン味はレギュラーメニューっぽい安定感があって、何回でも食べたくなる」とのことでした。
ブラックペッパークラブ味は日本で期間限定中!
実は今回食べた「ブラックペッパークラブ味」は現在「カップヌードル エスニックシリーズ」として、日本でも期間限定で販売されているのです。
もしかしたら日本向けに味が若干調整されているかもしれませんが、個人的に大好きな味だったので嬉しい限り。まだ食べたことがないという方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。