梅雨の時期はジメジメしてそうでなくてもうっとおしい足がさらに気になる季節である。
岡本株式会社が発売しているSUPER SOXという靴下。
主にムレない、におわないという機能を持った靴下である。
その手のグッズは男性用が多いのも事実だが、女性用も存在する。
しかしながら、そんなメーカーのリリースだけで取り上げるほど記者は甘くない。
「何でも見に行く取材記」を標ぼうしている限り、自身で体験してみなくては気が済まない性分なので、実際に試してみた。
早朝からバスに1時間揺られ、航空機で約1時間、さらにバスで2時間強、日中を歩き回って、夜から夜行バスに揺られて翌朝までほぼ24時間履きっぱなしで試してみた。
確かに、ほとんどにおわないし、さらっとしているような気がする。
しかし、気がするだけではやっぱりダメだ。臭いは個人差があるし、感じ方も相対的なものであるのでこれ以上の検証は無理としても、せめてムレないという点については科学的な検証がしたい。
そこで、無謀にも以前から取材でお世話になっているエステー株式会社に検証できないものかと相談を持ち掛けてみた。
断られるかと思って回答を待っていたら、研究員が検証方法を考えてくれたので時間がかかったとのことで、次のような条件が示された。
右足は普通の靴下を、左足は高機能な靴下を履いてください。
当日は革靴を履いて研究所にお越しください。
とのことだった。
検証は湿度を計測するものだった。
相対湿度なので、気温が変われば飽和水蒸気量も変わる。
検証を行う部屋の室温は摂氏25.7度。天候は曇り。
まず最初に右足の靴下。すなわち市販の普通の靴下である。
朝9時ごろから履いて、取材を1件こなし、バスや地下鉄に揺られて歩いて19時ごろ脱いだ靴下をすぐに密閉し、室温になるまで放置して湿度を計測。
77パーセントという計測結果になった。
そして、左足のSUPER SOX。
なんと、66パーセントという結果になった。一応、疑いを持ちつつ計測値が変化するかもしれないと10分程度推移を見守ったが、66パーセントで一定だった。
ということで、科学的にもムレないことが証明されたので、記者の「さらっとした気がした」のは気のせいではなく、本物だったということになる。
なかなか高機能な靴下なので、梅雨の時期や夏の汗をかきやすい時期、また女性は長靴を多用する今、そして冬のブーツシーズンには最適ではないかと思われる。
価格は税込み864円からと多少値は張るが、それだけの価値はあると思うので、一度手に、いや足に取って試してみてはいかがだろうか。
※写真はすべて記者撮影
取材協力 エステー株式会社
