ガジェット通信編集部のある秋葉原はランチに関して不自由する事がないのですが、あえて言おう!
「本当に美味しい店は昭和通りの向こう側にある!」
……と。毎週来ている人ならばどこで食べても良いのでしょうが、せっかく地方から秋葉原に遠征するなら、ちょいと手間ですが昭和通りを渡って美味しい店があるゾーンまで移動して下さい。
『饗くろ喜』と『青島食堂』の並びがパネェ件
というわけで、ラーメンに関しても昭和通りを渡った側には名店があります。
『饗くろ喜』は千円超えのラーメンにも関わらず、常に行列が出来る人気店だし、『青島食堂』も並ばずに入れた試しがありません。
しかし!
この秋葉原2強ラーメン店は人気があり過ぎて、時に並ぶのメンドクセーレベルまで行列が形成され、ラーメンを食べる事無く秋葉原駅まで戻ると言うパターンも少なくありません。
そんな時、ラーメンな気分を抱えたまま戻るのは勿体ないので、是非とも周辺のラーメン屋さんを試して欲しいのです。
函館からの刺客!『麺屋のろし』
北海道は函館から秋葉原に進出してきた『麺屋のろし』で御座います。
かの有名な『饗くろ喜』の超近くにあるので存在自体は知っていると思いますが、入った事がある人は意外と少ないんじゃないでしょうか?
この日も筆者は『饗くろ喜』を目指したものの、どう見ても30分は超えそうな行列に心砕け、手前の『麺屋のろし』で傷付いたハートを癒やす事にしました。
『ホタテ塩ラーメン』(1日限定10食)
『麺屋のろし』は本店が函館、すなわち北海道ですから“味噌ラーメン”を食べるべきという説もありますが、あえて言おう!
「北海道=味噌ラーメンの図式は古い!」
そもそも北海道にも味噌ラーメン以外のラーメンは沢山ありますし、味噌ラーメンが盛んなのは札幌周辺、むしろ函館周辺は塩ラーメンなので覚えておきましょう。
ちなみに大盛り無料だったので、大盛りを選ばせて頂きました。
『ホタテ塩ラーメン』を食す!
整いました。
今回は“ホタテ”が主役と思われるでしょうが、筆者的にはあくまでも“塩ラーメン”を試す為に『ホタテ塩ラーメン』をチョイスしました。
大きなホタテがふたつ入った丼は、ビジュアル的には良い感じで御座います。
鶏ガラ主体の清湯スープ
黄金色のスープは、それだけで美味しそうな色合いで御座います。
『麺屋のろし』のスープはコッテリ系は豚骨主体、あっさり系は鶏ガラ主体との情報ですが、その通りな気がします。
若干、昨今の丸鶏を大量に使ったスープに比べると控え目な感じですが、太めの麺に負けないだけの強さはあるので問題なしです。
塩ダレの方も何種類かの塩をブレンドしているのか、なかなか深みがあるような気がするので、塩ラーメン的には十分イケてると思います。
麺は札幌ラーメンを彷彿させる中太麺
わずかにウェーブの入った中太麺は、いかにも北海道な麺ですね。
塩ラーメンだと細麺を合わせるのがセオリーに思われていますが、スープがしっかりしていれば太麺も悪くはありません。
大盛り無料なので麺量も文句無しですし、これまたオススメ出来る要素のひとつかと思います。
ホタテはホタテの味がした!
『ホタテ塩ラーメン』ですのでホタテが入っています。
スープの方も専用かと思われ、微妙にホタテの風味が入っているとは思いますが、ホタテはあくまでもトッピングとして捉えるのが正解かと存じます。
ぶっちゃけ、この大きさのホタテは結構セレブな値段がするので、コスト的にシンドイから限定10食となっているのかもですね。
ネギはどうでしょう?
メンマは普通のメンマでして、特に語る要素は皆無です。
そして!
筆者、決してネギは嫌いじゃないし、むしろ好きなのですが、塩ラーメンで長ネギが多いとネギの味が勝ってしまう可能性……あると思います。
“わけぎ”(緑色の細いネギ)くらいだと、繊細なスープを引き立たせるので、長ネギは最初にやっつけちゃうのも正解かもですね。
この『ホタテ塩ラーメン』には両方のネギが入っていますが、どちらかと言えば“わけぎ”が正解な気がしました。
『麺屋のろし』 総評
まだ塩ベースのラーメンしか食べていないので、結論を出すには早いと思うのですが、ちょいちょい塩ラーメンを積極的に摂取する筆者から見ても、この『ホタテ塩ラーメン』はイイ感じでした。
強いて言うなら、せっかくの限定10食ですので、何か普通の塩ラーメンと違うモノ……例えばバターをほんの少しだけ入れたら激ウマな予感!みたいな妄想はしてみましたが、そこは筆者の我が儘ですので求める方が間違いです。
しかし、比較的サッパリ系な塩ラーメンですので、他店との差別化でバターを使うのは面白いと思うんですよね。ホタテにも合うしバターなら北海道産だから店のコンセプトからも外れないと思います。
店のラーメンの味を決めるのは店側ですので、バターが欲しいとか我が儘でしか無いのですが、そういう意見もあるよってくらいで捉えて頂ければ幸いです。
と、いう感じでポテンシャルの高さを感じた『ホタテ塩ラーメン』でした。
それでは、是非みなさんも『麺屋のろし』のラーメンを食べてみて下さい。
『麺屋のろし』
住所:東京都千代田区神田和泉町2-8 須永ビル 1F
営業時間 11:00~21:30
定休日:年末年始