とあるWEBマンガが異常に面白い件

  by ホアキング  Tags :  

誰もが知っているヒーロー『アンパンマン』。

その『アンパンマン』について思うところは誰しもあるはずである。

「アンパンマンは君さ~♪」という歌詞しかり、
「愛と、勇気だけが友達さ~♪」という歌詞しかり、

「え、アンパンマン、僕なの? え、愛と勇気だけが友達って、カバオ君は!?」と、幼心にも違和感を覚えたことがあるのは、筆者だけではないだろう。

 

そんなアンパンマンの不鮮明な箇所にスポットライトを当てたWEBマンガが今話題になっている。
こちらをご覧いただきたい。http://macchiro.tumblr.com/

肖像権を意識してか、『アンパンマン』役は『ツブアンマン』『バタ子さん』役は『バタ娘』として設定されている。

このマンガが究明しているのは、『ツブアンマン』の頭を交換したタイミングにおける、『交換された頭の行方とその意識』という点である。

 

整理して見ていこう。

 

本家『アンパンマン』において、頭部が濡れてしまったり汚れてしまうと、主人公の力は圧倒的に低下する。

間一髪、身内の助けにより、新しい頭部に切り替えられるというのが定石であるのはご存知の通り。

その際に取りかえられ、どこかに捨て置かれた頭部の意識についてこのマンガは言及している。

 

詳しくはマンガの中身をご覧いただきたいが、

要点は、

・交換された頭部に意識はある

・誰もがその事実を知っていた

・証拠隠滅係が存在する

・歴史は繰り返されるといったところだろうか。


ヒーローコミックや、ヒーローアニメには様々な矛盾がちりばめられている。

その点に深く切り込んだ作品ではないだろうか。

その矛盾は、大人になってみないとわからなかったりする。

一方で、大人だからこそ理解ができる、哀愁やせつなさも含まれている。この作品はそれを認識できるという点において、非常に感慨深いのである。

 

なにはともあれ、『食パンマン』役を『薄パンマン』が、『カレーパンマン』役を『ナン』が演じている点と、そのページの破壊力には脱帽である。

今後、続編が出てくることを期待したい。

※画像は作品よりキャプチャ

静岡出身。 静岡のサッカーチームでプロになったのは良いが2年で解雇。 特に怪我もしておらず、絶好調の状態での解雇にグゥの音も出ないまま上京。 執筆業をいそしみながら、サッカー評論やゴールデン街で飲み歩く日々。 ゴールデン街で出会う不思議な縁(漫画家、小説家、バレエダンサー、ITベンチャー)、 サッカー選手だった日々の日常、有名人の苦悩などを交えて、 ライターとして書いていこうと思っています。 よろしくお願いいたします。

Twitter: hoakingdom