被害続出 アリにそっくり「やけど虫」の被害に注意

夏も終わりの雰囲気が感じられるようになりました。とはいえ、夏休み中の子どもと一緒に出掛ける機会も多いかと思います。海や山に出かける上で気を付けたいのが、身体に被害を与える動物に遭遇することです。

以前の記事で、夏場に遭遇しやすい危険な生物についてご紹介しました。

マムシ・スズメバチ・アカエイ…… 夏本番の前に知っておきたいヤバい生き物
http://getnews.jp/archives/1479429 [リンク]

いずれの生物も、見るからに危険な生物に見えます。ですが、中には危険そうに見えないものの、うかつに触れるととても危険な目にあう生き物もいます。

その良い例が、アオバアリガタハネカクシではないかと思います。ほんとうに小さな虫ですが、アオバアリガタハネカクシが出す毒液(ペデリン)に触れると、まるで火傷をしたように皮膚が腫れあがることが知られています。

その様から、「やけど虫」と言われるほど。
山間の場所でよく見かける虫ですが、光や湿気に寄ってくる修正があります。そのため、近年は家庭の中に入り込んできたアオバアリガタハネカクシに触れて、皮膚が腫れあがる被害が報告されています。

もし家の中で見つけたら、間違ってもつぶしたりせず、わりばしなどで挟んで外に捨てるようにしましょう。

もし誤って触れた場合は? できるだけ早く、水道水などでアオバアリガタハネカクシに触れた部位を洗い流すようにするのがベストです。

小さな子どもは、知らずに触れて目をこすったりすることも考えられます。触れた後、数時間後に皮膚が腫れてきますので、異変に気づいたならば、できるだけ早く皮膚科専門医を受診させましょう。

もちろん、アオバアリガタハネカクシに気づいたら、子どもが触れないように遠ざけるのがベストです。

※写真は『PIXTA』より https://pixta.jp/photo/17294801

松沢直樹

福岡県北九州市出身。主な取材フィールドは、フード、医療、社会保障など。近著に「食費革命」「うちの職場は隠れブラックかも」(三五館)」近年は児童文学作品も上梓。連合ユニオン東京・委託労働者ユニオン執行副委員長