部下の仕事の姿勢を見て語る、ある上司のツイートが話題になっています。
会社に新人が入ってくる。言ってみれば俺から仕事を教わる立場。その新人が研修過程で「ここはこうした方が楽じゃないですか?」と言ってくる時がある。俺はニヤッとする。この種類の人はほぼ有能。たとえその判断が間違ってても有能。本人はとにかく楽に仕事をしようとしてる。ここが一番大事なの。
— もりちゃん(CV:毒蝮三太夫) (@mollichane) 2017年11月23日
https://twitter.com/mollichane/status/933708951907999744
通常、”仕事で楽をしたい”という姿勢は、”仕事をしたくない”と悪い意味にとらえられやすく、”やる気がない”と捉えられてしまうことがあります。しかし、”仕事で楽をしたい”ということは、”効率よく仕事をしたい”と考えている人もいます。
多くの人に共感された理由は?
日本ではいまだに長時間仕事をすることで評価される職場が多く、仕事が終わっているのに残業をするという習慣が残っています。また、効率のいい方法があるにもかかわらず、わざわざ時間のかかる方法で仕事をしている職場もあります。
このツイートはこのような職場に対して「効率よく働きたいのに」とうんざりしている人たちが共感した結果、話題になったのかもしれません。
『Twitter』のリプライは称賛の声でいっぱい
『Twitter』のリプライを見ると、「意見をしっかり聞ける上司」「理解してくれない上司が多い」「こんな上司のもとに就きたい」と上司を評価している声が多いのがわかります。たとえ部下の意見でも、しっかりと聞いてくれる上司が求められているのがわかります。
リプライを見ると、上司への称賛だけではなく、「上司にしっかりと意見が言える部下」と部下も評価されています。確かに、コミュニケーション力が高く、新しい考えを提供できる部下は有能なのかもしれません。
こんな有能な新人を伸ばそうとする上司,「生意気な!」って潰そうとする上司,なんとなく後者のほうが多いような気がしますが
伸びる要素があればどんどん引っ張ってあげたいものです.— ぱとらしゅ (@tsquarem) 2017年11月24日
https://twitter.com/tsquarem/status/933961879331905536
実業家の松下幸之助も同じことを言っていた
”経営の神様”という名を持つ実業家の松下幸之助が、今回のツイート内容とほぼ同じことを本に書いていたので紹介します。
人より一時間よけいに働くことは尊い。努力である。勤勉である。だが、今までよりも、時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることも、また尊い。そこに人間の働き方の進歩があるのではなかろうか。
(松下幸之助『道をひらく』)
時間を使って働くことは努力が評価されることですが、少ない時間で効率よく仕事を仕上げている人も、もっと評価される世の中になれば、もっと多くの人が生きやすくなりそうです。
ときには従来の方法に疑問を持ちたい
「楽して仕事をする」という考えから、仕事の効率性がアップするのかもしれません。
きっと上司たちは、これまでの経験からひねりだされた方法を伝えようとしているのでしょう。しかし、ときには従来の方法に疑問を持ってみると、よりすばらしいやり方が見つかるかもしれません。
※画像は『Twitter』より引用
https://twitter.com/mollichane/status/933708951907999744