それとなく秋葉原を制覇しつつあるガジェット通信ですが、いよいよストーリーも佳境に突入しつつあります。
ここまで色々な意味で極力“デカ盛り”を避けて来た筆者(YELLOW)ですが、そろそろドギツイ奴らしか残っていません……。
当然、この手のデンジャラスな店に編集部の人間が手を出すわけもなく、ある意味“地雷処理班”の出番で御座います。
緊急指令!『第2東ビル』を制覇せよ!
先日、このビルの地下にある『村役場』&『町役場』を攻めて来た筆者ですが、このビル自体の持つポテンシャルの高さに驚いた次第です。
秋葉原駅から超至近距離にあるにも関わらず、昭和スタイルを保ったまま営業している店があるという事実……。
これは大至急、攻略する必要があるのではないでしょうか?
看板から階段、トイレやエレベーター、管理人の爺ちゃんも含めて文化遺産として保存すべき建物かと存じます。
汁無し二郎インスパイア『麺処 MAZERU』
一応は“二郎インスパイア”と書きましたが、メニューは全て“まぜそば”すなわち汁無しな『麺処 MAZERU』(以下、MAZERU)で御座います。
数ある二郎インスパイアの中でも、汁無しってジャンルで言えば非常に評価の高い店でして、筆者的にもチョイチョイ注目していました。
『塩まぜそば』を所望する!
厳密には『まぜそば』(塩)ですが書くのが面倒なので『塩まぜそば』で統一します。
ここはビジュアル的にも『肉増しまぜそば特盛(塩)』あたりを攻めると盛り上がる予感ですが、筆者の財布、及びスケジュールと相談した結果、一番ライトな『塩まぜそば』(700円)が色々とライトで素敵な予感です。
かなりの人気店で行列必須ですが、平日なら開店15分前に並んでおけばファーストロット余裕ですとも言っておきましょう。
並盛200グラム、大盛300グラム、特盛400グラムと券売機に書いてあるので、麺量的には意外と控え目な予感でしょうか?
『ラーメン二郎』の大が『MAZERU』の特盛くらいかと思われるので、エリートならば大を選んでも持て余す事はないと思います。
システムとしては食券を買ってから並びに接続して、並んでいる時に食券を見せてトッピングをコールするシステムです。
ちなみ食券を見て全てを把握出来れば、それなりに二郎馴れしていると思われ、ぶっちゃけ
ヤ(野菜)ニ(ニンニク)チ(チーズ)ア(脂)カ(辛め)全(全部)
みたいな略を全て把握出来ていれば合格です。筆者もチーズは悩みましたが、消去法で全問正解した次第です。
っていうか、「カウンターに貼ってあっても遅いんじゃね?」と思ったのは、筆者だけでしょうか?
『塩まぜそば』を食す!
整いました。
正直、秋葉原まで遠征する以上は4件回るのが筆者のノルマなのですが、コッチ系統を挟むと確実に3件しか回れないので避けていました。
だが、しかし!
この『MAZERU』だけは筆者の手で討つ必要というか運命を感じたので、計算なしの直球勝負で御座います。
まあ、予想通りのボリューム感ですが、スープレスな分だけ気楽というか余裕は感じます。
とにかく混ぜろ!話はそれからだ!!
混ぜそば系ですので、まずはしっかり混ぜましょう。上下を大きく返すようにして、底に隠れているタレとチーズと麺を混ぜまくります。
ちなみに今回は“塩”ですので色が分かりにくく、どんだけ混ざったのか分かりにくい的なトラップがあった事も付け加えておきましょう。
麺は平打ち太麺である!
太麺でも、より平打ちな方向性の麺で御座います。一応は太麺と書きましたが、ほぼほぼ極太麺と言っても過言ではなく、その食べ応えも極太な麺でした。
筆者的には「ワシワシ食べる」みたいなダセー表現を好まないので使いませんが、いわゆるソッチ系の“麺食べてる感”は非常に高いと思います。
若干、麺の加水率なども二郎のソレに近い割には、やはり“混ぜそばスタイル”なので、そこまでのスープもといタレの吸い込み感はありません。
塩ダレも完成度高し!
今回はニンニクとチーズのみコールしましたが、それでもベースの塩味がガツンと来るので、恐らくデフォルトでも十分な美味しさがあると予測されます。
強いて言うなら、麺は平打ちで絡みも良さそうなものの、やはり極太麺ですので、もう少しタレの運びが良いと最高な予感で御座います。
現状でも十分美味しいのですが、あと少しブリックス高めなタレだと、もう一段上に上がると感じました。
ま、技としては“脂”をトッピングして運びを良くする事も可能な事は知っています。
まして二郎インスパイアを攻めておいて言うのもアレですが、あえて言おう!
「脂のトッピングをする気は1㎜も無い!」
背脂の美味しさは知っていますが、あれは麻薬みたいなモノなので手を出さないに越した事はありません。
『MAZERU』 総評
確かに、世間一般の評価通り“汁無し二郎インスパイア”としての美味しさは、確かなモノである事を確認した次第です。
しかし!
デフォルトの『塩まぜそば』の場合はブタが一枚しか無いので、若干のブタ飢饉が発生する可能性があり、結果として『肉増しまぜそば』(+200円)が事実上のデフォルトである事を考えると、コスパ的には微妙な予感です。
ま、これは実際に筆者が“肉増しシリーズ”を食べた上で結論を出す必要があるのですが、初見の店で野口先生を突っ込む事に躊躇する貧民としては、如何なモノかと存じます。
とは言え、筆者が食べた『塩まぜそば』は豚飢饉が起こりえる危険性さえ無視すれば、味もボリュームも満足であり、秋葉原で“混ぜそば”を欲した時には、有力な選択肢になるだけの魅力ある一品である事は間違いありません。
それでは、是非みなさんも『MAZERU』の美味しい“まぜそば”を食べてみて下さい。
『麺処 MAZERU』(まぜる)
住所:東京都千代田区神田佐久間町1-14 第2東ビル1F
営業時間 11:30~15:00 17:30~22:00
定休日:日曜祝日