「日本一トイレの便器やけど、微妙にピントが合ってないな」
『えーーーーーーーーーーっ?!』
「いま編集してたら、やっぱ左から4番目がブレてる。いや・・・もう全部ブレてるように見えてきた・・・もう目がヘンになってるかもしらん目がシパシパする~もうちょっと工夫したらクリアな画像が撮れるはず~行ってやってみなきゃわかんないけど~」
『えーーーーーーーーーーっ?!』
スパルタの詰め込み教育で撮影指導をしていこう。
追いつき型画一教育法で育ったハチがどれほど育つかをとくとご覧いただきたい。
ポイントは、スパルタの芯にブレがなく厳選した言葉で伝えること。
詰め込む知識がどれほどハチを納得させるに値するか。
意見を交わし合いそれを共有すること、である。
スパルタが悪いのではない、詰め込みが悪いのではない、ゆとりが悪いのではない。
教育がどんな方法で行われても評価されるのは、しかるべきタイミングでしかるべき言葉をいかにそのひとの胸に響かせたかなんである。
「ぁあぁぁあぁ~ハチよぉ~!外観に気を取れらてて入口のチェックを怠った~映り込みがある~これは致命的に映り込んでるで~加工でもいかんともし難いな~これは・・・心残りや」
『明日、行くよ。』
「えーーーーーーーーーーっ?!昨日行ったとこやのに?明日休みやろ?2日間の休みを潰すねで、本気かね?ワトソン君」
『この1回で決めて最後にしないとまた行く羽目になるだろうからね。どうせ行くならついでだから左から4番目の便器も撮るよ、ホームズ君』
「左から4番目だけと言わずアングルを変えて全部撮ってくれたまえワトソン君、どうせ行くならついでだから。工夫したらもっと伝わる画像になると思うんだよね」
『えーーーーーーーーーーっ?!』
翌日に撮影に向かった動機を後に聞いたら、私が使った「心残り」という言葉が行く気にさせたとハチは言った。
スパルタ詰め込み方式であるが、しかるべきタイミングでしかるべき言葉を、ハチの胸に響かせた。
心残り。
なんて良い言葉だろう。
便利な言葉を手に入れたな、心残り。
【日本一寺のAfterをBeforeに使うものの正体】
パブリックトイレに生まれ変わった公衆便所は多機能である。
とくに女性にとって便利な空間となっている。
調乳専用の給湯器完備。
しかも調乳専用が多言語である。
と、言うことは、乳飲み子を抱えて日本にやってくる外国人がいる、ということになる。
なんて治安の良い国、子育てに便利な国であろうか。
勝手のわからない国に乳飲み子を抱えて海外旅行に行こうなんて、便利だと確信しない限り出発しないだろう。
自国でさえも、乳飲み子を抱えてのお出かけとなれば一泊するのかというほどの荷物を抱えているというのに。
パブリックトイレは設備も整っている。
最近では見かけることが多くなったきがえ台。
これも多言語。
姿見もグローバル仕様のためか、こんなに高さがある。
荷物フックの高さもグローバルに展開しているようだ。
ハチはこの写真から実寸でのフックの高さを算出して160~165cmの位置と見積もった。私の感覚では、身長183cmのハチがこの鏡を「大きいよ」と表現したので、この鏡の上辺まで2mはあり、その上辺の位置から20cmほど下にあるので、このフックの位置は180cm前後とみている。
どちらが正解かは、行って確かめていただきたい。
姿見が大きいAfterトイレのBefore使いはフック。背の低いひとがちょっぴり背伸びしてバッグを掛け、着替えの途中でバッグの中身を取り出そうとした時にまたちょっぴり背伸びをする。バッグの中身を掻き漁るたびに背伸びをするのがしんどくなってとうとうフックから荷物を下のボードに置いてしまう。靴下を履き替えるのに上げた右足をボードに降ろす時、ヨロヨロとバランスを崩した拍子にズッポリ荷物に入ってしまう。バッグの中で右足が化粧ポーチを踏みつける、ポーチの中のアイシャドーに亀裂が入る、しかしあまり使わない色のアイシャドーだったため粉々になったアイシャドーを見ても不思議とテンションは下がらない、ばかりか使わない色とわかってはいながら捨ててしまうのが忍びなく惰性でポーチの肥やしにしていたがこれがきっかけとなりやっと手放す決心がついたことでちょっぴり晴れ晴れとした気分でさえあるではないか。
おむつ交換だけでなく、衣類の着脱用でもある。
この取扱説明書のイラストのシルエットであるが、交通安全ビデオの事故現場の説明のようで、懐かしくもありちょっぴり怖い。
事故がなぜ起こったかを再現する時の、再現ドラマの女王がこのシルエットであるが、不自然に動いていて出てきた途端にヒヤヒヤする。昔は交通安全教室の事故現場写真がカラーで、人間の血液とはこんなに真っ赤で広がるものなのだということをそのカラー写真で知ったが、怖さは写真よりも再現ドラマのシルエットに感じていたので、このシルエットが不自然に動くことへの怖さを感じるのだと思う。動くはずはないが、動きそうでちょっぴり怖い。スマホのカメラをかざすと動きそうで、カメラの電源が無くなり致し方なくスマホで撮影する時などは、ヒヤヒヤするのだ。
無事にシルエットも動くことのなかったこのベッドはなかなかの大きさで、広さが自慢の多目的寺をこんなに占領してしまう感じに配置されている。
ベッド自体の広さは十分だが、空間の窮屈さと引き換えなのだ。
すべてに事足りていれば大満足なわけではない、満足感とはちょっぴり不便な部分が含まれることでより満足を得られる。
暑いからアイスがおいしく、寒いから鍋がおいしいのと一緒で。
最近の多目的トイレの便器に多いスタイルであるが、フタがなくて背もたれがある。
しかしこの背もたれだが、ちょっと後ろのほうにあって用を足している時には背もたれるのに無理な体勢になる位置なのだ。
多目的寺に入る機会があった御仁は是非とも背もたれてみて欲しい、自信満々なひとの仰け反りっぷりで肺活量が一時的に増えるだろう。
そんな無理な体勢になってまで背もたれて用を足したいかと考えると、背筋は自力で伸ばしておくか若干前かがみになったほうがラクな体勢なので、この背もたれの用途は用を足している時ではなく、用を足す前か用を足した後に何らかの活用法があるのかもしれない。
このように、Before使いをするのは人間である。
どんなにオシャレで便利を追及したかのように見えるAfterトイレであっても、使っている人間がBefore精神で使えばBeforeは生き残る。
そのBefore精神の源は「ちょっぴりちょっと」である。
【トイレを観察すると人間味が味わえる】
トイレに入ったらまず回れ右をしてみよう、回れ左でも構わない。
一周して戻ったら上を見て、ついでだから下も見よう。
個室に入っても同じことをしよう。
美術展のようにいろいろな芸術作品がトイレにはあるが美術展と違って作品全てに直接、触れることが出来るし写真撮影も何の遠慮もなくご自由にしていただける。それなのに入場料を取っている公衆便所はまだない。消費税などは気を抜くとすぐに値上げしそうだが、公衆便所入場料はそのうち取られそうになる予感すらしない。
コーナーにトイレットペーパーピラミッドが完成。
トイレットペーパーの置き方の基本形は、このピラミッド型、横並び型、縦積み上げ型、1個仁王立ち型(いずれも筆者ネーミングによる型式)があるが、トイレットペーパーがむき出しの状態だとピラミッドをこさえたくなるのか、ピラミッド型の確率が高い。
消火器は隠されている。
が、逆に目立つ。
おむつ交換台が隙間家具のよう。
コーナーに置かれたスタイリッシュなゴミ箱には、
お決まりの注意事項が貼られてある。
家庭ごみとしてごみステーションに出す家庭ごみの標準的な大きさは45Lであるが、このスタイリシュなゴミ箱に45Lの家庭ごみをギュウギュウと押し込んでいたらさすがに即座に注意されなおかつその45Lでゴミ箱は一杯になってしまう。と、いうことはその一人の45L持ち込みの人物に目を光らせていればよいわけで、わざわざ貼り付けて注意せずとも、45Lの家庭ごみを持った一目見て明らかにアヤシイ人物を待ち構えていれば事前にキャッチ出来る、ゴミ箱に辿り着く前に。
ゴミ箱に注意を貼り付けるということは、複数人がちょこちょこと満杯になるまで持ち込んだゴミのことを指しているのである。その持ち込んだゴミのことを「ご家庭のゴミ」と表現している。
ゴミの持ち込みはご遠慮ください
と書くことも出来た。
しかしそこを「ご家庭のゴミ」としているところにあったかみを感じるではないか。
どの家庭でも出る「ご家庭のゴミ」の範疇に入る途中のコンビニに寄って買った肉まんとジュース類。
それらのゴミは捨てないように。
ご近所付き合いが希薄になっている若い世代のママたちへ。
同じ年頃の我が子を介して、同じタイミングで肩を寄せ合ったついでに目を合わせ言葉を交わしてみよう。
きっかけは、おむつ交換でも着せ替えでもいい。
間接的な裸の付き合いである。
身長を図る子供が背伸びをしたらこう言ってあげよう。
「ちょっと見ない間に大きくなったねぇ」
おばぁちゃんに会いたくなったかな。
これは円柱型の子供用お寺のドアであるが、上のほうの蝶番が斜めになっている。
「ハチ、これ内側から撮って」
さてはて意図的に斜めに取り付けられた蝶番なのか、それとも元気の良い子供たちの豪快なフルオープンに耐えかねて建て付けが悪くなっているのか。
「ネジ、緩んでるよ」
内側の蝶番のネジの緩みが斜めになっている原因と思われる。
パワーのある子供たち揃いのようなので、この特殊な形状のネジをロックボルトか何かを使って早急に強く締めていただきたい。
その際には強く締めすぎてバカにならないよう、注意が必要である。
【姉妹寺のAfterをBeforeに使うものの正体】
閉鎖中の姉妹寺には確かに荷物がある。
閉鎖中の寺であっても雪囲いの下準備は整っているのだ。
その雪囲い下準備の板に埋もれるようにドア開閉の動作説明書があるが、春になり雪がなくなりこの板がまた同じ場所に立てかけられた時のために私は言っておきたい。
姉妹寺の重たいガラスのドアは、入る時にハンドルをカチッというまで押して欲しい。そして出る時はカチッというまで引いて欲しい。入る時は押し、出る時は引き、である。ハンドル取手部付近を持っての開閉では正常に作動しない場合があるので、確実にハンドルにロックオンしてハンドルを掴んでいただきたい。
同じような動作なのにきっちりかっちり入る時も出る時も書いてあるところも、こんなことが起こったら?に言及しているところも、実に日本人らしい。
子供用のガンダムイメージ寺の天井には屋根裏のようなロフトスペースがあり、荷物がある。
季節によって「今は使わない」物を整理整頓して置いているようだ。
空間利用をしているところも、スペースを無駄なく使うためにテトリスのように荷物を配置しているところも、実に日本人らしい。
冬季休業中なのに壁にかかっている虫よけが、ニッポンの庭の虫との共存を物語っている。
隅に置かれたキンチョールもしかり。
ジェットタイプより3倍長持ちするハエ蚊退治のキンチョール。
ニッポンの夏、キンチョーの夏、ド定番のキンチョールである。
姉妹寺でも、Before使いをするのは人間である。
冬季閉鎖中のAfterトイレであっても、管理している人間がBefore精神で使えばBeforeは生き残る。
そのBefore精神の源は「日本人らしさ」である。
【トイレを観察すると人間味が味わえる】
木造住宅には隙間がある。
木は膨張したり収縮したりするので、高温多湿な日本の新築木造住宅ではラップ音がけたたましい。
木の性質を知ればこその、膨張収縮に備えた太っ腹な隙間である。
設備が充実している多目的パブリック寺。
銀色でシンプルにまとめた備品。
よくよく見てみるとトイレットペーパーを挿している棒が傾いていないだろうか。
勝手に左のほうにズレていくから右に寄せているように私には見えるが、トイレットペーパーを巻き取るたびに左へ左へと傾くのだとしたら、なんてステキなトイレットペーパーホルダーであろうか。
使用者全員が次の人を思って一番右に寄せてから去るのである。
チェンジングボードの表示として、
よく目にするこのピクトサインは、靴下を履き替えている。
靴下以外の履き替えをしている表示はあまり見ない。
しかし姉妹寺ではボードを広げたところに、上品バージョン説明書がある。
ひざ下くらいのタイトスカートをお召しの(筆者推測)かなりフォーマルな女性が何らかの変身を遂げるようだ。
親子がこうも膝を突き合わして用を足すのもなかなかないな、と思う。
しかし実際は、微妙な距離感があり膝を突き合わすこともなく向かい合いもしない。
親しき親子の間に早くも礼儀がある。
子供を座らせたり、大人が座ったりするだろうか。
キッチリはまっているのはわかるが下に支えがなく浮いている状態なので乗るのをためらってしまいそう。
何も説明がなかったら、私の中ではこのタイプのレバーは真っ直ぐ引くか押すかの選択しかなかったが、
この説明書から得た知識で無性にいま、左右に回してみたい。
何も説明がなかったら、私の中では手を差し出して水が出たらもう用事はなかったが、
この説明書から得た知識で無性にいま、ボタンを押して連続で水を出しもう一度押して止めてみたい。
ベビー用品の総合メーカーCombiのベビーチェアは、
ハイバック。
Combiベビーキープ・スリムF62であろう商品の横には、
TOTOフィッティングボードYKA40であろう商品。
開け放てるタイプのドア付近に設置されているため変色が激しい。
夏休み明けにクラスメイトが異常に日焼けしていて黒に近い感覚と似ている。
フィッティングボードに貼られたピクトサインが恐る恐る乗ろうとしているのはなぜだろう。
このTOTOフィッティングボードYKA40だが、着目して欲しい点がある。
実はボード面に脚があり直接床に触れないようになっていて、ボード開閉時に脚が収納される仕組みとなっているのである。
ボードを広げるだけで密かに足が出ていて、ボードを折りたたむ時には密かに足が収納されてるのだ。
そのことに我々はちっとも気付いていないのである。
己の手でボードをたたんだ状態と広げた状態にして撮影をしたハチでさえ、足が出ている感覚や格納された感覚が全く手に伝わって来なかったと言うのだから、TOTO渾身の秘密裏に行われた開発ではなかろうか。
しかしピクトサインではしっかりと足が出てきているので、まったく隠す気はないようだ。
これは足に気付かない我々の落ち度である。
TOTOフィッティングボードYKA40を使用する機会があれば、足がどのタイミングで密かに出て来ていて、どのタイミングで密かに格納されているか、しっかりと見届けてみてはいかがだろう。
オモチャのような雰囲気のチャームボックスは、
壁にピッタリ沿うタイプ。
チャームボックスやゴミ箱のカタチは、壁に沿うように片面絶壁型をしていたりコーナーに合うように三角になっているものが多い。
トイレ備品ならではの空間を広く使用するための変形備品に日本人のコンパクト技術の高さをみる。
端に寄せ集められた裸のトイレットペーパーは、ピラミッドを建築できないほどの資材過多である。
予備のトイレットペーパーのはずなのに、すべてが使用途中。
この落ち着きのなさが、人間味である。
冬季閉鎖で油断しているこんなところが、愛すべきBeforeの本質なのだ。
冬季閉鎖中なのでもちろんトイレットホルダーにトイレットペーパーはホールドしていない。
通常であればこのような状況になっている。
トイレットペーパーの取出し口がわからないような最新型ホルダーというわけではないが、わざわざ書いているところが愛すべきBefore精神である。
消えかけている取出し口からはもちろんトイレットペーパーは取り出せない。
なにせ冬季閉鎖中だから。
【兄弟寺のAfterをBeforeに使うものの正体】
3つの寺の中でダントツのシンプルさを誇る兄弟寺は、画像の枚数に困るほどシンプルである。
かろうじてシンプルではない部分があるとするなら、
トイレットペーパーホルダーがわざわざピンクだという変化である。
シンプル極まりない姿見。
姉妹寺と似たチャームボックスはコンパクトではないタイプだが、
丸い部分がグレーなので至ってシンプル。
手すりの機能も折り上げ式と、
至ってシンプル。
さて。
お気づきになられただろうか、ここまでのBeforeに。
そろそろBeforeの真髄にお気づきになられたことだろう、1枚目の画像からすでにBeforeがバッチリと映り込んでいたことにも。
兄弟寺もまた、Before使いをするのは人間である。
1枚目と2枚目の床が濡れ、3枚目のチャームボックスが濡れ、4枚目のグレーのカバーが濡れていたのがBeforeの証である。
なぜトイレがタイル仕様なのか。
それは水をまき散らかしながら掃除をしてキレイを保つためである。
コンセントになぜカバーがついているのか。
それは水をまき散らかしながら掃除をするからである。
なぜゆえにこんな高さのところまでビショビショに濡れるのか。
それは水をまき散らかしたからである。
ホースの先を無限大のカタチに変形させ豪快に水をまき散らかしたから、
完璧にどこもかしこもビショビショなんである。
アナタはこれほど豪快に家のトイレを掃除したことがあるか、否あるまい。
なぜなら家のトイレは床がタイルでもなければ、床に水捌けのための排水溝などはないからである。
トイレ掃除をするのにホースを蛇口に突っ込もうとも思ったことはないはずだ。
しかしかつてのBefore便所は自宅で水を撒いていたのである。
床も壁もタイル張りで小さな排水溝がありバケツで水を流してゴシゴシとキレイにするのが、年末大掃除で子供が障子をアタタタタ~と破いた後の役割であった。
シンプルでオシャレなAfterトイレであっても、管理している人間がBefore精神で使えばBeforeは生き残る。
そのBefore精神の源は「豪快さ」である。
【人間味を味わうと、トイレを観察したくなる。】
この3つの寺のデザインをした日本トイレ協会が唯一認めるデザイナー小林純子女史が、今までのトイレでどんな不満が持たれているかをたくさんの人にヒアリングした際に、和式ではいつも床がビショビショに濡れているから輪ゴムを2つ持って入りズボンの裾を輪ゴムでとめていると語る女性のエピソードがある。
トイレデザイナーである小林純子女史は、この苦労をどうやって解決していこうかと考え、汚い・臭い・怖いというイメージをひとつひとつ改善していき、パブリックトイレの快適さを実現しておられる。
しかし秘境トイレとの出逢いを夢見る、傍から見ても自分で見てもヘンな趣味を持った中年女である私はこのエピソードに、ちょっとした不満や不便からなんと人間は素晴らしい応用力やアイデアを思いつきすぐさまそれを実践することか、と深い深い建設的なため息を漏らしたのである。
オシャレではないし、便利でもないし、臭いし、汚くもあるだろう。
しかし快適じゃないからこそ人々は、Before便所で工夫を覚える。
まったく他人に見せることのないプライベートゾーンである便所で、人間は最高に賢いことをしているのだ。
その賢さに、怖くて身震いしてしまうほどである。
アナタにだって怖いもの見たさという好奇心があろう。
快適なトイレに行くのも良いが、たまには人間味が味わえるようなトイレ観察をしてみてはいかがだろうか、ほんの息抜き程度に。
リラックスしたいからといってあまり豪快に深呼吸はなされませんよう。
日本人らしい奥ゆかしい深呼吸をなさいませ、ちょっぴり、そしてちょっとずつ。
※全画像:筆者および助手ハチ撮影