業界ナンバーワンの秋葉原ヂカラを発揮して華麗に秋葉原を制覇する、ガジェット通信の“秋葉原制覇”ですが、ついに魔王が住まう塔(ビルとも言う)を発見しました。
第一発見者である筆者(YELLOW)としては、ここは是非とも全精力をかけて攻略したい所存で御座います。
第2東ビル地下街はダンジョン説浮上
昭和のまま時を止めたビルの地下街は、さして広くはありませんがダンジョンとしてのレベルは高めで御座います。
その中でも『町役場』と『村役場』の双璧は圧倒的なコスパを誇り、平成となった今現在でも昭和スタイルのまま絶賛営業中なのです。
というわけで、昭和を知らない平成生まれ共は、とりあえず社会見学の一環として両店で定食を食べるべき案件ですので、今すぐ向かって下さい。
『町役場』の魅力的なメニューの数々!
無論、今更オッサン世代の賛美歌を聴かせるつもりは毛頭ありません。無理して理解して頂かなくても結構で御座います。
しかし!
今時のチェーン店で、これら東ビルの双璧に対抗出来るランチがあるでしょうか?
まあ、サイゼ辺りはいい勝負をしそうな予感ですが、勝つ事は出来ないと思います(色々な意味で)。
このような店を昭和世代だけで終わらせるのは非常に惜しいと思うので、新しい勇者が秋葉原には必要なのです。来たれ若人!
『日替わりランチ』を所望する!
「若者よ、これが昭和の世界観だ!」
日本が一番盛り上がっていた時代、オッサン達はこの様な居酒屋で毎晩の様に宴を繰り広げバブル期をエンジョイしていたのです。
そこには“店員呼び出しボタン”などと言うチャチなモノは存在せず、自ら忙しく働く店員に声を掛けると言う社会性を求められる場でもあるのです。
ゆえに酒場は“大人の社交場”と呼ばれていて、とりあえず人生経験豊富な先輩方から色々と御指導、御鞭撻を有り難く頂戴する場なのです。
無論、今のように軽く断ると恐ろしいパワハラ(略
とはいえ、会社の金で飲めたり先輩の奢りで飲める時代だったので、酒飲みには黄金期だったと言っておきましょう。
『日替わりランチ』を食す!
整いました。
この日は“刺身、冷や奴、コロッケ”の三品で700円で御座います。ほほう……刺身はマグロでコロッケもそれなり大きいですな。
御飯はデフォルトでも大盛りと呼べるボリュームがあります。
コロッケが手作りな予感がする!
昨今のチェーン居酒屋もランチ営業をしているので、居酒屋のランチがどんなもんかは覚悟があったのですが、あえて言おう!
「コロッケが旨ぇぇえええ!!!」
これは、もしかしたら手作りな予感がする筆者で御座います。
業務スーパーマニアである筆者は業務用冷凍食品に関してもチェックを怠りませんが、この大きさ、この肉感は見た事がないですね。
もっとも、今は業務用冷凍食品はめっちゃ種類があるので、もしかしたら冷凍物かもしれません(形が整っているので)。
しかし!
まあ肉も結構入ってるし、美味しくてボリュームもまあまあなので、これなら業務用であったとしても問題無しで御座います。
結果「旨けりゃいいんだよ!」って事で掘り下げる必要はありません。
マグロは普通である
お値段相応のマグロの刺身ですが、切り身の厚さもあり、定食のおかずとしてはボリュームがある方かと思います。
他にも小鉢や冷や奴もあるので、定食としては十分に満足出来る内容かと思います。
ちなみにコチラ、この『町役場』のランチとしては非常に軽めなメニューと思われ、隣のテーブルのランチはエラい事になっていた事も報告しておきましょう。
昼から飲める『町役場』
『村役場』と違って通し営業らしいので、昼からのんびり酒を楽しむ事も可能です。
この日も暑かったので、筆者もついついハイボールを飲んでしまいました。
平日もランチのコアタイムをちょっと外せば、意外と空いているので昭和の雰囲気をエンジョイしつつ、優雅なランチタイムを過ごす事が可能です。
『日替わりランチ』 総評
そんなに大騒ぎするほどに魅力的な定食かと言われたら、客観的に見た場合は「普通よりチョイ安いかな?」って答えになりますが、そこに昭和ノスタルジーが加わると激しくオススメな定食って答えになるのは間違いないでしょう。
と、同時に働く人の求める定食としての「早い、安い、旨い」を見事に三次元化しつつ、ボリュームも十分な点を考えると、駅から遠くまで歩くのが面倒な場合は、極論で言えば『村役場』と『町役場』の二択になる事実を報告しておきましょう。
長い月日をかけて『村役場』と『町役場』が切磋琢磨した結果、この21世紀でも通用する“働く人の為の定食”が生き残っている事に筆者は感動を覚えました。
まさに“ロイエンタール”と“ミッターマイヤー”の関係とも言える『町役場』と『村役場』の関係が今後も続く事を願う筆者で御座います。
まあ、ロイエンタールは第九巻で物語から姿を消すんですけどねw
「村役場と町役場、東ビルの双璧と謳われた2店の戦いはついに火蓋が切って落とされた。当初、品数の上で村役場が優勢であったが、キムタク丼とスペシャル大盛りかつ丼の参戦によって戦局は大きく町役場側に傾いていく」
「次回、アキバ英雄伝説 第96話“スペシャル大盛りかつ丼”」アキバの歴史がまた1ページ……。
『町役場』
住所:東京都千代田区神田佐久間町1-14 第二東ビルB1F
営業時間 11:00~23:00
定休日:日曜日、祝日