コミックマーケットに代表されるように、日本ではコスプレイベントが盛んです。その影響は日本だけに留まりません。日本のアニメやマンガが海外に広がるにつれ、同じようにコスプレする人が増えたからです。世界各地でコスプレイベントが開催され、毎年日本で開催されるコスプレサミットには、世界各国からコスプレイヤーが来日します。
お隣の台湾でも“台湾のコミケ”とも言われる同人即売会「Fancy Frontier」の他、多くの同人即売会にコスプレイヤーが参加しています。台湾にはどんなコスプレイヤーがいるのか、台湾のコスプレ事情はどうなっているのか知りたい。そんな思いから、大ヒットアニメ映画「君の名は。」の宮水三葉のコスプレで話題になった、台湾の人気コスプレイヤーMomoさんにインタビューしました。
名前:毛毛(Momo)
国籍:台湾
誕生日:8/2【SNS】
Facebook http://www.facebook.com/lovemolove
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Youtube http://www.youtube.com/user/MomoSweetChannel
ーー台湾ではコスプレイベントは一般的にも有名ですか?
Momo 台湾ではこの数年、マンガがどんどん普及しています。それに合わせてコスプレイベントも増えているので、コスプレを知る人も増えています。
ーー台湾ではどんなコスプレが人気ですか?
Momo 日本で流行のアニメやマンガ、ゲームのコスプレは台湾でも人気です。今だと『賭ケグルイ』や「ペルソナ5」……あとやっぱり「Fate/Grand Order」がとくに人気ですね。
ーー多くの人はどんなコスプレをしますか?
Momo 皆、自分が一番好きなキャラクターのコスプレをしてると思いますよ。
ーーコスプレを始めた理由は?
Momo すごく可愛いチョッパー(『ONE PIECE』の主人公の仲間のトナカイ)のコスプレイヤーを見たことです。まだ私が中学二年生の頃、チョッパーの出てくる同人誌をよく買いに同人即売会に行ってました。ある日、イベント終了後に友達が撮ったコスプレイヤーの写真を見せてくれて、すごく可愛いチョッパーのコスプレだったので「私もやってみたい!」って思ったのがきっかけです。
ーー普段はどんなコスプレ活動をしていますか?
Momo 台北(台湾国内)のコスプレイベントによく参加しています。そこで他のコスプレイヤーとも交流しています。
ーー最近はどんなコスプレを?
Momo 10月から放送のある新アニメのコスプレを準備しています。
ーー日本のコスプレイベントに参加したことはありますか?
Momo はい。夏コミ(コミックマーケット92)に、「冴えない彼女の育てかた」の澤村・スペンサー・英梨々のコスプレで初参加しました。
ーーどうでしたか?
Momo これまではアニメ「冴えない彼女の育てかた」でしかコミケを知らなかったので、実際に行ってアニメで知った世界が本当にあったんだなって感動しました。あとコスプレ広場にあれだけ多くコスプレイヤーやカメラマンがいたのに、トラブルが起きなくてマナーが良いのに驚きました。
ーーこれまでで一番人気があったMomoさんのコスプレはなんですか?
Momo アニメ「君の名は。」の宮水三葉のコスプレです。映画に出てくる鏡の前で髪の毛を結ぶシーンを再現したんですけど、Facebookで4000以上もシェアしてもらえました。あんなに反響があるなんて思わなかったです。
ーーコスプレをしていて、どんなことが楽しいですか?
Momo コスプレを通じてたくさんの友達ができることです。皆、学校や仕事も違いますし、考え方も違う中で、たくさんの刺激を受けます。コスプレをしたことで私の世界が広がったと思います。あと、可愛いコスプレイヤーと知り合えたのが嬉しいかな(笑)
ーー大変なことは?
Momo コスプレ衣装製作を除けば大変なことはないです。ただし! 最大の悩みが私の胸のこと!! 巨乳キャラのコスプレをしたいのに……(泣)
ーーコスプレするにあたって、大事にしていることはなんですか?
Momo 原作のキャラクターを忠実に再現することです。ウィッグがコスプレにおいては一番重要だと私は考えています。ネット注文では買わず、時間がかかっても色んなお店に足を運んで直接見て選びます。実際に何種類も購入して、カットして試さないとしっくりくるのがどれか分からないので。
ーー衣装は自分で作っていますか?
Momo コスプレを始めたばかりの頃は、なるべく簡単な衣装のキャラを選んで、市販の洋服を改造していました。お母さんが私のコスプレ活動を知ってからは手伝ってくれています。お母さんが本当にすごくて! 最新のコスプレ衣装もおかげで良いものができそうです。
ーーこれまで色んな国のコスプレイベントに参加していると思いますが、台湾のコスプレイベントとの違いをどう感じましたか?
Momo 日本のコスプレイベントと比べると、一番の違いはどこでコスプレ衣装に着替えるかですね。台湾では自宅で着替えてから向かうか、トイレで着替えるかなので。コスプレ会場に更衣室があるのが一番の驚きでした。
ーー将来の夢はなんですか?
Momo 今はカメラ撮影に夢中です。最初はコスプレイヤーでカメラ撮影もできたらカッコいい! くらいのノリだったんですけど、だんだんと自分の中のカメラ撮影への思いが強くなりました。今はプロカメラマンになりたいと思っている自分がいるので、それに向かって頑張っていけたらと思います。
最後、予想外の夢が語ったMomoさんですが、また日本のコスプレイベントで来てくれる日が楽しみですね。インタビューありがとうございました。ちなみに台湾でコスプレは「角色扮演」と呼ばれています。さらにレイヤーのことはcosにerをつけて「coser」と略すとのこと。SNSでワードが目に入ったら、ぜひチェックしてみましょう。
<物語>シリーズ 忍野忍
画像提供:Momoさん