「フリしてマネして」考~恋人のような何かでだっていたい心の行方~【AKB48の歌詞を読む(7)】

  by ちゅる  Tags :  

今回、私は、AKB48チームKの5th Stage「「逆上がり」公演内の楽曲、「フリしてマネして」を紹介したい。

歌詞は以下から、確認してほしい。

http://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND118728/index.html

この楽曲、悲痛な恋に打ちひしがれる彼女(曲中のヒロイン)の、その配慮深さと彼女の感じる情けなさが、精緻に描写されている。

曲中にある

愛してるフリをして
抱きしめるマネだけして

という歌詞が私には切なくてたまらないのだ。

それは、この曲のタイトルに通じている。
彼に新しい彼女ができたことを察したであろう彼女は、彼にあまり愛情を求めることをしない。

けれども、せめて、今まで二人でいた時間は嘘じゃないよね。と言って欲しくて、それを待つ。
しかし、帰りたくないなんて、言われると彼も困ってしまうことが分かっているから、彼女はそれを言い出せない。

タクシーの並ぶ真夜中の路上で、彼らは愛に迷う。

そして、彼女は心に決めているのだ。
それは、曲中の最後の歌詞にも表れている。

さよならを言うまでもう少し恋人のままで

切ない恋に泣きそうになるお昼時。

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