暑い夏も終わりを告げ、季節は秋へと移りつつある秋葉原ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
みたいな感じのガジェット通信&筆者(YELLOW)ですが、秋と言えば食欲の秋って事で“ガジェ通秋葉原制覇”もいよいよ本気で御座います。
創業1907年『松栄亭』
割と簡単に“老舗”という言葉を使いますが、実は100年以上続いて初めて老舗を名乗れるって説もあります。
100年と言えば一世紀、そんなに長く続く店は早々ありません。
しかし!
この『松栄亭』は創業1907年、すなわち明治40年から続いているらしいです。
そんな『松栄亭』の名物料理である『洋風かきあげ』を食べて来ました。
『洋風かきあげ』を食す!
整いました。
っていうか、何がどうしてこうなったのか説明する必要がある予感ですので、3行で説明します。
若かりし頃の“夏目漱石”が「腹減ったから何か珍しいの作ってちょんまげ!」(テヘペロ)と我が儘を言ったので、『松栄亭』の初代が手元にある材料で作った創作料理が『洋風かきあげ』で御座います。
実際にはもっと長いエピソードですが、全力で3行にまとめさせて頂きましたので、御了承下さい。
なので『洋風かきあげ』を食べる時は、全力で夏目漱石を思い浮かべながら食べると有り難みが増すのでオススメです。
卵で溶いた小麦粉の味がした!
夏目漱石が愛した『洋風かきあげ』は、豚肉少々と玉葱を卵で溶いた小麦粉でまとめて、油で揚げた料理です。
「夏目漱石……正気ですか?」
いや、これはどう考えても微妙な料理な予感ですが、彼は気に入ったようで御座います。
まず……味が無い。
いや、無くは無いのですが、ほぼほぼ“卵で溶いた小麦粉の味”でして、コレと言った主役が見当たりません……。
しかし!
まあ一世紀以上前の話なので、当時の庶民からしてみたら「小麦粉を使った揚げ物料理」が珍しかった可能性もあり、飽食な時代に生まれた21世紀を生きる我々がピンと来ないのは当然かも知れません。
というわけで、筆者的には微妙な感想なのですが、逆に当時のレシピを忠実に再現しているって事が大事なんだと思います。
『洋風かきあげ』 総評
料理的にはビミョーであると言わざるを得ないのですが、あえて初代のレシピを忠実に守っている姿勢はリスペクトですね。
ちなみに『松栄亭』には普通の洋食メニューもあるので、ランチタイムは周辺で働くサラリーマン達で賑わっています。
つまり『洋風かきあげ』だけで『松栄亭』の実力を評価するのは間違いであり、その他のメニューも食べてみる必要があると言う事です。
とは言え、あの文豪夏目漱石が愛した『洋風かきあげ』は、やはり一度は食べておきたいロマン溢れるメニューですので、是非みなさんも試してみて下さい。
『松栄亭』(しょうえいてい)
住所:東京都千代田区神田淡路町2-8
営業時間 11:00~14:00 17:00~19:00
定休日:日曜祝日